歴史探訪と途絶とは? わかりやすく解説

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歴史探訪と途絶

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 06:20 UTC 版)

坂口安吾」の記事における「歴史探訪と途絶」の解説

1953年昭和28年1月、「屋根裏犯人」を『キング』に発表4月ころから鬱病再発し、アドルム、ブロバリン大量服用錯乱態となったことで、南川潤とも絶縁する8月に、文藝春秋新社企画で、安吾上杉謙信で、檀一雄武田信玄という想定川中島決戦再現するため信州旅行するが、ここで暴れて松本市留置場入れられ釈放され8月6日の朝、長男(綱男)の誕生を知る。薬物発作治まると、子供の親だという自覚芽生え、生活が変化する1954年昭和29年1月子供出来たために、財産が無いことを案じた人の子の親となりて」を『キング』に発表50近く初めの子ができたことに惑いながらも、子供成長伴い愛情深め貯金しようかという気になり始め、また子にはパパ、ママと呼ばせる。 同年8月歴史小説真書太閤記」を『知性』に連載開始。「信長」と対をなし、豊臣秀吉描いた作品である(未完)。10月法要のため、初めて妻と息子を連れて新潟帰省し幼少時代の地を歩く。11月行きつけ浅草お好み焼き店「染太郎」で、知人たちと食事をし、トイレに立つ時にい鉄板に手をついてしまうという「染太郎火傷未遂事件」を起こすジュっと音がして焼けた安吾の手のひらを、すばやく氷で冷やして手当をしてくれた店の女主人感謝した安吾は、「テッパンに手をつきてヤケドせざりき男もあり」という色紙贈った12月には、「安吾日本風土記」の構想のために九州宮崎県日向に赴き、高千穂神社訪れた。『中央公論編集長笹原金次郎によれば安吾庶民の声を綴ろうと、「日本全国歩こう地方廻って古老から話を訊くんだ。日本人の、全く新し歴史書きたいんだ」と意欲持って、「安吾日本風土記」に臨んでいたとされる1955年昭和30年1月歴史小説狂人遺書」(「真書太閤記」の後継をなす作品)を『中央公論』、2月推理小説能面秘密」を『小説新潮』に発表。「安吾日本風土記――高千穂に冬ふれり」を『中央公論』に発表して連載開始し、富山新潟、さらに高知取材した3月号には「安吾日本風土記――富山越後毒消し」を発表2月15日夜に桐生市自宅戻り17日早朝に、「舌がもつれると言いながら突然痙攣起こし倒れ7時55分に脳出血により死去48歳没。 葬儀2月21日青山斎場行われ尾崎士郎川端康成佐藤春夫青野季吉らが弔辞を読む。川端康成は、「すぐれた作家はすべて最初の人であり、最後の人である。坂口安吾氏の文学は、坂口氏があってつくられ坂口氏がなくて語れない」とその死を悼んだ安吾生前葬式は退屈で不要だから「バカ騒ぎ一晩やりなさい。あとは誰かと恋をしてたのしく生きて下さい遺産はみんな差しあげますお墓なんか、いりません。」と語っており、墓は故郷新潟県新津市大安寺(現・新潟市秋葉区大安寺)の坂口家墓所葬られたが墓には安吾の名や戒名一切印されていない小説としての絶筆は「狂人遺書となった没後エッセイとして3月に「諦めている子供たち」が『暮しの手帖』、「砂をかむ」が『風報』、4月に「育児」が『婦人公論』、「青い絨毯」が『中央公論』、「世に出るまで」が『小説新潮』に掲載される。「狂人遺書」について安吾生前、〈誰にもわかってもらえなかった秀吉の哀しさと、バカバカしいほどの野心とを書くんだよ〉と言い53歳高齢となっての子供(鶴松)ができた晩年豊臣秀吉自己投影して長男・綱男への気持ち表現する同時に大きな執筆意欲示していた。

※この「歴史探訪と途絶」の解説は、「坂口安吾」の解説の一部です。
「歴史探訪と途絶」を含む「坂口安吾」の記事については、「坂口安吾」の概要を参照ください。

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