2代目(2006年-2014年)XK/XKR(X150)
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「ジャガー・XK」の記事における「2代目(2006年-2014年)XK/XKR(X150)」の解説
1999年にジャガーのデザインディレクターに就任した、アストンマーティン・DB7などを手がけたイアン・カラムによるデザイン。車両デザインは2002年には完了していた。2005年の北米国際オートショーではJaguar Advanced Lightweight Coupe (ALC) として量産型と極めて似通ったコンセプトカーが公開されている。 2005年フランクフルトモーターショーで初めて公開される。プロジェクトコードはX150。発売は2006年7月だが、日本上陸は2007年1月。当初は先代と全く同じエンジンを搭載した自然吸気モデルのXKのみの発表であった。 製造はバーミンガム近郊カッスル・ブロムウィッチで行われている。フロントグリルは1961年のジャガー・Eタイプにインスパイアされている。前任者である故ジェフ・ローソン時代のレトロ趣味から決別する第一号のデザインで、カラムによると「インスピレーションソースは(イギリス人女優の)ケイト・ウィンスレットの曲線」という。インテリアは人間工学に則り設計されており、今までの懐古主義的デザインから決別している。パネルは伝統的なバーウォルナットウッドに加え、ポプラウッド、アルミの3種類が用意される。 XKコンバーチブルは2006年にデトロイトで開催された北米国際オートショーで初公開された。 2007年4月に過給モデルのXKRおよびXKRコンバーチブルが発表される。XKとのエクステリア上の差異はリアバッジとメッシュが貼られたフロントグリル。エンジンは上記V8 4.2Lにスーパーチャージャーを搭載し、当時ジャガーの量産車史上最高となる426PSを発生する。 同年、ジャガーの特殊車両チームとイギリスのブレーキの専門会社アルコンの共同チームによって開発された、限定仕様車XKRポートフォリオが発表された。内外装および音響システムに手を加え、よりプレミアム性を高めたモデルとなっている。 2009年にマイナーチェンジ、エンジンが新たに5L V8に更新された。外見もわずかに変更された。 2011年3月ジュネーブモーターショーにて「XKR-S」を発表。このXKR-Sは、同名の2008年に発表されたXKRをベースにした200台限定の欧州市場向け限定モデルとは異なる。フロントのデザインが大幅に異なり、見分けはつきやすい。エンジンはV8 5.0Lスーパーチャージドとなり、最大出力も550PSと大幅にパワーアップされている。 同年ニューヨーク国際オートショーにて、フロントとリアのデザインが変更されたXKの最後となるマイナーチェンジモデルが公開された 。フロント・リア双方のライト周辺とバンパーのデザインの変更。インテリアも変更を受けており、XFと同様の回転式のギアセレクタと新しいドイツのZF社製のオートマチックトランスミッションが導入された。 XKの生産は2014年の夏に完了した。。
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