無気呼吸とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 生物 > 生理 > 呼吸 > 無気呼吸の意味・解説 

むき‐こきゅう〔‐コキフ〕【無気呼吸】

読み方:むきこきゅう

酸素のない条件下で一連の酸化還元反応によって行われる呼吸酵母細菌の行うアルコール発酵乳酸発酵腐敗動物筋肉での解糖など。無酸素呼吸嫌気呼吸嫌気代謝


無気呼吸

同義/類義語:嫌気呼吸
英訳・(英)同義/類義語:Anaerobic respiration

酸素を必要としない内呼吸で、解糖発酵がある

嫌気呼吸

同義/類義語:無気呼吸
英訳・(英)同義/類義語:anaerobic respiration

細胞呼吸活動で、酸素を必要としないもの。解糖発酵分けることもある。
「生物学用語辞典」の他の用語
現象や動作行為に関連する概念:  天敵  好気呼吸  婚姻色  嫌気呼吸  学習  孵化  完了行動

嫌気呼吸

(無気呼吸 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/14 00:53 UTC 版)

嫌気呼吸(けんきこきゅう)とは、ヒトなどでよく知られている好気呼吸と異なり、酸素以外の物質を最終電子受容体として利用する呼吸(細胞呼吸)の総称である。好気呼吸と同様に電子伝達系酸化的リン酸化過程によってATPを合成する。同様に嫌気的な過程である発酵とは、その点で異なる。

発酵との違い

細胞がATPを合成する主要な代謝経路のうち解糖系は酸素を必要としない嫌気的な反応である。解糖系が持続的に進行するためには、その間NAD+から生成されるNADHを再度NAD+の形に戻す必要がある。ヒトなどの好気呼吸のできる細胞ではこのNADHは電子伝達系において酸素を最終電子受容体として利用することによりNAD+に変換することができる。酵母などにおいて、酸素がない時にはNADHを別の方法で変換し解糖系を持続することが可能であり、その時、電子伝達系を利用せずアセトアルデヒドなど有機物を電子受容体として利用する反応が発酵反応である。発酵ではNADHはさらなるATP合成に利用されていない。これに対して嫌気呼吸では酸素以外の物質を電子伝達系の電子受容体に利用することにより、NADHをATP生産に利用する。

嫌気呼吸の種類

硝酸塩呼吸

嫌気条件下で硝酸塩を最終電子受容体として用い、一酸化窒素亜酸化窒素窒素などを放出する代謝系である。脱窒反応脱窒ともいう。無機窒素化合物を用いる代謝系には異化的硝酸還元および同化的硝酸還元の二つが存在するが、硝酸塩呼吸とは前者を指す。

硝酸塩呼吸は電子伝達系を用いる反応系であり、NADHの酸化を行い電子ユビキノンに伝達し(呼吸鎖複合体I)、キノールの酸化を行ってシトクロムcを還元する(呼吸鎖複合体III)。この際プロトンポンプ機構およびスカラー反応によってプロトンが膜外に放出され、ATP合成酵素にてプロトン濃度勾配を用いてATPが合成される。還元型シトクロムcはその後呼吸鎖複合体IVによって酸化を受けず、硝酸塩呼吸に特有な酵素群の反応への電子供与体となる。

硝酸塩呼吸に特有な反応とは以下の反応である。

  1. カテゴリ



無気呼吸と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「無気呼吸」の関連用語

1
嫌気代謝 デジタル大辞泉
100% |||||

2
嫌気呼吸 デジタル大辞泉
100% |||||



5
通性嫌気性細菌 デジタル大辞泉
76% |||||

6
酸素呼吸 デジタル大辞泉
76% |||||

7
アルコール発酵 デジタル大辞泉
70% |||||

8
呼吸 デジタル大辞泉
38% |||||

9
4% |||||

無気呼吸のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



無気呼吸のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
JabionJabion
Copyright (C) 2025 NII,NIG,TUS. All Rights Reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの嫌気呼吸 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS