蓮沼神社とは? わかりやすく解説

蓮沼神社

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 13:19 UTC 版)

蓮沼 (三種町)」の記事における「蓮沼神社」の解説

蓮沼近く三種町浜田蓮沼下)にある蓮沼神社に祀られている神は、天神アメノミクマリである。更に「八竜大神」が祀られている。しかし、この八郎太郎祀っているグループ日蓮宗関係グループであり、秋田市寺内高野新国道高野近くにも「八郎大神」の祭祀地を持っていて、八郎潟干拓のために他の適地探していたところ、この神社白羽の矢立てたものであった。したがって八竜大神」は最近新来の神であり、元々この沼の主の「竜神」が祀られていたが、明治期になって八郎潟の潟畔近く鎮座していた天神や、八郎太郎までもが八郎潟干拓により一部の人によってこの神社合祀させられることになった。元々この神社祀られていた竜神とは伝説語られるこの沼に投身して竜と化した一人若い女性であったその女性は南秋田郡琴浜村地区生まれ払戸生まれ福米沢親類がある娘。あるいは福米沢生まれの娘で、茂平の家の娘でたつ子土地の人はタッコ呼んでいる娘などの別伝がある)で桧山殿様多賀谷家桧山では神馬家という別伝がある)に奉公行っていたが、毎朝彼女が受け持ちとして洗っていた湯釜茶釜とも)の落とし探したが見つからず叱られることを恐れ脱出しこの沼に投身して竜になったという。(主家から逃げ途中福米沢親類立ち寄って払戸実家帰ったが、主家に戻るようにさとされて桧山に戻る途中で身をはかなんで投身したとも、には竜の彫り物があったが彼女はそれと毎朝接しているうちにその竜と通感するようになり正家に戻る途中蓮沼水鏡をしたら自分の姿が竜になっていたので入水したともいう)彼女の行方探した主家生家人々蓮沼のところで傘と下駄確認したのでその入水知り冥福念じた。すると大竜巻がおこり大雨降ってきた。以降干ばつときにはこの沼で女竜に雨乞いをすると帰路には必ず降ってくるようになった桧山河田駒雄は1962年11月9日次のような記録残している。元禄時代男鹿の福目沢村生まれ容色うるわし天賦の才能恵まれた女で名をお竜という者がいた。13歳の頃家を離れてはるばる鰄渕という浅野某という神主女中になっていた。1年過ぎてから桧山郷士神馬右衛門といって津軽候の御本陣である家に来て女中勤めをするようになったまめまめしく働き受けもよく1年2年またたくま過ぎていった。お竜は誰よりも早起きをして庭の池畔茶釜洗い磨き、それから水面で己の姿を写し髪形整えてから家に入るのが日課だった。ある初夏の朝いつも通りに釜を洗っているとを池の中に落としてしまった。探しているうちに、ふと水面写った己の姿を見るとうってかわって蛇神になっていた。彼女は驚き直ち桧山の地を離れ浜田村蓮沼意を決して沼の奥深く入って行った主家人々お竜の姿が見当たらないのに不審いだいた寝室をのぞくと1通の遺書がある。羽州街道を髪を振り乱しながら走り続ける女がいた事をきき、その後を追うように沼を探す蓮沼入ったらしいとの村人のしらせがあった。そこにたどりつくと、衣装がすっかり脱ぎ捨ててある。ここが最後の彼女の棲家となったものと断念して一行桧山戻った。ある夏の夜主人夢の中お竜出てくる。7日目の夜、初めて「私は長い間ご御を受けたお竜の霊です。訳あって、蛇神となり蓮沼水底棲む境遇なりました生前のご御のお返し旱魃ときには差し上げ身の罪業滅します」と言い消え去った。ある年、旱魃の年があった。主人お竜霊夢のことを思い出し村人に事のいわれを語り儀式準備をした。お竜愛用し茶釜神前供えひたすら願い奉り7日満願の朝、神前勢ぞろいした数百人の人々は6尺近いぬさを肩にして蓮沼急いだ蓮沼湯立神楽奉納した後、若者が「ぬさ」を肩に沼に入り、底知らずの場所といわれるところに大ぬさをおさめると、見る見る水中沈んでいく。儀式を行うと、大粒降ってきた。以後日照りの時は雨乞い祭事今日まで伝えられ、必ず降雨を見るという不思議となっている。蓮沼収められ桧山福米沢のぬさは決して浮かぶことはなく、ほかの々のものは浮かび流れるという。昭和27-28年頃にこの最後行事が行われた。このときのことは河田駒男が解説つきで放送した雨請行事には桧山から馬上の者(巫女神主奉幣者など)を擁して山道行列をして来る。福米沢の方からは八郎潟湖上を船で移動し浜田上陸する習わして、福米沢の方が3日後に来る習わしであるという。御幣まっすぐに吸い込まれるときには祈願成就し立たず流れときには神意嘉納しないしるしであるという。昭和27-28年最後の雨請いをした際の費用は、大体20万円ほどであったという。 森家に伝わる話では、先祖若衆と沼のほとりで夏草刈っていると、鎌の先からポンと石が舞い上がりそれが3、4続いた先祖は「不思議な石だ。これは大切になければ」と家に持ち帰り東と西の真ん中の奥に生え茂るクルミ木の根本にお堂建てて安置したそうすると夜な夜なゴーンゴーン」という音が聞こえた先祖は「これは蓮沼の霊かもしれない。沼が恋しいのでは」と思い拾った場所に神社建立して大切に祀ったところ家のお堂から音がしなくなった。 この蓮沼伝説題材に旧八竜町では、八竜ミュージカル蓮沼物語」として1999年平成11年)に上演した

※この「蓮沼神社」の解説は、「蓮沼 (三種町)」の解説の一部です。
「蓮沼神社」を含む「蓮沼 (三種町)」の記事については、「蓮沼 (三種町)」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「蓮沼神社」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「蓮沼神社」の関連用語

蓮沼神社のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



蓮沼神社のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの蓮沼 (三種町) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS