泡箱とは? わかりやすく解説

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あわ‐ばこ【泡箱】

読み方:あわばこ

荷電粒子飛跡を、液体中の小さな泡の列としてとらえる装置素粒子研究用いる。1952年米国物理学者グレーザー発明


泡箱

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/04/13 06:38 UTC 版)

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泡箱(1954年
泡箱の構造

泡箱(あわばこ、英語: bubble chamber)は、荷電粒子を観測するための装置の一つ。1952年アメリカの物理学者ドナルド・グレーザーによって発明された[1] [2]。グレーザーはこの功績により、1960年度のノーベル物理学賞を受賞している[1][3]

原理は霧箱に似ており、過熱状態の透明な液体(主に冷却された液体水素)を満たした空間を粒子が通過することにより、粒子が通過した部分の水素が気化し、泡として観測される。

実験

ニュートリノの観測は霧箱では検出できず、1970年11月13日にアメリカアルゴンヌ国立研究所に設置されたZero Gradient Synchrotronの水素泡箱で史上初のニュートリノが観測された[要出典]。なお、ニュートリノ自体は電荷を持たず泡箱に軌跡を残さないため、これは間接的な観測である。

日本で初めての泡箱の実験は、1965年北垣敏男(東北大学)が行なった[要出典]

出典

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  1. ^ a b D. A. グレーザー「現代物理学の歩み 泡箱、原題:The Bubble Chamber(SCIENTIFIC AMERICAN February 1955)」、『日経サイエンス』2012年11月。
  2. ^ Donald A. Glaser (1952). “Some Effects of Ionizing Radiation on the Formation of Bubbles in Liquids”. Physical Review 87 (4): 665. Bibcode 1952PhRv...87..665G. doi:10.1103/PhysRev.87.665. 
  3. ^ The Nobel Prize in Physics 1960”. The Nobel Foundation. 2019年4月13日閲覧。

「泡箱」の例文・使い方・用例・文例

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