無双鉄神 インペライザー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/14 08:18 UTC 版)
「ウルトラマンメビウスの登場怪獣」の記事における「無双鉄神 インペライザー」の解説
第29話「別れの日」、第30話「約束の炎」、第48話「最終三部作I 皇帝の降臨」、第49話「最終三部作II 絶望の暗雲」、『ウルトラマンメビウス外伝 ゴーストリバース』に登場。 何者かの手で、尖兵として突如地球に送り込まれた巨大侵略ロボット。その存在を察知したウルトラの父がメビウスに帰還命令を送るほどの高いポテンシャルを秘めているが、代わりにと派遣されたウルトラマンタロウによると、「地球にこれから訪れるであろう最大の危機のほんの前触れでしかない」という。 神出鬼没の空間転移能力に加え、タロウのストリウム光線と同等の威力を持つビームを発射する頭部の三連装ガトリング砲、標的を自動的に追尾する赤い光弾を連続発射する両肩の砲門「ガンポート」といった強力な武装で破壊活動を行い、上半身を高速回転させながら光弾を乱射することで、辺り一体を一瞬で焦土と化してしまうが、それ以上に厄介なのは、GUYSのメテオールやメビュームシュートを受けてもほとんど傷付かない、地球上には存在しない未知の金属で作られた全身を覆う頑強な装甲と、万が一破損・分解しても内部構造ともども完全に復元する自己修復機能を持ち、特に自己修復機能は、ウルトラダイナマイトを受けてバラバラになっても瞬時に再生できる上に、腕の「マシンナーアーム」は、切断されても大剣に変化させて逆襲を仕掛けるなど強力。 第29話では、空間転移能力によって突然街中に現れて街を破壊、メビウスとの戦いでは、その強力な性能でメビウスを圧倒してエネルギー切れへと追い込むが、救援に駆けつけたタロウのストリウム光線を喰らって上半身を吹き飛ばされ、状況を不利と見たのか空間転移で離脱、その後、第30話で全身を完全に修復すると同時に能力強化して再び出現、GUYSの作戦を容易に切り抜け、再登場したタロウも苦戦させたうえ、メビウスもふたたび戦闘不能に追い込むが、最後はGUYSクルーの想いを受けてバーニングブレイブとなって復活したメビウスのメビュームバーストを受け、再生できないまま完全に消滅した。 第48話では宇宙から13体が送り込まれ、東京、北京、ワシントンD.C.、サンフランシスコ、パリ、ロンドン、モスクワ、シドニー、ボゴタ、ニューデリー、プレトリア、ローマ、カイロといった各国の首都や大都市を襲った。新たな武装として、第49話でGUYS基地を襲う機体のうちの1体が左腕から発射するドリルミサイルがある。破壊されてもまた別の個体がすぐに送り込まれるが、最初はメビウスも以前ほど苦戦せず撃破し、ガンフェニックストライカーのインビシブルフェニックス・パワーマキシマムやシルバーシャークGで倒され、残る数体がフェニックスネストを襲撃するが、メビウスとGUYSの救援に駆けつけたザムシャーに一刀両断され、同じく駆けつけたカコとファントン星人の超能力で押し潰された。 内山まもる版『ウルトラマンメビウス外伝 超銀河大戦』では、大要塞の守護兵で合体し巨大化する能力を持ち、さらにはエレキングやベムスター、ケルビムなどの姿にも変身でき、黒幕のメフィラス星人の命令を受けるとエンペラ星人の姿にもなる。DXウルトラコクピット版でもグローザムに再び送り込まれる。 『ウルトラマンメビウス外伝 ゴーストリバース』では、エンペラ星人復活のために蘇った暗黒四天王(ヤプール、デスレム、グローザム、メフィラス星人)が従えている。雑誌連載版では、怪獣墓場へやってきたウルトラ兄弟を大軍団で待ち伏せする。再生能力はなく、テレビマガジン版ではウルトラ兄弟に全滅させられるが、てれびくん版ではその圧倒的な数でウルトラ兄弟を攻撃し、何人かは人質として捕らえる。OV版では、グローザムに引き連れられてメビウスを攻撃、こちらは第29・30話のときと同様に再生能力も有しており、それと同時にその高い再生能力は、実は肩に着けられた再生装置によるものであることが分かっている。メビュームブレードで再生装置ごと切り刻まれて倒されるも、直後に2体目が出現、再びメビウスを苦戦させるが、そこにメカザムが乱入し、ザンバースピンクラッシュによって再生装置ごと切り裂かれ、爆発した。 スーツアクター:末永博志 デザインは酉澤安施が担当。初期の名称は「インペリアル」。プロデューサーの渋谷浩康による最初の案では、怪獣の表皮を剥いだ中から現れるというものであった。当初は本作品での登場怪獣のパーツで構成されたメビウス版タイラントとする案も存在した。 着ぐるみは『ウルトラマンマックス』のギガバーサークの改造の予定だったが、最終的には足のみ流用でほぼ新造形となっている。他の登場エピソードでも一貫して同じ物が使われているが、『ゴーストリバース』時には肩の再生装置のみ新たに造形されている。ドリルは特技監督の原口智生が所蔵していた轟天号のドリルを流用している。 第30話でインペライザーが現れた青沢山脈は、かつてギラドラスを操るシャプレー星人が、地球の核を構成するウルトニウムを採取しようと暗躍した場所でもある。公式サイトの「WEBメビナビ」(携帯サイトでは「メビナビ」)でもウルトニウムを狙っていた可能性が示唆されている。 『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS NEO』では、上半身を高速回転させながら光弾を乱射する技は「バニシングサークル」、大剣は「インペリアルソード」と表記されている。 『ウルトラマンX』第6話・第7話では、当初ゴールド星人tE・rUの乗機として金色のインペライザーが登場する予定であったが、これまでの作品にたびたび登場していることから新怪獣(ルディアン)に変更された。 テレビアニメ『SSSS.GRIDMAN』第8話では、新条アカネの部屋の棚にインペライザーのフィギュアが飾られている。同話に登場するメカグールギラスに合わせてメカ系怪獣でまとめられている。
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