486の搭載と、MS-DOSMS-Windows3.1からWindows95の時代へとは? わかりやすく解説

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486の搭載と、MS-DOS・MS-Windows3.1からWindows95の時代へ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/31 09:21 UTC 版)

PC-9801シリーズ」の記事における「486の搭載と、MS-DOS・MS-Windows3.1からWindows95の時代へ」の解説

1990年代入りWindows 3.0/3.1の登場と、安価なPC/AT互換機DOS/V)の本格的な日本上陸という大きなムーブメント起きた。PC-9801FAはコスト問題からCPUに16MHz駆動486SX搭載していたが、これに対してユーザーから「640×400ドット画面Windowsには狭い。16MHzでは快適に使えない。」との批判集中したこうした中、1992年5月セイコーエプソンが25MHz駆動486DXハイレゾ当の高解像度表示ができるPC-486GRを発売してヒットする1992年7月NEC高山由(当時NEC取締役)は開発部隊を集めた会議で「確かにFA売れている。しかし98シリーズ先進性はどこへ行った。私は寂しい。」と発言従来路線大きく変える方針新製品の開発始まり1993年1月18日NECハイエンドPC-9821シリーズ(公式の愛称は「98MATE」)を投入した従来PC-9800シリーズPC-9801型番機種)は一般にPC-9801シリーズ」として区別されるようになり、MS-DOSベース市場向け、またPC/AT互換機との価格対抗のための廉価版として傍流位置づけられ、公式には「98FELLOW」という愛称つけられた。デザインや色もPC-9821準じた丸み帯びた形状アイボリー変更となっている。 これらの新シリーズ製造コスト削減のために、FM音源増設FDD端子削除拡張スロット数の削減専用HDDユニットから汎用IDEへの変更ファイルスロットから5インチベイへの変更が行われている。一部マザーボードECSなどの台湾企業生産委託された。キーボードそれまでメカニカルスイッチからメンブレンスイッチ安価な物に変更されキータッチ反発感があるものになった。これについて月刊アスキー誌は「好み分かれそうだが、長時間使う場合には底の反動が来る従来キーボードよりも、ふにゃふにゃした新キーボードの方が指に負担かけないように思う」と評価した。なお、入力性能強く影響を及ぼすNキーロールオーバー機能死守されている[要出典]。 1993年1月に98FELLOWが発売され間もなく、旧機種となったPC-9801Fシリーズ(FA/FS/FX)は販売価格急速に下がった。98FELLOWが性能向上しつつ価格大幅に下げたため、PC-9801Fシリーズ値引きをしないと売れない状況になっていた。1993年2月時点でPC-9801FA2(希望小売価格458,000円)は秋葉原での実売価格20万円下回っていた。 この価格低下と9821シリーズへの移行は、それまでの(高価な既存機のユーザー衝撃もたらした既存機の性能を少しでも上げようと、80286/i386SXCPUをサイリックスなどのピン配置i386SX同等486互換CPU交換するためのCPUアクセラレータ流行したCPUソケット使用した機種の多いPC-9800シリーズならではの現象だったが、これらはネイティブ486機と比較すると、動作不安定な上に起動時にキャッシュコントロールドライバを組み込む必要があり、十分な実行速度得られるとは言い難かった[要出典]。 またPC-9821への移行直前発売されたPC-9801FAは、高価な割には売れており、しかもクロックがi486SX-16MHzという非力仕様のため、翌年MATE Aシリーズとの性能差が大きかったことから特に9801FAユーザーがくやしい思いをしたという。FAではFPUソケットにDX4ODPを増設するのは保証外でFDD等に不具合が出る可能性があり、動いたとしても48MHzにしかならない。もっとも旧機種向けにサードパーティ製のCPUボード各種拡張ボード併用するなどして、Windows95/98インストールした者もいた[要出典]。