科学博物館時代とは? わかりやすく解説

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科学博物館時代

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 18:36 UTC 版)

瀧庸」の記事における「科学博物館時代」の解説

1951年昭和26年8月には最後勤め先となった国立科学博物館転勤し学芸部動物学課長となったこの間に、新属 Japonactaeon Is. Taki, 1956、イトカケガイ類の解剖、ナシボラの解剖などの論文出したほか、構山又次郎関東地方貝類化石報告再版・貝の生態・学生版原色動物図鑑生物学実験講座動物事典魚貝図鑑原色動物大図その他に協力するなど、多数出版物出したヒザラガイ類標本文献も再び集めいくつかの報告出した1950年昭和25年)から八丈島貝類調査当たっていたが、1953年昭和28年8月八丈島大潟浦でインド洋からフィリピン近海にかけて生息するチチカケガイ属 Titiscaniaの新種 Titiscania Shinkishihataii Is. Taki, 1953を採集し記載した昭和28年9月には日本産ヒザラガイ類目録記憶辿って書き翌年1954年1月貝類学会東京地談話会で公にし、謄写雑誌Gloria Maris載せた。これは日本近海初めての発見であり、本属第3産地であることが分かったまた、1952年昭和27年)夏には屋久島採集旅行をした。1953年昭和28年5月には日本貝類学創立25周年記念大会1958年昭和33年11月には30周年と、何れも科学博物館総会標本展覧講演採集などの行事行い天皇行幸受けた1958年昭和33年)から1959年昭和34年)にヴヰナスの編集印刷引き受けた続けることはできなかった。1957年昭和32年4月からは東京大学講師となり無脊椎動物分類学講義をしたが、これは東大停年60歳まで続いた。なお、日本動物学会動物分類学会動物命名規約小委員会などの役員もしていた。 かねてから胃に異和を感じていて、1957年昭和32年4月診断の末、胃切除となったが、後に小腸癒着で再びその部分切除手術受けたこの際診察行ったのは大越実、慈恵医大高橋忠雄古閑恒寿等である。この病気致命的なものであったが、当人には知らされず、療養努めたにも拘らず再び以前体力回復することはなかった。しかし本人旅行研究もし、意欲最後まで盛んであった。弟、巌が1961年昭和36年3月中旬西巣鴨の家を訪ねた際はこれまでより元気らしく見え4月29日天皇誕生日広島放送局ラジオ対談出たのを自宅聞いたという葉書送ったのが巖への私信最後のものであった5月中旬から麻痺始まり急いで入院したが、担当医師のあらゆる努力空しく5月18日午後8時15分慈恵医大附属東京病院昏睡のまま世を去った屍体石川栄世、井上敏夫らにより剖検され詳しく研究されたが肝硬変著しかった5月20日西巣鴨自宅付近告別式行い博物館長・貝類学会長動物分類学会会長などの弔辞があった。学界に対して寄与とともに多年生学研究所の貝類標本同定世話をしていたこともあり、訃報天皇の耳に達すると、菓子祭粢料受けた。また内閣からは従四位勲五等瑞宝章)と叙位叙勲受けたまた、貝類学雑誌追悼の辞には、貝類学者である金丸但馬波部忠重中島雅男加え、甥の花井哲郎同期竹脇潔・甥の師高島春雄動物学者であり医師の吉繁雄・博物館小菅貞男・教え子一橋大学教授である岩田一男カリフォルニア科学アカデミーのAllyn G. Smith、そして弟である滝巖それぞれ追悼言葉贈っている。

※この「科学博物館時代」の解説は、「瀧庸」の解説の一部です。
「科学博物館時代」を含む「瀧庸」の記事については、「瀧庸」の概要を参照ください。

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