総務省に対する違法接待問題とは? わかりやすく解説

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総務省に対する違法接待問題

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/14 08:12 UTC 版)

日本電信電話」の記事における「総務省に対する違法接待問題」の解説

一連の問題先立ち野田聖子総務大臣が、2017年11月22日2018年3月29日に、NTTドコモ立川敬二社長NTT幹部と、NTTグループ運営する麻布十番KNOX会食していた。2021年3月10日にこれが報じられると、総務省とは無関係なプライベート会合であり、報道を受け会食費用2万6,000円の返還もしており、接待ではないとの説明2021年3月11日自由民主党本部野田より行われたその後歴代社長たる鵜浦博夫澤田純や、NTTデータ岩本敏男が、2018年2020年鈴木茂樹総務審議官や、谷脇康彦総務審議官山田真貴子総務審議官秋本芳徳総務省電気通信事業部長金杉憲治外務審議官らに対しNTTグループ関連会社レストランで、多額接待をした。2021年3月3日週刊文春の報道なされると、NTTも「会食行ったことは事実」と認めたNTT総務大臣から事業計画などの認可受けて経営されており、一般職国家公務員場合総務省幹部NTT側から供応接待を受けることは、国家公務員倫理法抵触する疑いがある。 また、2018年6月には浦の取締役再任人事携帯電話料金値下げ目指していた政府拒否され、代わって異例の人事篠原弘道会長昇格したが、その月にNTT側の費用負担で、篠原坂井学総務副大臣会食行った2018年9月4日9月20日には、当時局長だった谷脇NTTグループ運営する麻布十番会員制レストランKNOX接待受けていた。9月4日NTT社長退任したばかりの鵜浦博夫相談役ら3人で会食し総額30万2,000円と一人10万円を超える接待受けた9月20日NTT澤田社長ら3人で会食し総額87,000円だった。NTT側から接待は、3回合計総額58万円超、谷脇受けた接待額は計17万円超える計算になる。1回目接待2万円の「フレンチコース」に135,000円の赤ワイン3回目1万6,000円の「ヘルシーコース」に、34,000円の赤ワインや48,000円の大吟醸などが振る舞われた。国家公務員倫理規程では、1万円超える接待場合届け出必要だが、谷脇一度届け出していなかった。 2018年11月澤田鈴木茂樹総務審議官と、秋本芳徳総務省電気通信事業部長接待し、NTT側が全額負担した2019年12月20日2020年9月1日澤田が、島田明副社長とともに高市早苗総務大臣KNOX会食したとも報じられた。これに関し高市から2021年3月10日付で反論がなされ、いわゆる接待」にはあたらず、また各2回ともにNTT側から指定され会費1万円支払いと、1万6,500円当の土産の提供を行ったことや、差額がある場合には支払意向であることを同日伝達したとの説明もなされ、その後実際に返金が行われた。 2020年6月4日には山田総務省の巻口英司国際戦略局とともにNTTグループ関連会社運営するレストラン訪れていた。接待したのはNTT澤田純社長北村亮太執行役員で、4人の飲食代は総額で約33万円割引前)だった。NTT会員企業100万単位年会費を店側に支払っており、会員企業場合代金が4割引きになる。 2020年7月3日には谷脇が再び同じ店にある「ピオニー」と呼ばれる最上級個室で、NTTデータ岩本社長から接待受けていた。当時外務審議官だった金杉憲治同席しており、計4人の飲食代の合計は約193,000円だったものの、外務審議官利害関係者にはあたらないとの説明が、2021年3月5日参議院予算委員会茂木敏充外務大臣からなされ、加藤勝信内閣官房長官も、金杉への聞き取り実施しないとの考え示した2020年9月には、澤田寺田稔総務副大臣会食し費用NTT側が負担したと、2021年3月10日週刊文春報道された。2021年3月10日付の週刊文春電子版文春オンライン)での報道を受け、寺田事務所からは「慰労会のつもりだった」との釈明と、会食費分を返金する意向表明された。 2020年11月には、武田良太総務大臣澤田らと会食したが、食事注文せず、費用として1万円支払ったとし、国務大臣、副大臣及び大臣政務官規範への抵触はなかったと説明した。 先だって発覚した東北新社役職員による総務省幹部接待問題を受け、総務省では有識者による検証委員会立ち上げられトップには谷脇高校後輩にあたる新谷正義総務副大臣就任する発表されていたが、3月10日週刊文春により、2020年11月新谷秘書NTTから接待受けており、新谷自身2021年1月会食する予定だったが新型コロナウイルス感染症の世界的流行を受け中止となった報じられた。その後12日検証委員会には総務省職員加わらず第三者のみで組織される構成変更された。 なお、2021年3月1日衆院予算委で森山浩行議員から「東北新社以外の衛星放送各社民放NHK、あるいは通信会社社長から接待受けたことはありますか」と問われ谷脇は「公務員倫理法に違反する接待受けたということはございません」などと答えていた。 また、当時総務審議官だった山田真貴子が、NTT社長らとも会食をしていたと週刊文春報じられたことについて、政府2021年3月4日参院予算委員会山田事実確認をしない考え示した菅義偉は、山田3月1日辞職した際にNTT社長らとの会食知らなかったのかと日本共産党田村智子尋ねられ承知してませんでした」と答えた田村が「山田氏への事実確認は当然行いますね」と尋ねると、加藤勝信官房長官は「すでに退任されているので、当方から事実確認する立場にはないと思っている」と答弁した田村が「なぜ事実確認されないのか」と質問すると、加藤官房長官は「すでに退任されて一般方になっているわけですから、政府側が確認する立場にはない」と説明した田村が「それでは菅政権接待問題究明する立場にないことになる」と追及すると、は「そこはルール基づいてしっかり対応している」と主張した2021年3月5日、巻口英司国際戦略局長は、接待山田同席していたことを認めたうえで、会費としてNTT側から求められ1万円支払った説明した3月5日参院予算委員会で、谷脇は、2020年7月の計4人の飲食代の合計は約193,000円だった会食に関して会費として5,000円を支払った」と答弁した谷脇国会答弁3回とも「会費支払った」としたが、総務省3月8日3回のうち2回で払っていなかったと認定する調査結果発表した武田良太総務相3月8日、「(国家公務員対象の)倫理法令違反する疑いが高い」と述べたうえで、谷脇大臣官房付に更迭する人事発表した3月9日NTT特別調査委員会設置し社外取締役務め榊原定征日本経団連名誉会長委員長に、伊藤鉄男次長検事などが委員就いた一連の会食のうち、政治家との会食については、法的な問題のない一般的な意見交換であるため、調査対象外とされた。 3月15日澤田参議院予算委員会答弁に立ち、NTT野党国会議員にも接待をしていたことを明かした自由民主党幹部も、「野党誰が会食をしていたかは知っている」などと野党への牽制行った3月16日谷脇が3か月停職処分受けたのちに辞職し、巻口が減給2か月10分の1懲戒処分受けた17日白眞勲参議院議員からの提出要求により、谷脇公用車運行記録破棄されていることが判明した

※この「総務省に対する違法接待問題」の解説は、「日本電信電話」の解説の一部です。
「総務省に対する違法接待問題」を含む「日本電信電話」の記事については、「日本電信電話」の概要を参照ください。

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