スーパーファミコン
【英】Super Famicom
スーパーファミコンとは、任天堂が1990年に発売した家庭用ゲーム機の名称である。ファミリーコンピュータの後継に当たる機種である。
スーパーファミコンは、CPUには、16ビットのRicoh 5A22を搭載し、ソフトウェアの供給媒体には、ロムカセットを採用している。また、前機種のファミリーコンピュータと比べて、描画や音源などの性能を大幅にアップしたスペックとなっている。
スーパーファミコンは、日本国内では1500万台以上、全世界ではおよそ5000万台を出荷したとされる。主なゲームタイトルには、「スーパーマリオカート」、「スーパーマリオワールド」、「ストリートファイターII」などが挙げられる。これらの、スーパーファミコン向けゲームソフトは、Wiiのバーチャルコンソールにおいてプレイすることができる。
スーパーファミコンには、本体に加えてゲームコントローラーが付属されている。ACアダプタやテレビに接続するケーブルなどは、ファミリーコンピュータ用のものが使用できる。
1998年には、スーパーファミコンのマイナーバージョンであるスーパーファミコンJr.が発売されている。そして後継機種であるNINTENDO64、ニンテンドーゲームキューブ、Wiiへと続いていく。
参照リンク
スーパーファミコン
Super Nintendo Entertainment System
(Super NES から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/05 05:22 UTC 版)
Super Nintendo Entertainment System(スーパー・ニンテンドー・エンターテインメント・システム、略称:SNES)は、任天堂より日本国外(北米のアメリカ合衆国・カナダ・メキシコ、ヨーロッパのEU諸国、オセアニアのオーストラリア・ニュージーランド、アジアの韓国・香港、南米のブラジル)において発売された家庭用ゲーム機。
注釈
- ^ 現代電子は1989年から1999年まで本機のみならず、NES(日本国外版ファミリーコンピュータの名称)、ゲームボーイ、NINTENDO64の韓国国内におけるライセンス販売も行っていた。
- ^ 中華人民共和国のうち、香港特別行政区以外ではスーパーファミコン、SNES共に正式に発売されなかった。(中国で最初に正式発売された任天堂製のゲーム機はNINTENDO64を同国の市場向けにカスタマイズしたiQue Playerが最初となる。)ただし、後期製造分の本体及びコントローラには中国製造のものが存在する。
- ^ 日本市場では1994年発売。「PlayStation」はもともと1989年から任天堂とソニーが共同で開発していたSNES用CD-ROMドライブを内蔵したソニー製の一体型ゲーム機に与えられる名称であったが、任天堂とソニーでライセンスを巡っての折り合いがつかず、1991年に共同開発及び販売計画が頓挫、その後はいわゆる第5世代ゲーム機としてソニーの単独開発及び、子会社ソニー・コンピュータエンタテインメント(当時)を設立して任天堂と競合する同名のゲーム機としての販売計画に切り替えた経緯がある。
- ^ NINTENDO64やいわゆる第6世代機にあたるゲームキューブもPlaytronic Industrial社を買収したGradiente Entertainment社の現地工場にて2004年まで生産が続けられた。同社との提携解消後に発売したWiiやWii Uでは任天堂による中国で生産された完成品を輸入する形態となったが、高額な輸入税が課せられたことによる関係から同国のゲーム機市場では現地生産を行っているPlayStation 4(SIE)や、Xbox One(Microsoft)などと比べて劣勢に立たされていてシェアが好転せず、任天堂は2015年1月をもってブラジルでのゲーム機の販売から一度撤退した[2]。Nintendo Switch発売後の2020年に再参入したが、Nintendo Switchでも現地生産はされず、同機の価格は2990レアルと2020年当時のレートで日本円で約6万円と日本の約2倍の価格である[3]。
- ^ 日本市場において任天堂の据え置きゲーム機でソフトと本体が同梱されたセットが初めて発売されたのは2003年にゲームキューブ本体の限定カラーとソフトの同梱パックである。ただし携帯機のゲームボーイ/ゲームボーイカラー、ゲームボーイアドバンスでの同梱販売はそれ以前から行われていた。ちなみに当時の日本市場ではセガが北米市場や欧州市場と同様にメガドライブやゲームギアにおいてプラスワンセットと称し、本体に「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」や「ソニックドリフト」等のソフトを同梱していた。
- ^ NESの「Action Set」はNES本体と「Super Mario Bros.」(スーパーマリオブラザーズ)・「Duck Hunt」(ダックハント)の2in1ソフトのセット、「Deluxe Set」ではNES本体と「R.O.B.(Robotic Operating Buddy)」(ファミリーコンピュータ ロボット)と「Duck Hunt」のセット。
- ^ 例えば「両社のゲーム機と両社を代表するゲーム(ジェネシス側は「Sonic the Hedgehog 2」、SNES側は「Super Mario Kart」(スーパーマリオカート))を映し出したテレビを並べた車(ジェネシス側はレーシングカー、SNES側はワゴン車)を同時にスタートさせ、速度差を見せつけてSNESは低性能」と煽る内容のコマーシャルを流すなど。
