2代目(2011年 - 2019年)W246
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「メルセデス・ベンツ・Bクラス」の記事における「2代目(2011年 - 2019年)W246」の解説
2011年8月25日発表。ヨーロッパではフランクフルトモーターショーで発表され、同年11月に発売された。 デザインは先代を踏襲しながらもCD値0.26を確保。従来のサンドイッチ構造をやめ、新開発のMFAプラットフォームを採用したことで、乗降のしやすさや室内空間の拡大に寄与している。ただし電気自動車仕様および燃料電池自動車仕様にはフロアパネル下部に専用スペースを設けることで対応するとしている。 安全装備としてレーダーで警告してブレーキをアシストするCPA(コリジョンプリベンションアシスト)、運転者の支援システムとしてアテンションアシストを標準装備。 トランスミッションは6速マニュアルトランスミッションの他に、自社開発の湿式多板クラッチ方式の7速デュアルクラッチトランスミッション(7G-DCT)を設定。7G-DCTはコラムカバー右側のレバーとステアリングのパドルシフトで操作を行う。駐車ブレーキはインストルメントパネル下部のスイッチによる電気式を採用。ECOスタートストップ機能(アイドリングストップ機能)を搭載。 日本仕様車は2012年4月25日に正式発表され、同日より販売を開始した。 全車スポーツサスペンションを搭載し全高が1,540mmとなり、機械式駐車場への入庫が可能となった。なお最低地上高は105mmとなり、全高は機械式駐車場の規定をクリアしていても、古い機械では最低地上高が低すぎるとして入庫できない場合も多い。 パワートレインは全車1.6L直噴ターボガソリンエンジン+7速DCTとなっており、10・15モード燃費においては先代に比べて約19%の燃費向上を実現(10・15モード換算値による比較)。JC08モードにおいても16.0km/Lを実現しており、「平成27年度燃費基準+10%」を達成。さらに「平成17年基準排出ガス75%低減レベル(☆☆☆☆)」も取得した。 グレード体系は「B 180 BlueEFFICIENCY」と「B 180 BlueEFFICIENCY Sports」の2グレードが用意され、「B 180 BlueEFFICIENCY Sports」には専用エクステリア、18インチ5ツインスポークアルミホイール、プライバシーガラス(後席左右、ラゲッジルーム)、運転席メモリー付フルパワーシート、ブラックアッシュウッドインテリアトリム、助手席側リバースポジション機能付ドアミラーを追加装備した「Night Package」が設定される。 2012年夏以降導入の2013年モデルに一部仕様変更があり、「B 180 BlueEFFICIENCY Sports」のドアミラーが黒色に、マフラーがデュアルマフラーとなり、全車においてサスペンション設定の変更、スピードメーターの表記変更、床照明の追加などが行われた。 2013年2月26日に追加グレードとして、2.0L直噴ターボエンジンを搭載し、18インチAMGマルチスポークアルミホイール(ブラック)を採用するなどスポーティな外観とし、充実した装備内容としたハイパフォーマンスモデル「B 250 BlueEFFICIENCY」を追加発売した。 同年7月10日に「B180」をベースに、「バリューパッケージ」の装備品に加え、前席メモリー付フルパワーシート、助手席側リバースポジション機能付ドアミラー、前席シートヒーター、専用フロアマット、装着時でもシートベルトやチャイルドシートが使用できる専用リアシートエプロンを装備した特別仕様車「B180 Northern lights black LIMITED(ノーザンライツブラックリミテッド)」を発売(250台の限定販売、同年8月下旬より納車開始)。 2014年1月23日、「B180」をベースに、「カルサイトホワイト」のボディカラーとブラックの内装色を採用し、トレモライトグレーペイント17インチ5ツインスポークアルミホイールを装備してモノトーンのシンプルモダンなスタイルに仕上げるとともに、快適装備をひとまとめにした「バリューパッケージ」、安全運転支援システム「セーフティパッケージ」、運転席メモリー付フルパワーシートなどを特別装備して充実の装備内容とした特別仕様車「B180 MONOLABEL(モノレーベル)」を発売(300台の限定販売、同年3月上旬より納車開始)。 2015年1月9日、マイナーチェンジを発表(注文受付は同日より開始、発売は2月初旬より開始)。外観は最新のメルセデスデザインを採用してよりスポーティーなデザインとなり、ヘッドランプはメインビーム、ポジショニングライト、ウィンカー、ドライビングライトなどにLEDを採用したLEDハイパフォーマンスヘッドランプ(アダプティブハイビームアシスト付)を新たに設定。また、グレード体系を一部見直し、2.0L車の「B250」は可変トルク配分型4WDシステム「4MATIC」を搭載したBクラス初の4WD車「B250 Sports 4MATIC」となった。なお、「B180 Sports」のパノラミックスライディングルーフ装着車は「平成27年度燃費基準+20%」を達成した。 同時に特別仕様車「Edition Red」を発売。「B180 Sports」及び新グレードの「B250 4MATIC Sports」をベースに、クランベリーレッドの本革シートとレザーARTICOドアパネルとブラックアッシュウッドのインテリアトリムを組み合わせ、ハイグロスペイントを施した18インチAMGマルチスポークアルミホイールを採用。フロアマット、助手席メモリー付フルパワーシート、レーダーセーフティーパッケージ、アンビエントライト(マルチカラー)を特別装備したほか、「B180 Sports Edition Red」には、「B250 4MATIC Sports」に標準装備されている「ベーシックパッケージプラス」も特別装備した。ボディカラーは「B180 Sports Edition Red」は「カルサイトホワイト」、「B250 4MATIC Sports Edition Red」は「コスモスブラック」がそれぞれ設定される。「B180 Sports Edition Red」は150台、「B250 4MATIC Sports Edition Red」は50台の限定販売となる。 2017年7月26日、一部改良。「B180 Sports」と「B250 4MATIC Sports」を廃止し、「B180」のみのモノグレード体系に集約するとともに、従来はオプション装備だったベーシックパッケージを標準装備化し、併せて、EASY-VARIOPLUS(バックレスト折りたたみ角度調整機能、後席シートスライド機能、ラゲッジフロアボード調整機能)や後席テーブル等を標準装備(装備内容の充実化に伴い、従来型より34万円値上げ)。また、シート表皮がファブリックからレザーツインへと変更され、アルミホイールも従来の16インチから17インチへサイズアップされ、意匠も変更された。そして、レザーエクスクルーシブパッケージが廃止され、新たにレザーARTICOシートやパノラミックスライディングルーフ(挟み込み防止機能付)などで構成された「プレミアムパッケージ」を設定した。ボディカラーはメタリックペイント(有償)に「175 エルバイトグリーン」「890 カバンサイトブルー」「895 キャニオンベージュ」の3色を追加した。 B180 CDI(前期型、欧州仕様車) 車内(前期型) 日本仕様のグレード一覧グレード販売期間排気量エンジン最高出力・最大トルク変速機駆動方式価格B180 2012年4月 - 1,595cc 270型 直列4気筒DOHC直噴ターボ 90kW(122PS)/200N・m(20.4kg・m) 電子制御7速DCT(7G-DCT) FF 3,710,000円 - B180 スポーツ 2012年4月 - 2017年7月 3,950,000円 - B250 2013年2月 - 2015年1月 1,991cc 270M20型 直列4気筒DOHC直噴ターボ 155kW(211PS)/350N・m(35.7kg・m) 4,350,000円 - B250 4MATIC スポーツ 2015年1月 - 2017年7月 4WD 5,050,000円 -
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