第6巻 - 第13巻
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 03:51 UTC 版)
「りゅうおうのおしごと!」の記事における「第6巻 - 第13巻」の解説
第6巻 竜王防衛を果たし、史上最年少で九段へと昇段した八一。また、あいと天衣も女流棋士となり、八一達は順調に新年を迎えたかのように思えたが、それも束の間、さまざまな問題が発生する。そんな中、銀子は女性初の奨励会三段になるための大一番を迎える。その相手は、史上最年少プロ棋士の記録を塗り替える期待を一身に受けつつも飄々としていた天才小学生、椚創多だった。 第7巻 清滝一門の祝賀会でのふとした発言から八一は、師匠である清滝鋼介九段から激しい怒りを向けられてしまう。順位戦――名人へと続く階段で、昇級のチャンスを迎えた八一と、降級の危機にある清滝。師匠の苦しみを理解しつつも八一は己の研究を信じて破竹の進撃を続ける。一方、C級1組への降級の瀬戸際に立たされ、自分が棋力のみならず将棋への熱をも失いかけていたことに気づいた清滝が選んだ選択とは。 第8巻 順位戦が終わり、春休みに突入した八一はあいとともに京都を訪れる。その目的とは、女流六大タイトルの一つ、『山城桜花戦』を巡る挑戦者月夜見坂燎とタイトル保持者供御飯万智の戦いを見守るためだった。 第9巻 女王のタイトル挑戦者となった夜叉神天衣は、両親の墓の前でタイトル獲得を誓う。それは時間とともに失われていく両親との思い出を繋ぎ止めるための悲愴な決意だった。女流棋士たちに「HPが減らないラスボス」とまで言わしめる空銀子の隔絶した棋力と、普段ならばあり得ないミスで一局目を失い自暴自棄となりかける天衣に、八一は、そして特例で観戦記者となったあいはそれぞれのやり方で一門の家族に激励を贈る。 父が自分に遺したモノ、そして一門(かぞく)の真の想いを理解する時、天衣は胸の内に宿る初めての感情に気付いていく。 第10巻 第63期奨励会三段リーグが開幕。三段リーグに女性として初めて足を踏み入れた銀子は、八一をはじめとする多くのプロ棋士が「地獄」と表現する三段リーグの雰囲気に圧倒されるが、八一と対等に将棋ができる四段昇段・プロ入りを目指し、ひたすらに突き進む。 同時期に、こども将棋大会では最大級のイベントである「なにわ王将戦」の開催が開催。JS研の水越澪・貞任綾乃・シャルロット・イゾアールらは好成績を目指して将棋の練習に打ち込むも、その大会には今年の小学生名人戦優勝者・神鍋馬莉愛も出場することになっていた。 さらに女流棋戦では女流名跡戦の予選決勝が開催。決勝に進出し、女流1級に昇級したあいの相手となったのは、およそ「将棋」とは言い難い独特の戦術を行使するデビューしたばかりの女流棋士・岳滅鬼翼だった。八一はその戦いに挑むあいをどう指導するか、また八一やあいに憧れるJS研の皆とどう接すべきかを考える。 第11巻 三段リーグで連敗を喫し、プロ入りが遠ざかってしまった銀子は自暴自棄になり、八一に「殺して」と懇願するなど、精神の均衡を失っていた。そんな彼女の様子を目の当たりにした八一は、銀子を東尋坊と福井の実家に密かに連れて行く。 その旅路の中で思い起こされていく、二人の出会いと歩んだ道。東尋坊で八一から叱咤激励を、福井の実家で八一の家族から歓待を受け、国民栄誉賞受賞記念スピーチでの名人の言葉を聞いた銀子は、その中で自分が目指すべき道を見出し、次の三段リーグ例会に無事参加する。 第63期三段リーグ第11回戦――相手は無敗でトップを突き進む椚創多であり、銀子にとっては、前回は運で勝てたにすぎないという自覚が強い創多との再戦だった。 第12巻 第63期三段リーグも終盤戦。上位陣が星を奪い合う混戦に突入し、銀子は自力での四段昇段が見える位置まで来ていた。一方で他の奨励会員もそれまで積み上げた思いと過去を胸に決死の戦いに挑む。一方で、八一をめぐる恋愛模様にも大きな変化が訪れていた。 そして運命の三段リーグ最終例会の日。この戦いを制し、プロ入りを決める奨励会員は誰になるのか。決着の瞬間はすぐそこまで来ていた。 また、「帝位」タイトル挑戦者決定戦にて名人に勝利し挑戦者の資格を手にしていた八一は同日、現タイトル保持者於鬼頭曜との七番勝負の、最初の戦いに挑んでいた。 第13巻 史上初の女性プロ棋士・空銀子誕生のニュースが日本中を駆け巡った三段リーグ最終日の翌日。 JS研の面々は空港まで乗り物を乗り継いでやって来ていた。それは、この日にヨーロッパへと旅立つJS研メンバーの一人・水越澪の見送りと最後の思い出作りの為であった。
※この「第6巻 - 第13巻」の解説は、「りゅうおうのおしごと!」の解説の一部です。
「第6巻 - 第13巻」を含む「りゅうおうのおしごと!」の記事については、「りゅうおうのおしごと!」の概要を参照ください。
- 第6巻・第13巻のページへのリンク