第6巻 アントワネット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/23 04:10 UTC 版)
「ジャン・クリストフ」の記事における「第6巻 アントワネット」の解説
フランスの地方の旧家ジャナン家の物語。父親は裕福な銀行家で、子供たちは何の苦労もなく育っていた。姉のアントワネット、弟のオリヴィエ。だが父が投機に手を出してジャナン家は破産し、父は拳銃自殺する。母親と子供の3人は町を逃げるように去り、パリの親戚を当てにするが冷たく拒絶される。母親は必死で働くが心労で病に倒れて死んでしまう。 残された子供2人で生きていかねばならなかった。アントワネットはオリヴィエが高等師範に入ることを生き甲斐に必死で働き始める。そのためには遠いドイツでの家庭教師の仕事を引き受けざるを得なかった。アントワネットはドイツでの孤独な生活の中でクリストフと出会うが、そのために家庭教師の口を失い、パリに戻っていた。 姉弟はパリの演奏会でクリストフが聴衆の野次にさらされている場面に出会う。アントワネットはドイツで会った男だとすぐにわかる。 オリヴィエは1回浪人して高等師範に合格する。それを待っていたかのように姉は死んでしまう。姉の遺品にあった手紙から、オリヴィエは姉がクリストフに思いを寄せていたことを知る。オリヴィエはある夜会でクリストフと出会う。こうして2人の友情に満ちた生活が始まる。
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