LANDISK XR
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/12 05:53 UTC 版)
「LANDISK」の記事における「LANDISK XR」の解説
企業向けのHDL-GTRシリーズの上位機種。 発表から、出荷を一度延期し、省電力機能が出荷後に追加されるなど出荷までのスケジュールはぎりぎりであった模様。 外観はHDL-GTRとほぼ同様であるが、物理的には空冷ファンの部分に切り込みが入り、ファンを交換可能になった事と、LANのポートが一つ増えていること、eSATAポートが一つ減っている事が目立つ。フロントマスクはGTと同じであり、GTRと同様エンブレムが貼られている。 旧製品に対して、CPUクロックベースで、3倍、実転送速度で、読み込み2.6倍、書き込み2倍の速度を実現した。 その基本性能の向上から、推奨される最大同時接続数も16台から、32台になった。 見た目、機能はHDL-GT/GTRシリーズに類似しているが、パーティションや、内蔵ソフトウェア、設定画面のインターフェイスなどは大幅に変化しており、別のシステムの様相になった。 基本機能はGTRの持っている物は継承されており、当初事後対応のアナウンスのみだったHDL-GT/LCDへの対応も、ファームウェアの1.03になって実装が完了し、ブラウザを経由しなくても、本体の状況を知ることが出来るようになった。 添付のUSBキーは、4GBの物になっているが、GTRも含め、出荷時に安い物が採用されていると思われる。 暗号化ボリュームは、そのアクセスキーにUSBメモリが必須であったが、1.03より、サーバ上にキーを置き、USBキーなしでも、キーが保存されているネットワークで暗号化されたシステムを起動できるようになった。 従来機との比較で、新規の機能としては、RAIDモードの追加が挙げられ、RAID6への対応、ホットスペアを一台用意した、RAID 5+S、RAID1m+S等が追加されている。 また、レプリケーション専用のLANポートが用意され、ネットワーク帯域を消費せずに、もう一台同機を用意することで、同期を取ることが可能になった。レプリケーション自体は専用ポートが無くとも、同一ネットワーク上にあれば、設定、利用することも可能である。 eSATAとのミラーリングによるバックアップへの対応のため、RHD4-UXRが用意された。RHD-UXEシリーズで対応できない4TB以上でラインナップされ、eSATAと、USB2.0のインターフェイスが用意されるが、容量などの条件もありXR専用として販売されている。 SoCの仕様により、スケジュール起動こそあったものの、機能が削除されていたWoLについても、この機種では利用できるようになっている。 内蔵HDDの省電力機能、複数台の連動シャットダウンなど、事後に実装された機能も多い。 後に、初期投資の少ない、HDL-XR1.0/2Dがモデルとして追加された。 同機はエアフローの為に、HDDの無い部分にはダミーカートリッジが入っており、HDDが2台のみのため、そのままの状態ではミラーセットと、ストライプセットでのみ利用が可能である。 増設は2台のRHD-500を同時に追加することで、アップグレードして利用することが可能であり、追加で2台実装した場合、HDL-XR2.0相当として動作する。 ドライブの追加によるアップグレード後はデグレードすることは出来ず、HDDが4台のシステムとして以降は運用する必要がある。 命名規則が12TBのもののみ末尾が12Tとなっている。 基本的に搭載HDDのモデルは固定、明示されていないが、例外的に末尾にWの付く、Western Digital社のNAS用ハードディスク「WD Red」を搭載したモデルが、信頼性をうたうとともに、通常は1年であるHDD部分の保証を3年としたラインナップとして追加されている。 HDL-XR2U 19インチラックマウント対応モデルとして、本体、基板形状が異なるが、機能、ファームウェアはHDL-XRシリーズと同一のモデル。 機種判別のパラメータにより、Webブラウザからの設定時に表示が本体形状にあわせ切り替わる。 その形状から面積はとるものの、ラックへの搭載、ならびに複数台の設置時には、GTよりもコンパクトになる。 出荷時から、XRの1.03相当のファームウェアを搭載している。 HDL-XR/TM3 トレンドマイクロ社のNAS向けウイルス対策ソリューション「Trend Micro NAS Security™」と、その3年分のライセンスをセットにした製品。 基本仕様は従来機種とおなじであり、HDL-XR-ETM1の製品名で、1年分のライセンスを最大2年分適用できるため、ライセンスは最大5年分維持することが可能。 従来機種に対しては、HDL-XR-STM3の製品名で、3年分のライセンスとセットのソフトウェアが提供されており、これを適用することでほぼ等価となる。
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