昭和天皇の発言とは? わかりやすく解説

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昭和天皇の発言

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 12:25 UTC 版)

日本への原子爆弾投下」の記事における「昭和天皇の発言」の解説

1975年10月31日訪米から帰国した際に行われた日本記者クラブ主催記者会見で、記者からの質問対し次のように返答している。 [問い] 陛下は、ホワイトハウス晩餐会席上、「私が深く悲しみとするあの戦争」というご発言をなさいましたが、このことは、陛下が、開戦含めて戦争そのものに対して責任感じておられるという意味ですか?また陛下は、いわゆる戦争責任についてどのように考えになっておられますか?(ザ・タイムズ記者) [天皇] そういう言葉アヤについては、私はそういう文学方面はあまり研究していないので、よくわかりませんから、そういう問題についてはお答えできかねます。 [問い] 戦争終結にあたって広島原爆投下されたことを、どのように受けとめられましたか? (中国放送記者秋信利彦) [天皇] 原子爆弾投下されたことに対して遺憾に思っておりますが、こういう戦争中であることですから、どうも、広島市に対しては気の毒であるが、やむを得ないことと私は思っておりますこの中で原爆投下対す所感質問について、陛下広島市民を気の毒だ述べて遺憾の意表明しつつ、「戦争中ことだからやむを得ないこと」と述べており、被爆者団体など[要出典]が抗議する事態になった。特に、広島県被団協森滝市郎宮内庁抗議文を出した[要出典]時には宇佐美毅宮内庁長官発言補足として、『天皇原爆投下肯定する意味あいのご発言ではない。ご自身としてはそれを止めることが出来なかったことを遺憾に思われて、「やむを得なかった」のお言葉になったと思う。第二次大戦犠牲となった人々今なお原爆災禍苦し広島長崎市民に心を砕かれおられる陛下のご真情理解してほしい』と回答した。 しかし日本側は昭和天皇の発言を擁護している意見もある。漫画家小林よしのりの『昭和天皇論』ではこの発言触れており、アメリカから帰国したばかりで、日米関係良好だった事に背景があり、また昭和天皇の発言は、久間章生の「原爆によって北海道占領されずに済んだ」「私はアメリカを恨むつもりはない」と言う原爆によって北海道ソ連占領されずに済んだと言う感謝するような発言はしていない事から天皇久間発言違い説明している。また昭和天皇の発言は生中継記者会見急に聞かれ質問であるのに対し久間発言講演による自発的な発言である。 反天皇制論者である栗原貞子は「終戦の詔書見られる原子爆弾残虐性への非難消え失せ原爆投下容認となっているのは、単に三十年による風化意味するもの」「天皇原爆投下肯定している」と述べたが、「日本会議広島公式サイトでは天皇広島との関係扱っており(日本会議広島:天皇陛下広島)、1975年失言取り上げているが、終戦の詔書の「新ニ残虐ナル爆弾使用シテ頻ニ無辜殺傷惨害ノ及フ所」と言った発言から決し原爆容認していたわけでない述べている。原爆投下後に早速日本政府スイス政府通じて原爆投下対す抗議文を送り、『ヒロシマ平和メディア』の「過去広島新聞から」には、実際1945年昭和天皇広島長崎市侍従真っ先派遣して惨状視察し救護関係者激励するよう指示しており、1971年に「原爆にあった被爆患者には、今後援助援護の手さしのべるよう一層の努力をするように」と述べ、さらに原爆慰霊碑原爆病院訪問1974年には昭和天皇秋の園遊会重藤文夫広島原爆病院長伝言し患者方々によろしく伝えて下さい」と激励した事が掲載されている。天皇制廃止論者であり、昭和天皇嫌悪している漫画家中沢啓治は『はだしのゲン 自伝』でこの発言に対して激しく批判していない。

※この「昭和天皇の発言」の解説は、「日本への原子爆弾投下」の解説の一部です。
「昭和天皇の発言」を含む「日本への原子爆弾投下」の記事については、「日本への原子爆弾投下」の概要を参照ください。

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