裏高野・真言寺
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 02:52 UTC 版)
童鬼(どうき) 孔雀と同じ日に裏高野入りした沙彌。守り本尊は羅刹天。 父親はヤクザだが、卑怯な真似はせず正面から向かっていく男で背中に彫った不動明王の紋々が自慢だった。何者かに父が「後ろから斬られて死んだ」ことから力を求めて裏高野に来た。当初は結縁した羅刹天を認められずにいたが、魔仏に襲われた際に孔雀を助けることができたことで受け入れた。 卒業後も裏高野に残り、最終話では権僧正になっている。 賽目(さいもく) 孔雀と同じ日に裏高野入りした沙彌。守り本尊は帝釈天。 新入門した中では即物的なタイプで、漠然としたイメージだが裏高野で得た力で出世したいらしい。当初は守り本尊もまともには出せなかったが、露天風呂に住み着いた魔仏を退治した際には見事な帝釈天を呼び出した。実家は夜の商売ということで、酒の席で漏れ聞こえる裏話に詳しい。 卒業後は俗世に戻り、IT企業の社長となる(地卒曰く、「エロサイトの管理人」)。 地卒(ちそつ) 孔雀と同じ日に裏高野入りした沙彌。守り本尊は閻魔天。本名は正道。 とある寺の跡取りだったが、孫の人生決めつけようとする住職(祖父)に反発した母を殺そうとした祖父を己が呼び出した閻魔天で殺してしまい(実行犯は母とされ、逮捕)、裏高野にやってきた。同期の中では座学や調べ物が得意な優等生。実家の寺が天台系だったため、呪術業界にはそこそこ明るい。 卒業後は進学し、宗教哲学科の研究生となる(本人曰く「講師もやっているれっきとした給料取り」)。 隠象(おんぞう) 孔雀と同じ日に裏高野入りした沙彌。守り本尊は摧砕天。 「強くなること」に固執して周囲との軋轢を起こす。実は力を求めて呪禁に手を出した裏天台密法修験者の父親に魔仏の種を植え付けられており、このままでは大人になる前に魂を喰いつくされて魔仏の器と化してしまう。自身が生き延びるべく「父を殺すための力」を求めていたが、仲間たちとの交流と力に囚われた者を見て変わっていく。 卒業後は裏高野の兄弟寺に移り、修験者となる(本人曰く「妖怪より人間相手の方が苦手」)。 妙比(みょうひ) 孔雀と同じ日に裏高野入りした沙彌尼。守り本尊は歓喜天。 役者バカが過ぎて汚れ役ばかり押し付けられていた母親に反発して家出した末に裏高野にやってきた。賽目と並んで世俗的なタイプだが、作中では孔雀同様に守り本尊である歓喜天と会話している。呼んでもいないのに現れた守り本尊・歓喜天が性のオーラ垂れ流し状態になって寺内を出入り禁止になったりした。 卒業後は俗世に戻り、地方ではあるがテレビ局に就職して働いている(曰く母親の有様を見て、テレビや映画に「出されるよりは出す方がマシ」)。 流鳥(るちょう) 本名はラトナ。孔雀と同じ日に裏高野入りした沙彌尼。守り本尊は迦楼羅天。 隠象と並んで入門者の中では筋が良いが、共に守り本尊に術者の個性が反映されないことから魔仏になってしまいはしないかと危ぶまれている。インドネシア人で、言葉の端々に訛りが見られる。 双子の姉・リリィと共に人身売買組織に囚われていた時期があり、恐怖に駆られると謝まりまくるところがあるなど、臆病で戦うという行為自体を忌避してしまう。生き別れとなっていた姉・リリィに仲間を殺すと脅され、六道会に走ることになる。鬼ヶ島学園で孔雀たちと再会するが、地獄に向かう孔雀から地蔵菩薩の数珠と仲間たちを託される。 卒業後はシンガポールを拠点にしてフリーの退魔師となる。最終話では仕事の一環として来日。仲間たちとも再会するが、月読が催した食事会に間に合った孔雀に告白した。 行手(ぎょうしゅ) 孔雀たちの指導を担当する青年僧。守り本尊は降三世明王。 当初は白狐と嵐が担当する予定だったが、孔雀の守り本尊が「孔雀明王」と判明したため、同格の守り本尊を持つ行手が抜擢された。もっとも、作中の描写を見ても修行の成果次第で守り本尊の発揮する力量は変わるため、格だけで選ばれた訳ではない。 後に日光に恭順、「五輪坊」に加わる。 白狐(びゃっこ) 裏高野でも札つきの不良僧。守り本尊は茶吉尼天。 修行中に命を落とした僧や「仏闘試合い(守り本尊による対戦)」で倒した相手の守り本尊を絵札に封じて収集している。孔雀たち新入りには居丈高にふるまうが、自身の力(守り本尊)が明王などと比べて非力なことにはコンプレックスがある。 空顕(くうけん) 裏高野寺の師僧頭である阿闍梨。漂々とした老僧だが、「裏高野では生きるも死ぬも自己責任」言いきるところも。元は裏天台の学生だったが、破門されて裏高野に来た。自らは怠け者の劣等生だったとうそぶいているが、後の裏天台座主である不空とはかつて確執があった。 不毛な「仏闘試合い」に反発して大暴れした孔雀を追放処分とする。 猛亥(もうい) 「仏闘試合い」に出場した一人で学僧頭。守り本尊は宮毘羅大将。十二神将の一人。 ヒゲ面の強面だが、行手よりも年は下らしい。仏闘試合いの最中、知識の足りない孔雀に説明をした。倶摩羅と対戦し、羅睺の力を喰らって堕ちかけるが孔雀の導きで持ち直した。 後に日光に恭順、「五輪坊」に加わる。 申孫(しんそん) 「仏闘試合い」に出場した一人。守り本尊は安底羅大将。十二神将の一人。裏天台の刀利と戦うが敗退した。 後に日光に恭順、「五輪坊」に加わる。 妙音(みょうおん) 本名・堂島 妙子(どうじま たえこ)。守り本尊は弁財天。弁天寺の女住職。捨覚に助けられた後、慈覚の勧めで仏門に入り、裏高野の退魔師となった。以降度々捨覚に助勢する。 音を用いて人の心を安らぎへといざない、眠らせたり、秘密を聞き出したり、苦痛を和らげることを得意とする。その実力は確かで、月読が結成した女性退魔師のみのチームの一員に抜擢されたほど。 妙香(みょうか) 本名・海老沼 香(えびぬま かおり)。孔雀と同い年の中学一年生。寺の跡取り娘だったが、父が借金を残して逃げたために本山に寺を没収されてしまう。父の失踪後はヤクザ者に搾取される日々を送っていたが、魔仏『卑流子(ひるこ)』に憑かれて復讐を実行する。ことが収まって以降は妙音に引き取られ、共に暮らしながら裏高野女人堂へ入るための修行を始めた。守り本尊は水天后。 卒業後も裏高野の女人寺に残り、小僧正となっている。 刀蓮、予妙、清聴、観念(とうれん、よみょう、せいちょう、かんねん) 裏高野女人坊でも最強の女退魔師で、女人坊四天王と呼ばれている。守り本尊もその名の通り「持国天」「増長天」「多聞天」「広目天」の四天王。
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