- ^ 本機では発売初期からCPU性能の不足を補うため、カートリッジ側に演算補助などの役割を持たせた特殊チップを搭載したソフトが多数発売された。DSP-1、SA-1がその一例である。1993年からは3Dグラフィックをより強化したスーパーFXチップを搭載したソフトが発売された。
- ^ 両機種とも基本は256x224ドット(NTSCの場合)であるが、メガドライブ(ジェネシス)はアーケードゲームの解像度に近い320x224ドットにも設定できたのに対し、SNESでは開発当初はNES(ファミリーコンピュータ)との互換を考慮していたためにその解像度に設定できなかった。その影響で例えば「Puyo Puyo」(ぷよぷよ)のSNES版(日本では「す〜ぱ〜ぷよぷよ」)ではキャラクターの表示位置がアーケード版やメガドライブ(ジェネシス)版と違う位置となった。
- ^ セガの方が緩く、メガドライブ(ジェネシス)版はコンフィグ設定で表現するかどうかが選べたのに対し、SNES版では完全にカットされた。
- ^ 日本市場で「ファイナルファンタジーシリーズ」と双璧をなした「ドラゴンクエストシリーズ」のスーパーファミコン版(「ドラゴンクエストV 天空の花嫁」、「ドラゴンクエストVI 幻の大地」)は海外市場では正式発売されなかった。初めて正式発売されたのはニンテンドーDSへの移植版である。
- ^ セガの米国法人主導でメガドライブ(ジェネシス)の延命策として開発された、32bitCPUを搭載し同機の3D性能を強化させるアタッチメント。北米名はジェネシス32X、欧州名はメガドライブ32X、南米名はメガ32X。
- ^ 発売当時に北米で放映されたテレビコマーシャルでは、「NOT ON SEGA」「NOT ON 32X ADAPTORS」「NOT ON CD-ROM」「IT'S ONLY FOR SUPER NES」というキャッチコピーを入れた比較広告の形式を採り、セガのそれらのゲーム機では遊べないこと及び、前述の通りSNES本体とカセットだけで遊べることを強調した。また、メガドライブが北米市場や欧州市場ほど普及していない日本市場においては日本国内では1994年の春商戦から年末商戦にかけて任天堂の競合他社が一挙に発売した3DO、セガサターン、Playstationなどといった他社が発売したいわゆる第5世代機への牽制及び、1996年にNINTENDO64が投入されるまでのスーパーファミコン市場の延命として作用した。
- ^ セガサターンは日本市場以外では販売不振となり、販売が堅調だった日本市場も含め、1996年度以降に激化したPlaystationやNINTENDO64との価格競争において、ハードウェアの構造上その2機種と比較してコスト削減が困難だったため多額の赤字を生み出す原因となり、セガの経営が一気に悪化した。1998年に発売されたいわゆる第6世代機に当たるドリームキャスト(Dreamcast)でも挽回することができず、セガが2001年に家庭用ゲーム機の自社開発及び生産から撤退するきっかけを作った。一方で北米市場や南米市場ではセガ自社の生産停止後もメガドライブ(ジェネシス)の需要が途絶えず、他社が生産したセガの公式ライセンス品の互換ハードとして1997年に北米市場でジェネシス3、1998年に南米市場でメガドライブ3などが発売された。この2者の製品仕様やデザインは全く異なる。なお、ブラジルでは2023年現在もメガドライブが国民機として扱われている。
- ^ NESではイギリス・イタリア・オーストラリア等は"PAL A"エリアとされ、"A"と書かれたソフトに対応したNESE-001本体が、ドイツ・フランス・スペイン等は"PAL B"エリアとされ、"B"と書かれたソフトに対応したNES-PAL-001本体が出荷され、異なるエリアの本体とソフトの組み合わせではCICチップによるエリアプロテクトにより起動しなかった。
- ^ 台湾や香港ではNESではなく日本向けと同じファミリーコンピュータ(HVC-001)が表記を中国語にしたり、RF出力周りを変更した上で発売された。
- ^ 日本版は2017年10月5日発売。
- ^ なお、日本版“ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ”では本体とコントローラが一体化しているため、Wii用コントローラの使用はできない。
出典
- ^ “なぜセガは任天堂をブラジルのゲーム機市場で圧倒できたのか?”. Gigazine (2015年7月30日20時12分更新). 2020年5月2日閲覧。
- ^ “任天堂、ブラジルから撤退 家庭用ゲーム機販売”. 日本経済新聞 (2015年1月13日10時30分更新). 2020年5月2日閲覧。
- ^ “Nintendo Switchがブラジルで発売!ブラジルにおける任天堂の複雑な歴史とSwitchの発売が遅れた理由”. IGN Japan (2020年9月18日10時59分更新). 2022年6月4日閲覧。
- ^ “まじかっ! スーパーファミコンの新作ソフトが16年ぶり発売”. ねとらぼ (2014年1月24日11時24分更新). 2020年5月2日閲覧。
- 1 Super Nintendo Entertainment Systemとは
- 2 Super Nintendo Entertainment Systemの概要
- 3 ハードウェア
- 4 仕様
- 5 Nintendo Super System
- 6 関連項目
Super NES
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Sporting News Baseball - 1995年10月 ※パッケージにはスーパーパワーリーグ2のCGが流用されている。
