Active_Desktopとは? わかりやすく解説

アクティブ‐デスクトップ【Active Desktop】


アクティブデスクトップ

【英】Active Desktop

アクティブデスクトップとは、Internet Explorer 4.0新しく組み込まれ機能で、Windowsデスクトップ領域に、壁紙のようにWebコンテンツ貼り付ける機能のことである。

アクティブデスクトップは、Webブラウザそのものであるからユーザーは、デスクトップ表示動的に変更することができる。

アクティブデスクトップが登場するまでは、デスクトップ領域には壁紙貼り付けるか、任意の色で塗りつぶすことしかできなくて味気のないものであった一方で、アクティブデスクトップが登場した当初は、搭載メモリ多く容量占めてパソコン動作スピード劣化して十分な効果発揮したとは言えない面もあった。

アクティブデスクトップでは、パソコン高性能化により、最新情報を常に表示したり、ビジュアル的に優れた画面ストレスなく表示することが可能になっている。

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Active Desktop

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/11 07:58 UTC 版)

アクティブデスクトップ (Active Desktop)は、Internet Explorer 4.0のオプションだったWindowsデスクトップのアップデートに含まれる、デスクトップにHTMLコンテンツを追加できるようにするなどといった機能である。この機能は、Windows 95の機能を拡張するものであり、Windows 98から標準搭載されていたが、Windows Vistaで廃止されている。Internet Explorer 4.0から6.0には搭載、7.0で廃止された。

これを用いると、HTMLコンテンツを通常の壁紙として、あるいはそれとは独立したデスクトップアイテムとして設置できる。どちらの場合でも、通常、オンラインで更新・同期されるため、ウェブブラウザを起動することなくウェブサイトの内容の表示を可能としている。

アクティブデスクトップは、デスクトップにカスタマイズにアイテムを設置できるという点で各種デスクトップガジェット技術と同様である。

アクティブデスクトップの使用を停止すると、特に性能の低いPCにおいて性能の向上と僅かながらメモリ使用量の減少が見られる。ディスプレイのプロパティにこの機能を利用するためのチェックボックスが存在する。さらに、TweakUIにはActiveDesktopを完全に使用禁止にする設定と設定の変更を禁止する設定という2つの設定項目が存在する。

歴史

アクティブデスクトップの始まりは、PointCastなどのPush技術への投資をマイクロソフトが試みるようになったことからである。アクティブデスクトップでは、ニュースや株価など頻繁に更新される情報を「チャンネル」としてコンピュータのデスクトップに設置することで、ウェブブラウザを起動することなく情報を表示できるようにしていた。

1997年、Windows 95とNT 4.0用のInternet Explorer 4.0のオプション機能、Windowsデスクトップのアップデートに含まれる機能の1つとして、アクティブデスクトップの公開が始まった。Windowsデスクトップのアップデート全体が(誤って)アクティブデスクトップと呼ばれることもあるが、WindowsデスクトップのアップデートにはWindowsのシェル全体を4.0から4.71あるいは4.72へのアップグレードをしなければならない。これには、「すべて大文字のファイル名を使用する」、シングルクリックでのファイルを開く操作、フォルダ毎のHTML表示、QuickLaunch、スタートメニューの項目のドラッグアンドドロップや右クリックによるコンテキストメニューや名前の変更など、当時まだ発売されていないWindows 98と見まごうほどにインタフェースに様々な変更が加わったものも含まれる。また、このアップデートにより、WindowsエクスプローラのアドレスバーにインターネットのURLを入力してそのままそのウィンドウでインターネットを閲覧できる機能も加わっている。

アクティブデスクトップは、システムリソースを多量に消費することから、安定性の低下を招くことが主な原因として多くの人にとっては失敗したと考えられている[1]。また、マイクロソフトと米司法省の反トラスト訴訟において、Internet Explorerは独立した製品ではなくWindowsと一体の機能であるとして、アクティブデスクトップが持ち出された。

その後の経過

Windows Vistaでは、アクティブデスクトップに代わって、Windowsサイドバーが搭載されている。これも同様にデスクトップにアイテムを設置する機能である。そのため、Windows XPがマイクロソフトのOSの中でアクティブデスクトップに対応した最後の製品となった。ただし、64ビット版のWindows XPはアクティブデスクトップに対応していない。なお、現在でもウェブページの表示とChannel Definition Formatに基づくチャンネルの表示する機能は用意されている。

HTML表示の機能は現在主に元の壁紙に検索ボックスを追加するために用いられている。例えば、下記のコードはウィキペディアの検索ボックスをデスクトップに追加するものである。

<form
    name="searchform"
    action="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%B9%E5%88%A5:%E6%A4%9C%E7%B4%A2"
    id="searchform">
  <input
      id="searchInput"
      name="search"
      type="text"
      accesskey="f"
      value="" />
  <input
      type='submit'
      name="go"
      id="searchGoButton"
      value="Go" />
</form>

また、Internet Explorer 8で導入されたウェブスライスと比較されることもある。

脚注

  1. ^ Preston Gralla. “IE8's new WebSlices feature: Welcome to 1997”. Computer World. 2008年3月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年4月7日閲覧。

外部リンク


Active Desktop

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/12/29 14:29 UTC 版)

デスクトップの背景」の記事における「Active Desktop」の解説

Internet Explorer 4.0実装された機能で、Windowsデスクトップウェブページ表示することができ、ActiveXコントロールにより動的に更新することができる。この機能Windows 98 / Windows 2000Internet Explorerファイルブラウザとの統合にともないOS統合されたが、セキュリティ低下させる要因にもなるため、Windows Vista廃止された。

※この「Active Desktop」の解説は、「デスクトップの背景」の解説の一部です。
「Active Desktop」を含む「デスクトップの背景」の記事については、「デスクトップの背景」の概要を参照ください。

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