警察・自衛隊の関係者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/12 08:05 UTC 版)
パラサイトに対抗する人間の勢力。広川集団との対決において新一と協力関係にあるが、ミギーの事情を自ら明かすまでには至らない。 平間(ひらま) 第31話から第57話にかけて登場。北署に勤務するベテラン刑事で、新一や倉森らが住む地域の担当官としてパラサイト対策特命捜査を指揮する。認識能力、決断力、思考の柔軟性等で群を抜く優秀な人物で、初登場時の階級は警部補だったが、物語の途中で警部に昇進する。 パラサイトは単なる猛獣ではないと見抜き、実際に関わりを持った人間の生の声を聞いてみることを重要視、思慮深さを発揮した。分不相応な事件に首を突っ込んだ挙句、家族をパラサイトに殺され絶望している倉森を諭し、パラサイトに関するレポートを書かせ、東福山市役所の中枢がパラサイトの組織に乗っ取られている事を突き止めている。 加奈の死の状況に疑問を抱いており、パラサイト関連事件によく遭遇する新一に対し「何かある」と感じるようになる。倉森を殺害した直後の田村玲子を尋問したのち、新一の目の前で田村を他の警察官とともに射殺している。 東福山市役所でのパラサイト殲滅作戦(以下、市役所戦)における「外環(包囲部隊)」の指揮官となった際には、パラサイト駆除のため新一に助言を請うと共に現場に呼び出したり、収監中の浦上をパラサイト判別のため自衛隊に同行させるなど柔軟な思考を見せる。射撃の腕前もあり、作戦終了時に屋上から現れた後藤の胸部を正確に狙って銃撃するが全く通用せず、後藤と相対していた新一を見て疑惑を強めた。 山岸(やまぎし) 第50話から第56話にかけて登場。陸上自衛隊二佐。市役所戦における「内環(掃討部隊)」の指揮官。パラサイト判別のために市役所中の人間を1階ホールに集めた際、指示に反して他階へ移動した広川市長以下パラサイト一味を駆逐すべく、一部隊を率いて掃討する。自らパラサイトと誤認した人間を射殺しても顔色一つ変えず、致命傷を負った部下の体を盾にする敵に対しては、助けを懇願する部下の声を無視して「どうせ助からん」と躊躇なく部下ごとの射撃を命じ、パラサイトを「害虫」と言い切る冷徹な人物。ほぼ全てのパラサイト殲滅に成功するが、最後に残った後藤ただ一匹に自身を含め掃討部隊を全滅させられた。死の間際、武器の選択について火炎放射器の使用を提言した新一の言葉を思い出し、後藤に対してはその助言が適切であったと見抜けなかった事を後悔する。 浦上(うらがみ) 第49話から最終話にかけて登場。人間を惨殺することに快感を覚える殺人鬼。人間を使って「遊んだ」ため、見ただけでパラサイトを判別することができる能力が自然と身に付いた。 指名手配されて追われている中、パラサイトの存在に気がついて何をするのか興味を抱き、好奇心からリスクを冒して捕食後の現場を見に行くが、「結局自分と同じこと(虐殺や食人行為)をやっているだけ」として失望し興味を失う。その時の現場に偶然居合わせた警官に逮捕されて収監され、死刑を免れない身だったが、その判別能力を見込まれて捜査活動に利用され、新一と対面した時には、彼をたじろがせるほどの威圧感を見せた。市役所戦に駆り出された際に後藤の出現による混乱に乗じ、監視役だった若い刑事を銃器によってためらいなく殺害し逃走した。 その後、物語の最終話に再登場。逃走後、市役所での騒ぎが落ち着き捜査の網が狭まる中、これ以上逃げきれないと観念し、里美を人質にとって「混ざっている」として興味を抱いていた新一と接触を図る。衝動を抑えて生きている現代の人間こそ異常であり、自分は本能に沿って生きる「正しい人間の姿」だと主張し、普通の人間とは違う新一に意見を求めた。しかし里美に「あんたこそパラサイト以上のバケモンよ」と言われたことで標的を彼女に切り替え、ナイフを里美の首に当て最後の「遊び」を楽しもうとする。その光景を見た新一が瞬間的に攻撃に向かってきたため、ビルの屋上から彼女を突き落とすが、最後は新一のパンチによる一撃で顎部を砕かれた。 本作の中では主人公よりも明確な行動原理を持ち、生き生きとした感情表現がされている登場人物。このような表現がされている登場人物は岩明の作品の中では珍しい。警察によるパラサイト判別能力のテスト中には、衆人環視の中相対する女性の面前で自慰を行うなど、自らの快楽のみに忠実で傍若無人な性格だが、後藤を見たときは、戦闘状態でなかったにもかかわらず一瞥しただけで他のパラサイトと比較にならない存在であることを感知して恐慌し、一時的な錯乱状態に陥った。
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警察・自衛隊の関係者
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平間 声 - 鈴木琢磨 第12話から第21話にかけて登場。パラサイトたちが引き起こした事件を追う刑事。原作に準じた描写がされている。 山岸 声 - 小山力也 第19話から第21話にかけて登場。広川勢力の掃討作戦を指揮する人物。原作では自衛隊の作戦指揮官、2014年および2015年の実写映画版では警察の特殊部隊の隊長という設定であったが、本作では山岸が指揮する武装集団は自衛隊とも警察とも説明されず、山岸の所属や階級は曖昧にされている。また、外見が変更され、額に向こう傷のような傷跡がある容姿となっている。 浦上 声 - 吉野裕行 人間の殺人鬼。第1話にも登場し、快楽殺人にふける最中、パラサイトの卵と思わしき物体が空から飛来するのを目撃する姿が描かれている。第18話から最終話にかけては原作に沿った形で登場している。最終話で被っている帽子に書かれたロゴは、サブタイトルでもある「格率」を意味するドイツ語「MAXIME」に変更されている。
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