阿含宗からヨーガ経典へとは? わかりやすく解説

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阿含宗からヨーガ経典へ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/29 07:35 UTC 版)

オウム真理教の歴史」の記事における「阿含宗からヨーガ経典へ」の解説

麻原への阿含宗影響濃厚であり、1986年の「超能力秘密の開発法でも、阿含宗は「システム創始者法力我が国で一番優れている」と称賛し毎日修行入会しやすさマスコミ利用宗教研究創始者念力などがその優れている理由とした。 阿含宗前身観音慈恵会では、因縁変えて幸福になることが「因縁解脱」とされ、准胝観音の力を頼み真言陀羅尼千日唱える供養行を行う(千座行)。特に悩み事がある場合は「お伺い書」を出して教祖桐山靖雄面会し桐山お伺い書を透視し(因縁透視)、「御霊示」を示す。『幸福への原理』 (1957)では、我や欲を捨て、人を助け功徳を人に施すことで宇宙生命力一体化し観音エネルギー充実させることが可能で、法華経での一念三千説く1970年代になると、『変身原理密教・その持つ秘密神通の力』 (1971)や『密教超能力秘密』 (1972)で、瞑想による密教ヨーガ的な身体修行、クンダリニーヨーガ、そして大脳生理学など「新しサイエンス」と融合した技術によって、超能力得て超人、ホモ・エクセレンスに変身できると説いた桐山は「科学と技術ヒトの力を無限に拡大したが、同時にヒト殺戮搾取憎悪闘争をも無限に増大させた。このままでは、まもなくホモサピエンス絶滅する」といい、ヒト改造して古い社会体系解体させる技術によって新し文明作ろう、「この革命だけが全人類を破滅から救う」と説いたその後大乗仏教批判し原始仏教阿含経重んじるようになり、1978年阿含宗立宗した。桐山1974年にヨギ・バジアン(Yogi Bhajan)のアメリカ大会出席したり、コロラド州のナローパ大学にチョギャム・リンポチェを訪問したり、1980年11月来日中のダライラマ東京道場に来山、その写真パンフレットなどで華々しく掲載した1983年8月ニンマ派ミンリン・ティチン・リンポチェによる戴冠式桐山僧位授受した。1983年桐山はクンダリニーヨーガのチャクラ説を初め日本紹介して日本密教ブーム引き起こしたのは自分だと自負した。 毎年二月の「阿含の星まつり」に参加する信徒数は、1977年5000人だったのが年々増大し1983年には50万人百倍になり、この急激な成長期麻原入信していた。麻原入信動機として「密教超能力秘密」他の本を読んでと書いていた。 阿含宗内で麻原を囲むグループは、ヨガ修行熱心に修行しており際立っていたという。朝日新聞1995年5月16日は、麻原毎月例祭には顔を出し本部道場へよく奉仕に来るような熱心で若い阿含宗リーダー存在だったと報じ週刊朝日1995年4月7日号は84年秋に麻原三人阿含宗信者とともに脱会したと報じたが、桐山はこれらの報道間違いという。他方読売新聞1995年5月17日夕刊は、麻原当時ほとんど姿を見せず在籍三ヶ月ほどで、まともな修行はしていないし、教団運営ノウハウを知るのが目的かと報道したが、桐山はこれが真実に近いという。 阿含宗からオウム移った元信者は、阿含宗では修行6年10年上続けないと解脱できないとされていたが、オウムでは解脱がもっと身近だったところが魅力だったという。12年信仰した後阿含宗脱会した廣野隆憲は、阿含宗ではヨーガや行法の伝授限られており、桐山が求聞持聡明法を修得したのか、またそれを伝授する意思があったのか疑っている。 阿含宗で高いレベル瞑想法実践できなかったことに不満を抱いていた麻原は、佐保田鶴治訳したヨーガ・スートラ独学した佐保田の『ヨーガ根本教典』は、阿含宗関連企業平河出版社から出版されており、桐山著作で「ヨーガによるヒト改造」を論じる際に佐保田の著作長文引用している。麻原ヨーガ学派サーンキヤ学派の用語を多用して真我アートマン)は現象界グナ干渉ニルヴァーナから落下して苦の世界生じたとし、これを修行によって真我復帰することを目指した。 麻原脱会後桐山は、ニンマ派シャム派、サキャ・ツァル派、カギュ派等から僧位称号授受しており、サリン事件後の95年桐山は「私は、日本人として、ただ一人の、チベット仏教の法を伝え大阿闍梨のである」とグルとしての正当性主張した

※この「阿含宗からヨーガ経典へ」の解説は、「オウム真理教の歴史」の解説の一部です。
「阿含宗からヨーガ経典へ」を含む「オウム真理教の歴史」の記事については、「オウム真理教の歴史」の概要を参照ください。

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