長野 - 金沢間延伸開業時の呼称の見直しとは? わかりやすく解説

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長野 - 金沢間延伸開業時の呼称の見直し

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/29 17:35 UTC 版)

長野新幹線」の記事における「長野 - 金沢間延伸開業時の呼称の見直し」の解説

2004年12月政府・与党申合せで、未開業の長野以北区間のうち、長野 - 金沢間を2014年度末にフル規格一体的開業する方針固まり開業向けた区間工事が進むと、2008年ごろから長野県内では経済界中心に長野以北延伸開業時に「長野新幹線呼称廃止されかねない」と危惧する声が上がるようになり、長野県県内沿線自治体によって呼称影響に関する調査が行われた。 2009年2月には長野商工会議所が、金沢延伸開業後通称を「長野北陸新幹線」とするよう関係機関働きかける活動始め同年3月には長野県商工会議所連合会など8団体が、JR東日本長野支社に対して金沢延伸開業後呼称を「長野北陸新幹線」とするように要望した。これらの長野県内経済団体動きについて村井仁長野県知事一定の理解示し、「長野県気持ちというのをご理解いただけるよう一所懸命努力したい」と述べ、「長野」の呼称存続意欲示した2010年になると鷲沢正一長野市長も「金沢延伸開業後も『長野』という名称を残したい」との意向を示す一方村井仁後任同年9月長野県知事就任した阿部守一は、「長野新幹線という名称について北陸関係県等での受けとめは厳しいものがある」との認識示し、「長野呼称存続について、いったん慎重な姿勢見せた2011年5月には長野県内北陸新幹線沿線自治体31市町村)で構成する連絡協議会が、同年度の総会において「長野呼称存続求め決議行い従来より呼称存続活動行ってきた長野県内経済団体加え県内自治体からも存続求め動き本格化した。さらに同年9月には、長野市内の市民有志の間で「長野呼称存続向けた署名活動が始まるなど、市民レベル動き活発化した。 これらの動き対し2011年10月JR東日本清野智社長は「地元意見参考にして、JR東日本主導して最終的な呼称決定する」との意向示した他方同月富山県内で開催され北信越市長会の総会において、長野県市長会は「長野」の呼称存続を国などに求め提案行ったが、北陸各県自治体理解得られ提案は不採択となり、長野県内自治体北陸各県自治体との温度差認識違い浮き彫りとなった2012年には長野県内自治体関係者から、「長野」の呼称存続に慎重姿勢阿部長野県知事に対して呼称存続JRなどに働きかけることを求める声が相次いだ。また同年6月には、長野市議会関係者新潟県の上市議会議長らに対し金沢延伸開業後呼称が「北陸長野新幹線」となるよう協力求めるといった動き見られた。 その後金沢延伸開業時期が2015年3月具体化し開業まで2年余りとなった2013年2月阿部長野県知事は「1997年長野開業から15年経過し長野新幹線呼称全国的に定着しており、また、長野経由することが利用者にとってわかりやすいのであることが重要で、これにより路線全体利用拡大にも貢献し沿線全体メリットにもなる」として、ついに「長野」の呼称存続求めることを表明した。しかし、富山県石井隆一知事は「法令では『北陸新幹線』と明確に書いてある。そう簡単に変える性格のものではない。北陸三県の関係者多くの方が四十数年間、沿線みんなで努力してきたので、それが基本だと思っている」と述べ石川県谷本正憲知事も「金沢当面終着駅になるわけだから、堂々と北陸新幹線』と名乗らないとかえって乗客誤解与える」として、北陸地方県知事からは否定的な反応示された。また北陸地方経済界からも「(長野は)今まで既得権何年使ってきた。私たちとしては問答無用気持ち北陸新幹線で当然」(深山金沢商工会議所会頭)と、長野県側の要望受け入れるつもりはないという発言相次いだ。 この長野県側と北陸各県側の意見の相違対しJR東日本冨田哲郎社長2013年3月定例記者会見で、「正式名称北陸新幹線」との認識示しつつ、「愛称的に『長野新幹線』が使用されてきたことに基づく長野県要望と、富山県、石川県による『北陸前面打ち出してほしい』という意見に対して利用者分かりやすさという視点重視しつつ、折り合いを探る」と述べ同年6月記者会見でも「利用者分かりやすいことと、地元方々納得していただくことが条件である」との意向示したその後同年7月中旬阿部長野県知事は「(金沢延伸開業後東京駅時刻表などに)長野経由する路線であることを示して利用者分かりやすくしてもらうようJR東日本要請する」と改め表明すると、同月末、長野県内沿線自治体関係者経済団体の代表らと東京都内JR東日本本社訪問し冨田哲郎社長に対して長野」の呼称を残すことを要請した。これに対しJR東日本側からは、「『北陸長野新幹線』は難しいが、何らかの形で『長野』の呼称が残る」旨の発言なされた。 そして同年10月2日JR東日本金沢延伸開業後路線案内以下のとおり行うと発表した現行の長野新幹線」は使用せず原則北陸新幹線」で統一する利用者混乱防止観点から、首都圏駅(東京駅上野駅大宮駅)の案内板時刻表中心に北陸新幹線(長野経由)」と表記する金沢行き列車場合放送において「長野経由」と案内する。 また同日延伸開業区間のうち上越妙高駅から西側管轄するJR西日本北陸新幹線運行体系などを発表したが、路線表記については「現時点JR西日本管内で『長野経由』を表記する必要性はない」として、JR東日本同様の対応は行わない旨を表明した数年にわたり「長野表記存続求めてきた長野県内関係者は、このJR東日本発表概ね好意的に受け止め阿部長野県知事は「思い真摯に受け止め対応していただいたJR東日本判断感謝申し上げたい外国人観光客などにも長野経由することが分かりやすくなる」と評価した2015年3月金沢延伸開業後5年以上が経過しているが、「長野」の呼称存続向けて積極的だった長野商工会議所や、長野県地元紙である信濃毎日新聞記事では「北陸新幹線(長野経由)」の表記見られJR東日本以外でも長野県内関係者においては一定程度使用浸透していることが伺える。

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