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Super NES
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「Doomの公式版」の記事における「Super NES」の解説
DoomのSuper NES(SNES)版は、Sculptured Softwareによって開発され、1995年9月1日にウィリアムス・エンターテインメントによって発売された。主席プログラマーのランディ・リンデンは、移植用に新しいゲームエンジン「Reality engine」を作成した。ゲームは使用可能スーパーFX GSU-2チップ(多くの場合、スーパーFXチップ2と呼ぶ)を利用しており、またカラーカートリッジを特徴とするいくつかのSNESゲームの一つであった: Doomはアメリカでは赤のカートリッジ、ヨーロッパでは黒または標準の灰色のカートリッジ、オーストラリアでは、赤、黒、または灰色のカートリッジだった。 DoomのSNES版は、Jaguar版では欠落していたPC版の5ステージすべてを備えているが、代わりに別の5つのステージのセットがない。また、Sega 32X版のようにコンソール専用のステージはない。収録ステージは、他の移植版よりもPCのステージに似ている。本移植は、1990年代に発売されたDoomでPC版のオリジナルのシークレットステージとボスステージの3つすべてを備えた唯一のコンソール移植版でもある。Sega 32X版と同様に、プレイヤーのヘッドアップディスプレイは画面全体を利用せず、敵は正面からのみアニメーション化されるため敵は常にプレーヤーの方を向いている。これにより同じタイプのモンスターが発射体でお互いにダメージを与える可能性はあるが、モンスターの内紛を不可能にする。床と天井はテクスチャマッピングされておらず、また本移植版には、バッテリーバックアップセーブとパスワードシステムの両方がないため、各エピソードは最初から完了する必要がある。マルチプレイヤーは、2プレイヤーのデスマッチに対応するXBANDモデムが使用された場合にのみプレイ可能だった。本移植版には敵モンスターのスペクターがいない(通常のデーモンモンスターに置き換えられている)。ただし、Jaguar、セガ32X、3DO版にはいないサイバーデーモンとスパイダー・マスターマインドのボスモンスターが登場する。北米版とPAL版では、ゲームのエピソード選択画面から選択する場合、エピソード2は「I'm Too Young to Die」と「Hey, Not Too Rough」の難易度ではプレイできず、エピソード3は「Ultra-Violence」と「Nightmare」でのみプレイできるが、「Hurt Me Plenty」難易度でエピソード2をクリアした場合、その難易度でエピソード3もプレイすることができる。ただし、日本版では3つのエピソードすべてを任意の難易度でプレイできる。 オートマップ表示は、スーパーFXチップ2の回転およびスケーリング機能を利用しており、プレイヤーが矢印で描かれるのではなく、マップ全体がプレイヤーの位置を中心に回転する。ハードウェアの制限により、血しぶき、煙、弾丸の火花などの粒子は存在しない。チェーンガンは一発ずつ発砲が可能(PC版は2発ずつ)だが、1つの弾丸を消費しても効果音は2倍になる。 さらに、ショットガンはPC版のように一発ごとに7つの弾丸が発射されるのではなく、狩猟用ライフルのように機能する。これにより、プレーヤーは弾丸の威力を低下させることなく、遠くからショットガンで射撃することができる(敵のショットガンで撃たれる時も同様)。本移植版は、SNESマウス周辺機器に対応している。 Super NES版のレビューはほとんどが否定的なものであった。エレクトロニック・ゲーミング・マンスリーは、本移植版に10点満点で5.375のスコアを付けた。彼らのレビュアーの2人は、本移植版は「まとも」であるが他のDoom移植版より明らかに劣っているとした一方で、他の2人はそれを他の移植版と比較せずとも、悪いゲームだと感じたと述べている。彼らは特に、遠くにいる敵はピクセル化されすぎて見えないため、「まったく理由もなく撃たれているようだった」と批判した。 彼らは「優れた」音楽を一つの強みとして挙げた。Next Generationのレビュアーも同様に、敵は中~遠距離で非常にピクセル化されているために彼らが背景に溶け込んでいると不平を述べている。彼はまた、何が起こっているのかを見分けるために「絶え間なく目を細める」ことが必要になるためグラフィック全般を批判し、操作性を「貧弱で鈍い」と呼んだ。前世代のコンソール向けのDoomの移植版を制作することは全く見事な技術的成果であることを認めながら、本移植版は価値がないと判断し、5つ星のうち2つをつけた。GameProのThe Ax Grinderは代わりに、遠くのオブジェクトはシャープでクリアに見え、非常にピクセル化されて見えるのは近くにあるオブジェクトであると述べた。 彼は、コントロールが反応しないためゲームはほとんどプレイできないと述べ、Super NES版に一般的に否定的な評価を下した。
※この「Super NES」の解説は、「Doomの公式版」の解説の一部です。
「Super NES」を含む「Doomの公式版」の記事については、「Doomの公式版」の概要を参照ください。
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