連載作家・ライター
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「Jam (自販機本)」の記事における「連載作家・ライター」の解説
蛭子能収(えびす よしかず、1947年10月21日 - ) 漫画家。長崎県長崎市育ち。『月刊漫画ガロ』1973年8月号掲載の入選作「パチンコ」でデビュー後、数年間の沈黙を経て、高杉弾と山崎春美の依頼により『Jam』4号掲載の「不確実性の家族」で再デビュー。その後、柄本明の依頼で劇団東京乾電池の公演に出演して以降はマルチタレントとして数多くのテレビ番組に出演している。 渡辺和博(わたなべ かずひろ、愛称・ナベゾ、1950年2月26日 - 2007年2月6日) 青林堂『月刊漫画ガロ』3代目編集長。漫画家。広島県広島市出身。『ガロ』編集部在籍時に同僚の南伸坊と共に面白ければ漫画という表現に囚われぬ誌面作り(=面白主義)を打ち出して『ガロ』の傾向を大きく変える。その後、著書『金魂巻』(きんこんかん)で現代の代表的職業31種に属する人々のライフスタイル、服装、行動などを金持ちと貧乏人の両極端に分けて「㊎/ビ⃝」(まるきん まるび)とネーミングし、1984年の第1回新語・流行語大賞の流行語部門・金賞を受賞した。本誌編集長の高杉弾とは親交があり、高杉は「ナベゾとは死ぬまで友達だったよね」と後に語っている。2007年2月6日、肝臓癌で逝去。享年56。 佐藤隆史(さとう たかし、1955年 - ) 香川県出身。吉祥寺マイナー店主→ピナコテカレコード主宰。1979年3月30日に解散した山崎春美・大里俊晴・浜野純によるパンクあるいは《驚異のハードロック》バンド「ガセネタ」の2代目ドラマー。なお1979年から1980年にかけて佐藤が主催していた吉祥寺マイナーのコンサート企画「うごめく・気配・きず」「愛欲人民十時劇場」「剰余価値分解工場」は日本地下音楽史において今日に至るまで語り草となっている。本誌には『Jam』6号から『HEAVEN』8号まで吉祥寺マイナーに関する詳細で瑣末な情報を掲載したコラム「マイナー通信」(後に「ディミニッシュ通信」に改題)を連載した。1990年代後半以降は表立った活動が見られず、現在は消息不明となっている。 科伏(シナプス、本名・坂口卓也、1955年 - ) 『Jam』『HEAVEN』『宝島』『アマルガム』『ミュージック・マガジン』のライター。大阪府出身。大阪大学医学系研究科神経生理学専攻博士課程修了。倉敷芸術科学大学生命科学部教授。専攻は生理学で音楽知覚の神経生理学的記述において特異。1970年代から現在までアメリカ西海岸の自由音楽共同体「LAFMS」(ロサンゼルス・フリー・ミュージック・ソサエティ)に関連する詳細な著述を発表し続けている。東京在住の園田佐登志と並ぶ日本地下音楽界の生き字引的存在で山崎春美らのロックバンド「ガセネタ」の未発表音源を40年間所蔵した。 坂本ナポリ(さかもと ナポリ、本名同じ) 女性。日本大学芸術学部文芸学科在学中に高杉弾や山崎春美と知り合い『Jam』『HEAVEN』に「ナポリの夢日記」を連載する。1980年に音楽事務所に就職して以降は高杉と関係が途絶えたため『HEAVEN』3号を最後に連載は打ち切られた。その後はSPANK HAPPYのマネージャーを経て飲食店を経営する。弟の坂本哲也は角谷美知夫の「腐っていくテレパシーズ」元メンバーで『HEAVEN』にはイラストも寄稿している。 鈴木いづみ(すずき いづみ、1949年7月10日 - 1986年2月17日) 小説家。静岡県出身。ブロバリン98錠の過量服用によるオーバードーズで1978年9月9日に急逝したサックス奏者・阿部薫の妻。高杉弾、山崎春美、ロリータ順子をモデルにした小説「ラブ・オブ・スピード」を執筆したことでも知られる(彼らをモデルにした小説は、文遊社から刊行されている『鈴木いづみコレクション3 SF集1 恋のサイケデリック!』に収録)。1986年2月17日に自宅で首吊り自殺。36歳没。 ロリータ順子(ロリータ じゅんこ、本名・篠崎順子、1962年3月11日 - 1987年7月1日) 『HEAVEN』のライター。オルタナティヴ・ロックバンド「TACO」のボーカリスト。山崎春美とは公私ともにパートナー的存在で、TACOの前身バンド「ガセネタ」解散の直接的な切っ掛けを作ったといわれる。山崎と離別した後、夏風邪をこじらせて自身の持ち歌「嘔吐中枢は世界の源」の通り吐瀉物をのどに詰まらせ1987年7月1日に急逝。享年25。歌手の戸川純とは生前親交があり、大里俊晴七回忌ライブ「SHINDACO~死んだ子の齢だけは数えておかねばならない」(新宿ロフト/2015年11月17日)でTACOの楽曲が演奏された際、ロリータ順子のパートは戸川が歌った。 ※この他にも山崎春美が寄稿した関係者リスト「X人名事典」では間章、明石賢生、赤田祐一、赤塚不二夫、阿木譲、浅羽通明、石井宏明、伊藤桂司、稲木紫織、上杉清文、遠藤道子、岡部佳枝、小野田重俊、角谷美知夫、後藤繁雄、桜木徹郎、末井昭、鈴木伊豫、園田佐登志、武邑光裕、天皇、中村直也、ニシャコフスキー、野々村文宏、橋本真人、浜野純、松岡正剛、松本助六、村松恒平、安田邦也、山口百恵らの名前が列挙されている。
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