ウェブビーコンとは? わかりやすく解説

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ウェブ‐ビーコン【web beacon】


Webビーコン

読み方:ウェブビーコン
別名:Webバグ
【英】Web beacon, Web bug

Webビーコンとは、WebページHTML形式電子メール埋め込まれた、非常に小さなサイズ画像のことである。ユーザーWebページメールアクセスしたという情報を、サーバー伝えるために用いられる

通常、Webビーコンは縦横1ドット程度のもので、画面のどこにあってもほとんど気付かれないHTMLメールメッセージ中にWebビーコンが埋め込まれていればメールプレビュー表示する際に画像データ取得するためにWebサーバーへのアクセス発生する。このアクセス情報解析することで、どのメールが、誰によって閲覧されているかが知れてしまう。それゆえブロック無視されることの多いスパムメール広告メール発信者にとっては、そのメール拒否されずに受け取られ閲覧されているという非常に有用な情報となる。

Webビーコンは、商用リサーチ強引な手段として用いられることが多い。あるいはスパムメール標的定め手段としても用いられうる。その大半ユーザー同意得ていない。ユーザープライバシーを脅かすものとして、Webビーコンを批判する声は強まってきている。Webビーコンを無効にするには、電子メールであればすべてのメールテキスト形式で開くように設定する画像読み出しに行かせない)という手段有用である。または初期設定画像ダウンロードないよう設定する場合増えている。

ちなみに、Webビーコンの「ビーコン」(beacon)とは「標識」や「信号灯」を意味する。非常に小さ画像という見た目観点から「Webバグ」()と呼ばれる場合も多い。

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ウェブビーコン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/18 13:24 UTC 版)

ウェブビーコン(web beacon)あるいはWebビーコンとは、ウェブバグ(web bug)とも呼ばれる、HTMLを利用したメールウェブページの閲覧者を識別する仕組みのこと。

HTMLメールにおけるウェブビーコン

受信者を識別する符号を付加した<img>要素を埋め込んだHTMLメールと、その符号を解釈するサーバ側のプログラムとで構成される。メールに埋め込まれた<img>要素を解釈・表示する際はサーバへのリクエストが生ずるが、付加された符号もそのリクエストとともにサーバに伝達される。それにより、サーバ側ではどの受信者がそのメールを表示したかを知ることができる。HTMLメールを送信したサーバ側に受信者の個人情報があれば、特定の個人の行動(メール閲覧)を把握することも技術的には可能である。

埋め込み対象となる<img>要素の実体となる画像はサイズ・種類等を問わない。しかし、受信者にこの仕掛けがあることを悟られないようにするために使用される画像としてクリアGIFと呼ばれる縦横共に1ピクセルの透明色GIFファイルが使われることがある。また、同様のものはアンカー要素に仕掛けることも可能であり、これはHTMLメールに限らず利用され、受信者が明示的にそのリンクをたどったときに機能する。

HTMLメールに使用した場合は送付先の電子メールアドレスでメールがきちんと閲覧されているかどうか確認することができる。

特定のメールアドレスの利用者の行動を対象者に知られることなく把握できる技術であり、プライバシーに敏感な人からは反感を買っている。スパム送信者も同様に、有効なアドレスを識別するために利用している(スパムビーコンと呼ばれる)。スパムビーコンへの対策として、イメージブロックがある。これは、電子メールクライアントWebメールにおいて、メールに添付された画像を自動的に表示させないなどの制限を掛ける対策機能である。

現在のセキュリティソフトの中にはこれを防御するため、HTMLメール中に記述された画像を直ぐには開かない仕組みになっている物が多い。Outlook ExpressなどのHTMLメール対応電子メールクライアントも初期設定ではいきなり画像を表示しないようになっているものが多い。

ウェブページにおけるウェブビーコン

ウェブビーコンはウェブページに使用した場合、第三者がそのページのアクセス状況を把握することが可能であり、かつ複数のサーバにまたがり閲覧動向を監視できる可能性がある技術である。 ユーザーの過去の閲覧ページの情報を収集するGoogle Analyticsなどのアクセス解析などに用いられ、得られた性別年齢などの属性情報は、アドネットワークを通じた行動ターゲティング広告をはじめとするインターネット広告の配信に反映される。なお、いいね!ボタンを含むソーシャルボタンもウェブビーコンの一種に含まれる。


これに対し、最近では、ウェブビーコンを埋め込まなくともサーバの機能として閲覧者をドメイン程度まで特定できるのが一般的である。
またそれらは、サーバ内でのページ閲覧動向を監視することが出来るようになっている。詳細はサイト内での行動分析も参照。

外部リンク

関連項目


ウェブビーコン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 07:36 UTC 版)

ビーコン」の記事における「ウェブビーコン」の解説

インターネット上で会員登録認証ログインなど)などを行わずともインターネットサービス利用者サービス提供側が識別するために、提供する情報内へ提供側が埋め込む識別情報および仕組みである。通常利用者ビーコン埋め込まれていることは知らされないため、プライバシー面で問題とされる。 「ウェブビーコン」も参照

※この「ウェブビーコン」の解説は、「ビーコン」の解説の一部です。
「ウェブビーコン」を含む「ビーコン」の記事については、「ビーコン」の概要を参照ください。

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