LANDISK Home
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/12 05:53 UTC 版)
「LANDISK」の記事における「LANDISK Home」の解説
従来、家庭用向けのラインナップであったが、一台構成の物はHomeから、Home Cシリーズと、Home Sシリーズに移行しており、そちらはLAN接続以外にUSB接続も可能なハイブリッド対応になっている。 HDL4-Gシリーズ HDL-GT/GTRシリーズをベースに、iTunesへの対応等家庭用のサーバとしての機能強化と共に、RAID1、ホットスワップ対応、eSATAポートへの対応を削除し、コストパフォーマンスを重視した製品。 サイズは密度が高いこともあり小さいが、電源が外に出されたものの、3.5インチHDDを4台駆動させる必要があるため、ACアダプタはかなり大きい。 また、4台のHDDが内蔵されているため、見た目よりも重量がある。 ホットスワップこそ出来ないが、筐体の分解はコインがあればできるほど簡略化されており、メンテナンス性は高く設計されている。 交換はHDDを直接着脱する形になっており、方法を納めたDVDも添付されている。 RTCは、基板に半田付けされたリチウムイオン電池によって時刻が維持されており、ユーザ側での交換は出来なくなった。 コンパクトさに拘ったためか、上部に二基のファンがあり、比較的目立つ音を立てる。 また、筐体をヒートシンクとして使うようになっているものの夏場の動作温度は比較的高温である。 設計上は問題ないとされている温度異常によるシャットダウンの閾値は一度引き上げられているが、それでも尚、設置環境によっては空調の無い閉め切った部屋などでは自身の熱によってシャットダウンされる現象が散見される。 後に初期投資の少ない2台のみHDDを実装したモデルも発売されているが、本製品がスパンニングか、RAID5のみしかサポートしないため、2ドライブ構成では、スパンニングのみのサポートとなる。 必要に応じて内蔵されている物と同容量のSATAドライブを追加することで、増設することが可能になっているが、容量をアップグレードした後にデグレードする手順は用意されていない。また、スパンニング構成はデータを引き継ぐことが可能であるが、RAID5で利用する場合は、全体のフォーマットを必要とする。 2008年11月12日HDL4-G4.0の一部ロットのリコールを発表。電源部のロットと特定のハードディスクドライブを使用した個体でのばらつきによる負荷の兼ね合いにより、アクセスが集中するような重負荷状況等の特定の動作状態において、稀に電源部の保護回路誤動作の結果、RAID構成に障害が発生する場合が確認されるという物。該当ロットについては、ACアダプタ部分を交換することで対応することが発表されている。尚、現象はソフトウェア的にRAID崩壊などの現象として露見し、該当機種においてもこの現象によりハードウェア的な故障は生じないことも合わせて発表されている。 HVL4-G NAS製品として扱われていない為、LANDISKではないが、HDL4-Gシリーズの亜種とも言える製品。 当初2TBモデルのみであったが、後に4TBモデルが発表された。 Windowsのファイル共有に対応しているため、ファイルサーバとしても利用可能であり、ハードウェア的にはHDL4-Gシリーズとほぼ同一である。 東芝「ZH500/ZV500」シリーズ向けのハイビジョン録画用ハードディスクとして発売された。 DLNAガイドライン1.5およびDTCP-IP v1.2をサポートし、REGZAで録画した番組を同機にムーブしておけば、複数のDLNAクライアントから視聴できるというもの。 HDL2-Gシリーズ ソフトウェアはHDL-4シリーズをベースに、筐体は、外付けUSB-HDDのHDC2-Uの筐体を元にファンレスで構成されたHDDを二台搭載した機種。 内部にフィンヒートシンクを用意し、煙突効果を利用して放熱を行う。 但し、昨今のHDDの温度は比較的高温になり、狭いスペースに二台搭載しているため、広告の注意書きにも、利用直後に触れた場合、やけどの可能性が示唆されている。 また、この機種では、増設されたUSB-HDDもバックアップ用ではなく、増設領域として、認識、利用が可能になっている。 SoC外付けのSATAコントローラは削除され、SoC内蔵のSATAポートは内蔵HDDの接続に利用される。 HDL4シリーズ1TBモデルの後継機でもあるが、ジャンボフレームには対応しない。また、HDL4-G1.0/2Dと異なり、ミラーリングでの運用もサポートされている。 従来ソケットとボタン型電池でバックアップされ、時間を刻んでいたRTCがキャパシタによる保持に変更されている。そのため、電源が供給されない状態で長時間内部日時を正確に保持することは出来なくなった。 HDL-GSシリーズ HDL-GSシリーズがローエンドを担っていたシングルドライブ機種。 ARM系ではあるものの、CPUはCPUはSTORLINK SL3516。メインメモリは64MB 位置づけとしては、HDL-Fの後継機にあたり、この機種の登場により、同社の個人向けのネットワーク接続HDDのラインナップは、現行製品では全て1000-BASEに対応となった。但し、ジャンボフレームでの転送には未対応。 家庭向けの映像等を基準とした倉庫としての機能を強化する反面、利用されるケースの比較的少なかったプリントサーバや、HDD増設等の機能は削除された。 2008年11月19日にリリースされたファームウェアより、外部からコンテンツを参照可能になるリモートリンク機能が追加になった。 背面にUSBのBコネクタが付いているが、マニュアルには「本機では使わない」としてEXT端子の名称で記載があるのみ。 HDL-Sシリーズへの移行に伴い販売は終了した。 HDLP-Gシリーズ 容量は、250GB、320GB、500GB。 2.5インチのHDDを搭載したコンパクトモデル。ファンレス。 CPUはSTORLINK SL3516。 LAN接続に加え、USBマスストレージとしての接続にも対応している。 ファイルシステムはNTFSでフォーマットされている。 ジャンボフレームには未対応。 HDLP-Sシリーズの登場により、出荷は終了しているが、ハードウェア的には同一であるため、既存ユーザへはファームウェアのアップデートという形で、新機能が提供されている。 HDLP-S相当のファームウェアは機能の追加に伴いCPUリソースが減少するため、推奨接続数が3台減少する。
※この「LANDISK Home」の解説は、「LANDISK」の解説の一部です。
「LANDISK Home」を含む「LANDISK」の記事については、「LANDISK」の概要を参照ください。
- LANDISK Homeのページへのリンク