Internet_Explorer_2とは? わかりやすく解説

Internet Explorer 2

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/21 15:12 UTC 版)

Internet Explorer > Internet Explorer 2
Internet Explorer 2
開発元 マイクロソフト
初版 1995年11月22日 / Internet Explorer 2.0 (Windows)
1996年4月 / Internet Explorer 2.0 (Mac)
最新版
Internet Explorer 2.01 (Windows)
Internet Explorer 2.1 (Mac)
対応OS Windows 3.1
Windows 95
Windows NT
Mac OS 7
Mac OS 8
プラットフォーム x86 (16ビットおよび32ビット) 、68kPowerPC
対応言語 24言語 (Windows)
9言語 (Mac)
サポート状況 終了
種別 ウェブブラウザ
ライセンス MS-EULA
公式サイト www.microsoft.com/ie/IE.HTM 
テンプレートを表示
Internet Explorer 2
Microsoft Windows コンポーネント
詳細
標準提供 Windows 95
Windows NT 4.0
置換 Internet Explorer 1
後継 Internet Explorer 3
関連コンポーネント
Internet Explorer

Microsoft Internet Explorer 2 (マイクロソフト インターネット エクスプローラ ツー) 、 (略称 Internet Explorer 2 または MSIE2IE2 ) は、マイクロソフトWindows 95Windows NT版を1995年11月22日に、Apple MacintoshWindows 3.1版を1996年4月に公開したInternet Explorerファミリーのウェブブラウザである[1][2]。このバージョンでは、英語、日本語を含む12の言語でリリースされた。1996年4月までにWindows 95では24言語、Windows 3.1では20言語、Macintoshでは9言語でリリースされた[2]。このバージョンの時点での市場シェアは、後のバージョンよりはるかに低かった。この時期のIEの市場シェアは、Internet Explorer 3がリリースされる前の、1996年半ばまでに約3〜9%までしか上昇しなかった[3][4]

歴史

IEは、Netscape Navigatorの特徴の多くを複製し、ブックマークのインポート機能を実装した[5] 1996年5月にFTP Software社はWindows 3.1向けのInternet Explorer 2.0に対して、様々な技術をマイクロソフトに提供していたと発表した。それには、PPPネットワーク、16ビットの電子メールクライアントなどの技術が含まれていた[6]

対象の拡大

Internet Explorer 2は、1995年8月にMicrosoft Plus!でバージョン1がリリースされてから、2か月後の1995年10月にベータ版でWindows 95対象にリリースされた。1995年11月にWindows 95Windows NT 3.5向けにリリースされ、1996年7月にWindows NT 4.0に同梱された。PowerPC版Macのベータ版は1月にリリースされ、4月に68kおよびPowerPC向けの最終バージョンがリリースされた。バージョン2は、Windows 3.1とMacintosh System 7.0.1(PPC、68k)の最初のリリースでもあったが、Mac版は1996年1月にPPCで、4月に68kでリリースされた[1]。 バージョン2は、1996年初頭にWindows 95 OEM Service Release(OSR 1)とMicrosoft Windows 95向けインターネットスターターキットに含まれていた[2]。当初は英語を含む12の言語でリリースされ、1996年4月までにWindows 95、Windows 3.1、Macではそれぞれ24言語、20言語、9言語にまで後に拡大した[2]。 バージョン2.0iは、Webページで中国語、日本語、韓国語の文字をサポートするための2バイト文字セットをサポートした[2]。1996年8月にMac用のバージョン2.1がリリースされ、同じ月にWindows版は大幅な変更が入ったInternet Explorer 3が登場し、バージョン2は置き換えられた[要出典]。16ビットと32ビット版が存在した。

Mac版

Mac版、特にバージョン2.1は省リソースと新機能が評価された[5]。Internet Explorerは、AVIおよびQuickTime形式のビデオとAIFFMIDIおよびWAV形式のオーディオを含む、Webページへの多数のマルチメディア形式の埋め込みをサポートしていた[5]。 ベータ版から3ヶ月後の1996年4月23日に正式リリースされた[要出典]。 バージョン2.1ではバグを修正して、安定性を向上させつつ、同時にNPAPI(Internet Explorerがこれに対応するのは初)やQuickTime VRのサポートなどの新機能もいくつかの追加した[5]AOL 3.0 for Macintoshは、内蔵のWebブラウザにIE 2.1の描画エンジンを使用していた。

Netscapeは、Webブラウザ市場を事実上独占しており(一部の見積もりによると約90%)、非公式または「拡張」HTMLタグを導入することで、その地位をさらに強化していた。その結果、Webには、Navigatorで表示した場合にのみ効果的に機能するページが多くあった。他のブラウザが追いつくまでに、Netscapeはさらに多くのタグ追加を行った。
Jack Weber、MacUser (1996)[5]

機能

IE 2の投入により新機能や機能改善を導入した。多くはすぐにブラウザーの一般的な機能(Cookieなど)になった一方、すぐに廃止された機能もあった[7][8]

バージョン

Windows 版
バージョン リリース日 主な変更点 同梱
2.0 Beta 1995年10月 HTMLテーブルなどの要素のサポート
2.0 1995年11月22日 SSL、Cookie、VRML、インターネットニュースグループのサポート Windows NT 4.0
Windows 95 OSR1
Internet Starter Kit[2]
2.01 1996年8月[9] バグ修正版
Mac 版
バージョン リリース日 主な変更点
2.0 Beta 1996年1月23日 PPC のみのベータ版
2.0 1996年4月23日 PPCと68kのサポート
2.1 1996年8月 バグ修正とNPAPIのサポート[5]

脚注

  1. ^ a b Polsson, Ken (2017年1月29日). “Chronology of Personal Computers”. islandnet.com. 2021年4月3日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h "Microsoft Internet Explorer Web Browser Available on All Major Platforms, Offers Broadest International Support" (Press release). Microsoft. 30 April 1996. 2008年1月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。
  3. ^ Thompson, Maryann Jones (1998年10月8日). “Behind the numbers: Browser market share”. CNN.com. CNN. 2010年5月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月2日閲覧。
  4. ^ Kubaitis, Ed. “Browser Statistics for June 1996”. University of Illinois at Urbana–Champaign. 2001年5月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月2日閲覧。
  5. ^ a b c d e f g h Weber, Jack (September 1996). Microsoft Internet Explorer 2.1. MacUser. オリジナルのDecember 10, 2004時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20041210091338/http://www.macuser.co.uk/macuser/reviews/16110/microsoft-internet-explorer-21.html 2011年2月15日閲覧。. 
  6. ^ a b c d e f g h i j FTP Software to provide key technology for Microsoft's Internet Explorer Version 2.0 for Windows 3.1”. Business Wire (1996年5月1日). 2011年2月15日閲覧。
  7. ^ a b c d e Windows History”. Microsoft (2003年6月30日). 2011年2月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月3日閲覧。
  8. ^ a b c Hardmeier, Sandi (2005年8月25日). “The History of Internet Explorer”. Microsoft. 2005年10月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月3日閲覧。
  9. ^ "Windows 3.x Internet Setup" Archived 2015-03-18 at the Wayback Machine., "NCKCN" Archived 2012-08-17 at the Wayback Machine., 19 August 1996

外部リンク


Internet Explorer 2

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 08:54 UTC 版)

Internet Explorer」の記事における「Internet Explorer 2」の解説

詳細は「Internet Explorer 2」を参照 Internet Explorer 2は1995年11月27日公開された。日本語版を含むいくつかの多言語版提供された。SSL 2.0Cookie読み込み限定ではあるがネットニュースクライアント機能持っていた(ただし、日本語等への考慮皆無)。

※この「Internet Explorer 2」の解説は、「Internet Explorer」の解説の一部です。
「Internet Explorer 2」を含む「Internet Explorer」の記事については、「Internet Explorer」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「Internet_Explorer_2」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「Internet Explorer 2」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Internet_Explorer_2」の関連用語

Internet_Explorer_2のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Internet_Explorer_2のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのInternet Explorer 2 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、WikipediaのInternet Explorer (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS