LANDISK Tera
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/12 05:53 UTC 版)
「LANDISK」の記事における「LANDISK Tera」の解説
HDL-GTと、HDL-GTRのシリーズがある。 HDL-GXのノウハウを元に、ホットスワップ対応のカートリッジを実装したRAID対応の大容量モデル。 ハードウェア的には同一だが、商品構成と、搭載されているファームウェアが異なる。 電源には、NLXのユニットを使っている。 シリアルコンソールは、シールドの下にあるため、信号を引き出すには、かなりの分解を必要とする。 筐体にシステム全体は入っていないものの、起動デバイスをWebブラウザで指定する程度のファームウェアが書き込まれている。 電源管理は、LED、Beepを含む制御を行っているR8マイコンによって行われ、WOLが使えない代わりに、電源のON/OFFについては、スケジュールを設定することが可能になっている。 業務方面を視野に入れている事もあってか、HDL-GT/LCDという設定、ステータス表示用の液晶と、ボタンを供えたオプションが発売された。 2009年11月9日に、故障時に異臭/発煙の可能性があると発表した。 電源ユニット故障時、電源断処理が行われるが、一部ロットの電源ユニットの故障原因によっては、その処理が遅れ、発煙、異臭の可能性があるという物。 アップデートファームウェアに制御マイコンの修正プログラムを追加し、アップデートで解消するとしているが、2010年3月26日に更新を行っていないユーザが居るため、再度アナウンスが行われている。 HDL-GTシリーズ。 HDDは四台のカートリッジで構成され、シリーズ名の通り1TB~2TBモデルから始まり、3TB、4TBのモデルが後に追加されラインナップの都合上、正規ファームウェアでは4TB迄の対応である。 MBRパーティションテーブルを利用し、GPTパーティションが存在する位置にもデータがあるため、システム設計としての上限は8TBであり、個人的に改造を行い、運用している者もいる。 モデル名の容量はストライプセット利用時の物だが、出荷時には、RAID5で構成されて出荷されている。 eSATAでのドライブ増設によって内蔵ドライブとのミラーリングが可能であるが、MBRパーティションテーブルで領域を管理する都合もあり、増設可能なドライブ容量の関係で、2TB以上のモデルは、ストライプセットではeSATAでのミラーリングによるバックアップは出来ない。 CPUは従来機種と同じにも関わらず、RAIDはソフトウェアで実装されているため、冗長性を確保した場合、シングルドライブの物よりも転送パフォーマンスは落ちる。 小規模なネットワークを前提としているため、Active Directryへのログオンは混在モードのみをサポート。 MSドメインログオン機能は持っているが利用についてはサポート対象外である。 従来ピーとしかならなかったBeepは、電源投入時にはピポとなるようになり、複数台設置への対応として、LEDの点滅とともに、そのときにブラウザで操作している本体が若干譜割りがおかしいものの、ジ・エンターテイナーを単音のフルコーラスで奏でるようになっている。 処理に対してCPUパワーが小さく、ファイルサーバとしては問題がないものの、Webインターフェイスによるメニューの動作が緩慢であるとの不満や、カートリッジ部分の建付けの悪い個体もあるという報告もある。 HDL-GTは個人用のハイエンドも担うため、DiXiMのDLNAメディアサーバを内蔵しているが、家庭用のサブセットであるLANDISK HOMEには実装されているiTunesへの対応はこの機種にはない。 HDL-GTRシリーズ。 HDL-GTが、個人用途を視野に入れているのに対し、HDL-GTRはSOHO向けなど小規模な業務用途での利用を想定した機能の取捨選択がされている。 Active Directory Native ログオン機能が追加されたほか、RAIDボリュームの暗号化機能、SmartHDD Serverへの対応などが行われている。 また、sambaアクセスログに対応することで、同機へのファイルの参照、削除、編集、追加、フォルダの移動、参照、ユーザー名とタイムスタンプ、操作内容等、同機に対するWindowsファイルアクセスを監視することが可能になっている。 暗号化については、USBメモリをキーとしたSoC内蔵のハードウェアエンジンによるAES256bitの物。それに伴い、商品には、同社製のUSBメモリの現行製品が添付されている。キーとして必要な容量は数キロバイトに過ぎないが、コストの関係から、1~2GB程度の物がパッケージごと入っている。 フロントマスク、パッケージはGTと同じであり、フロントマスクにはエンブレム、パッケージにはシールの貼付で、概観上区別している。 これらの機能追加に伴い、業務用途では利用頻度が低いと判断されたDLNAサーバは削除され、カートリッジの一部を別のHDD領域として利用するRAID5+FAT/NTFSモードは削除されている。 HDL-GTR2Uシリーズ 19インチラックマウント対応モデルとして、本体、基板形状が異なるが、機能、ファームウェアはHDL-GTRシリーズと同一。 その形状から面積はとるものの、ラックへの搭載、ならびに複数台の設置時には、GTよりもコンパクトになる。 機種判別のパラメータにより、Webブラウザからの設定時に表示が本体形状にあわせ切り替わる。
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