観測装置の例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/22 16:33 UTC 版)
天体望遠鏡 百葉箱 泡箱 - 磁場を用いて、粒子の軌跡から質量を測定する装置。 霧箱 - 泡箱の別名。内部の媒体が霧状になった液体窒素等によるため。 エックス線カメラ(センサー) ガンマー線カメラ(センサー) 高エネルギー線測定装置 - 高エネルギー線(エックス線、ガンマー線)の位置や強度を測定する装置。すだれコリメータ - 日本で開発した工学実験衛星用エックス線測定装置。すだれの名前は、エックス線やガンマー線が入力した金属から生じる電子を加速するとき、その軌跡がすだれ状になることから。 マイクロカロリーメータ - 工学実験衛星「すざく」に搭載された、精密エックス線、精密ガンマー線測定装置。 放射線計 - 自然放射線や人工放射線を測定する装置。ガイガーカウンター 傾斜計 - 地面の傾きなどを測定する装置。水準計 歪計 - 傾斜計を2つもしくは3つを用いて、2次元方向の傾きや3次元方向の傾きを測定する装置。 伸縮計 - 水平方向の伸縮を測定する装置。 干渉計 - 波の干渉現象を利用して、干渉縞を測定する装置。 重力計 - 重力加速度を測定する装置。 地震計 - 震度の測定や地震波を測定する装置。 熱量計 - 熱量を測定する装置。 音圧計 - 周辺の音圧を測定する装置。騒音計 ドリフトチャンバー - 素粒子実験装置に取り付けられる大型の観測装置。衝突型加速器等によって得られた荷電素粒子を通る空間に磁場をかけ、飛跡を測定できるようにした装置の名称。現在は、素粒子観測装置の一番内側に配置されている。この上に、ガンマー線センサー(カメラ)や中性子線測定装置などが組み込まれているため大型化している。 距離計 - 被対称物までの距離を測定する装置。もしくは、航路や移動距離を測定する装置(これを積算距離計と呼ぶ)。高度計 - 気圧型、GPS型、レーザー型、レーダー型などがある。一般に市販されているものは、ほとんどGPS型になりつつある。 速度計 - 速度を測定する装置。 湿度計 - 湿度を測定する装置。 電界計 - 電界を測定する装置。 電力計 - 電力を測定する装置。 磁力計 - 磁力を測定する装置。SQUID - 超伝導を用いて、磁力(フォトン)を測定することのできるデバイス。 磁気計 磁界計 回路計 - 電気測定のいくつかの機能を複合的に持つ装置。テスター マルチメータ オシロスコープ - 電気測定における時間変化等をブラウン管などの装置に映し出すことの出来る装置。 流量計 - ガス状物質や流体の量を測定する装置。 分光計 - 光のスペクトルを測定する装置。プリズム 回折格子 撮像管 - 2次元の光の分布を捉える装置。マイクロチャンネルプレート(MCP) - CCD - フォトセンサーを平面にしたもの。基本は、コンデンサの集合体。 半導体光検出器 - 半導体に当たる光を内部光電効果により電流に変換するセンサー。フォトダイオード - 光子を電流に変換するデバイス。アバランシェ・フォトダイオードでは内部増幅によりフォトンカウントができる。 フォトトランジスタ - フォトダイオードをトランジスタにしたもの。電流(電圧)増幅が可能であるが直線性がよくないという問題点がある。 光電子増倍管 - 微かな光を光電効果により電子に変換し、増幅する装置。10の6乗程度電子を像倍できる。光量を測定するには、直流増幅回路によりアナログ信号を取り出す方法と、広帯域アンプと高速コンパレータにより光子イベントをデジタル信号として取り出す方法に分かれる。最初に標準化された精密な天体の光電測光システム(ジョンソンによるUBV式)には、RCA製の1P21とコーニング社製の色ガラスフィルターの組合せが使われ、恒星の精密な色等級図(HR図)が得られ、恒星の進化の研究などに貢献した歴史がある。浜松ホトニクスにより開発された巨大な光電子増倍管は、ニュートリノを検出するカミオカンデ(やスーパーカミオカンデ)に使用され、小柴昌俊のノーベル賞受賞に結び付いた。測光計 - 後述の光電管や光電子増倍管、マイクロチャンネルプレートを用いて波長毎(周波数毎)の光子をカウントして天体などからの微かな光を測定する装置。主として変光星観測などに用いられてきたが、この観測方法を応用して、太陽系外惑星の発見が行われている。
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