また後年には、CPUバスクロックが16MHzあるいは20MHzの386機とFA、それに初期Fellow用として、専用設計ドーターボード上にクロックダブラー回路搭載することでボード上のローカルバスクロックを2倍速の33MHzあるいは40MHzとした上で、Cx5x86-100MHzやAm5x86-133MHzといった高速CPUと、16M以上のメモリ空間配置される大容量メモリモジュール駆動するハイパーメモリCPUという製品メルコから発売されており、これを使用するCPU周りに関しては最高でPentium 75MHz並み速度得られた。 この「98FELLOW」「98MATE」シリーズから、内蔵3.5インチFDDは、従来PC-9800シリーズフォーマット加えPC/AT互換機使われている1.44MBフォーマットにも対応するようになったPC-9801BX/BA 1993年1月 CPUはi486SX-20MHz/486DX2-40MHzが搭載された。それぞれそれぞれ内蔵ドライブ構成相違から、/U2(3.5FDD×2)/U6(3.5FDD×1+HDD=80M)/M2(5.25FDD×2)の3種仕様分けられていた。 BXでは当初から専用オーバードライブプロセッサODP)が用意されるようになり、容易にBA当にパワーアップできるようにされていた。なおBXODP合計額は、BAよりも1万円高で済んだという。 PC-9801BX2/BS2/BA2 1993年11月 CPUはi486SX-25MHz/i486SX-33MHz/486DX2-66MHzが搭載され、これらの機種それぞれ内蔵ドライブ構成相違から、/U2(3.5FDD×2)/U7(3.5FDD×1+HDD=210M)/M2(5.25FDD×2)というサブモデル名が存在するHDD搭載モデルFDDが1基搭載であるが、この機種から前面パネル一部交換でき、オプション2つ増設することも可能であったまた、FDDの下にファイルベイが追加されている。 このモデルより汎用SIMM利用可能となり、最大14.6Mバイト制限撤廃されたほか、パラレルポート(プリンタインタフェース)がハーフピッチに、マウス端子丸型変更されるなど、PC-9800シリーズ過渡期モデルといえる。なお9801型番の5インチFDD内蔵モデルはこの機種最後となり、これ以降はPC-9821Aシリーズ一部FDDモデル搭載されるだけとなった。 グラフィックアクセラレータチップが省略された点除けばそれぞれPC-9821Be/Bs/Bpと共通の設計利用されている。このためPC-9801型番としては珍しく、BA2のみBp当のセカンドキャッシュ搭載可能だった。BX2のみシステムクロックが低いこともあり、このときの3機種下位機を拡張して上位機相当にはならずそれぞれ性能的に差別化されていた。 PC-9801BX3/BA3 1995年1月 定価10万円を切る低価格98,000円)で発売された初の98。i486SX-33MHz(BA3はi486DX2-66MHz)を搭載する仕様別に/U2(3.5FDD×2)と、ウィンドウアクセラレータB3汎用拡張スロット実装し、メモリ容量増やしHDD搭載してWindows3.1プリインストールした/U2/W(3.5FDD×2+HDD=210M)が存在する前者後者当にパワーアップさせる増設キットPC-9801B3-E02も、別売提供された。 PC-9801BX4 1995年7月 グラフィックアクセラレータ内蔵したPC-9801型番最終モデルPC-9801型番だがPC-9821Xe10と共通の部品使用しPC-9821当の性能を持つ(これによりPC-9801シリーズとして唯一オンボードでVGA256色モードを持つ)。i486DX2-66MHz又はAMD486DX2-66MHzを搭載する/U2(3.5FDD×2)及び、Pentium ODP 63MHzをCPUとして搭載する/U2-P(3.5FDD×2)が存在する。また2倍速CD-ROMそれぞれ搭載した/U2/C、/U2/C-Pも存在する。なおPODP5V63は25MHz×2.5倍であるため、33MHz×2倍のDX2-66MHzと比べてシステムクロックは低下した

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