だいあん‐じ【大安寺】
大安寺
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/13 08:50 UTC 版)
大安寺(だいあんじ)は、奈良県奈良市大安寺二丁目にある高野山真言宗の寺院。山号はなし。本尊は十一面観音。開基は舒明天皇と伝える。南都七大寺の1つで、奈良時代から平安時代前半までは、東大寺や興福寺と並ぶ大寺であった。現在は癌封じの寺として有名である。
注釈
- ^ 『大安寺伽藍縁起并流記資財帳』の原本は現存しておらず、奈良市・正暦寺に遺された写本が、国立歴史民俗博物館に保管されている(木下、2005年、p.21)。
- ^ また中心伽藍跡の北部が溜池になっていることもあり、講堂の跡などは確認されていないが、金堂、塔、東・西・南の回廊などの跡が確認されている[8]。金堂跡には礎石は残っておらず、柱の配置は不明だが、基壇は東西が37メートル、南北が25メートルで、南側の張り出し部を含むと南北は28メートルとなる[8]。塔の基壇は一辺32メートルの大規模なもので、規模からみて九重塔が建っていたとみられる[8]。回廊の東西は外側柱間の距離で156.2メートルとなり、高麗尺の440尺に相当する[8]。
- ^ 吉備池廃寺から出土した瓦は、軒丸瓦が重圏文縁単弁八弁蓮華文、軒平瓦が忍冬唐草文型押で、軒丸瓦・軒平瓦ともに、わずかにデザインの異なる2種類がある。このうち、軒丸瓦は四天王寺と海会寺で同笵瓦が使われているが、瓦面の傷などから判断して、四天王寺・海会寺よりも吉備池廃寺出土瓦の方が先行して製作されたとみられる。一方、軒平瓦は2種類のうちの1つは法隆寺の前身である若草伽藍で同笵瓦が使われているが、こちらは吉備池廃寺出土瓦よりも若草伽藍瓦の方が先行する。類似の瓦は山田寺でも使用されているが、山田寺出土瓦の方が様式的に後のものとみられる[8]。以上のことから、吉備池廃寺の建立は、法隆寺の前身の若草伽藍より後で、舒明天皇13年(641年)から建立の開始された山田寺よりは先行する、630年代から640年代初めに位置付けられる。これは前述の百済大寺の建立が開始された年代と符合する[8]。また、建物の規模の大きさに比して瓦の出土量が少なく、金堂や塔の礎石は全く残っておらず、火災に遭った形跡もない。出土した瓦も前述の様式のもののみで、補修用の瓦などはみられない。以上のことは、この寺は創建からあまり時を隔てずに建物ごと別の場所に移転した可能性を示唆している[5]。
出典
- ^ 「笹酒」で無病息災 奈良・大安寺で祭り『日本経済新聞』夕刊2019年1月23日(社会面)2019年1月25日閲覧。
- ^ 木下 2005, p. 21.
- ^ a b 木下 2005, p. 22.
- ^ 木下 2005, p. 18.
- ^ a b 木下 2005, p. 25,237.
- ^ 木下 2005, p. 11,231.
- ^ デジタル版 日本人名大辞典+Plus『恵妙』 - コトバンク
- ^ a b c d e f g h 木下 2005, p. 126-127.
- ^ 大脇 1999.
- ^ 木下 2005, p. 33-34.
- ^ 木下 2005, p. 38-39.
- ^ 木下 2005, p. 53-54.
- ^ a b 木下 2005, p. 217-227.
- ^ 木下 2005, p. 46-50.
- ^ 木下 2005, p. 57-80.
- ^ a b 木下 2005, p. 83.
- ^ 木下 2005, p. 93-94.
- ^ 木下 2005, p. 152.
- ^ 木下 2005, p. 58-61.
- ^ 木下 2005, p. 59,113.
- ^ a b 大安寺. “大安寺 年表”. 2016年3月14日閲覧。
- ^ a b 国指定文化財等データベースによる(2018年2月6日閲覧)
- ^ 『図説日本の史跡 5 古代2』、同朋舎出版、1991、p.161
大安寺(だいあんじ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/09 20:49 UTC 版)
1889年(明治22年)まであった大安寺村の区域。現在の新潟市秋葉区大安寺。
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大安寺
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 16:40 UTC 版)
80数年の空白の後、万治2年(1658年)に松平光通によって大安寺が創建される。ほぼ全ての建造物が第二次世界大戦や福井地震の影響を受けることなく創建当時のまま残存し、5棟が2008年に国の重要文化財に指定された。
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