敗北原因
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/17 10:00 UTC 版)
「三悪 (タイムボカンシリーズ)」の記事における「敗北原因」の解説
1.メカの不備 メカ設計者の作ったものが完璧でなかったり、欠点があったり、設計上の不備によってまんまと自滅し、場合(ストーリー展開と放送時間都合)によっては自爆させざるを得なくなる場合が多い。中には作品名物であるコクピットメカが増えていき、女ボスから「こんなの作る暇あったら、別なの付けろ!」と引っぱたかれるシーンもあったが、そうしたメカ製作の予算は悪玉にとっては毎回かなりやりくりが厳しいらしく、火力で善玉を窮地に追い込むものの、あと少しで弾切れを起こすなどして敗退するケースも少なくない。 『ヤットデタマン』ではジュリー・コケマツが設計受注した先の未来のメカ職人が、実はコケマツの勘違いであまり良い腕の人物ではなかったり、『逆転イッパツマン』後半では、コスイネン部長が設計発注するようになったシャレコウベリース社の下請け企業である「マシンフレンド社」の今市(今井市郎)社長のメカが、本人が戦闘様子を見たり、設計ミスに後で気づいて「イマイチだな…」だなと自分のミスを棚に上げてぼやく(ただし、コスイネンも今市に対して一方的な要求や不満をぶつける事で反感を買われ、わざと手抜きされている場合もある)シーンにも表れている。 2.正義側の反撃 『タイムボカン』の場合はまだ動くボカンメカの作動と、その搭載メカによる細工によって爆弾を送り返され、マージョ一味は自らの爆弾で自爆する。上述のような設計不備もこういった敗れる原因になっている。 『ヤッターマン』のケースでは、ドロンボー一味の攻撃でヤッターワンなどのヤッターメカが破壊寸前に追いまれる時があるものの、ヤッターマン1号のガンちゃんが投げるメカの元を食べて放出するゾロメカによる反撃に対処しきれないでやられる。途中で悪側もゾロメカを出して対抗するようになるものの、結局力及ばずに敗れ去る。なお『イタダキマン』の二束三文トリオや、『怪盗きらめきマン』の花の刑事トリオも、ゾロメカによって負けるパターンが受け継がれる。 『ゼンダマン』初期と『タイムパトロール隊オタスケマン』は、アクダマンがゼンダライオンを、オジャママンがオタスケメカを追い詰めながらも、救援メカの参戦によって計算を狂わされ、救援メカを返り討ちにする事もあったが、その間に正義側に立ち直る余裕を与えてしまっている。ゼンダマン後半ではゼンダゴリラに圧倒された際、ムージョがお色気作戦でゼンダゴリラを誘惑して腑抜けにするが、ゼンダコトラとゼンダワンのサポートと、ゼンダマンの愛の鞭で立ち直ったゼンダゴリラの逆襲でやられてしまう。 『ヤットデタマン』はミレンジョ一味がコケマツが発注したメカに乗り込み、大巨神を様々な手で苦戦させるものの、大巨神が大天馬を呼び出した事で、大馬神に合体されて形勢を逆転されたり、前述にあるメカの不具合や、大巨神単体で窮地を脱した場合にもミレンジョ達は追い詰められる。 『逆転イッパツマン』ではクリーン悪トリオはイッパツマンの介入で劣勢となり、レスラーメカやスポーツメカを呼び出してイッパツマンを苦しめるものの、イッパツマンが呼び出した逆転王、または三冠王によって最後は逆転敗北する。 『タイムボカン24』並びに、『逆襲の三悪人』も、ボカンメカがロボットへ変形した事に加え、援護のボカンメカとの合体による攻撃で、アクダーマは為す術も無く完敗する。 3.自滅 『タイムボカン』でのボカンメカを追い詰めて行動不能にしながらも、止めの爆弾を打ち込む際に誰が止めのボタンを押すかで揉めに揉めて、その間に正義側に逆襲する時間的余裕を与えてしまうのが挙げられる。そして毎度の敗北が続くと、「ボタンを押した人が一番悪い!」という責任論になっていき、そのことでも更に内輪揉めが起こって中々決められない間にもメカの不備などの要素も加わって結局負けるパターンになる。 それ以前では第26話のAI搭載のアシカメカでメカブトンを完膚無きまでに追い詰めたものの、マージョにぞっこんだったAIが、淳子の姿を見て、彼女を殺すような行為をした自身に後悔して自殺(自爆)してしまう。また、ボカンメカが行動不能になった際、中の丹平達が気絶してしまい、止めを刺す絶好のチャンスが到来しても、前述のメカの欠陥なども関与して、正義側が何もしないままに内輪揉めが原因で勝手に自滅するシーンも少なくない。 タイムボカン以降でもオタスケマンではコンピューター占いママさんに天気予報のような勝利予測や警戒を立てて貰うが、それが理解出来なかったり、占い自体が外れていたりという具合にそのまま突っ走った結果、負けるケースに繋がる。 更には、ヤッターマンでは、悪側ゾロメカが勝利してドロンボーメカに持ち込んだトロフィーが、実は爆弾であり、それによる自爆の他、メカの状態と戦闘状況が悪化して敗北に近付いていたにも関わらず、それを無視して戦闘を続けた結果、自滅してしまうのは、ほぼ作品毎に最低数回は見られ、きらめきマンでもこのケースで敗れるパターンが多い。 4.第3者の介入 タイムボカン第33話でマージョ達はコブラメカでクワガッタンを呑み込み、溶解液で溶かそうとするが、釣り師の白龍がグロッキーが落としたコブラメカを操る笛を拾って、それでコブラメカを操った事でクワガッタンは助け出され、マージョ達は敗れる。第34話ではオロチメカでメカブトンを行動不能にするが、八岐大蛇退治に出ていた素戔嗚尊の介入によって大蛇と戦わされる羽目になり、大蛇もろとも始末される。第54話ではマージョ達の正体に気づいた地底人達が丹平達に協力し、オケラメカに追い詰められたメカブトンを救う為、マージョ達に止めの爆弾を送り返している。 5.正義側の誤算 『ゼンダマン』前半の戦いでは、ゼンダライオンが持ってきたシステムメカによってアクダマンは敗北するのだが、このシステムメカはゼンダマンのサポートロボであるアマッタンに組み立てられるものの、アマッタンは度々組み立てミスを起こして部品が余ってしまい、その部品の足り無さによってせっかくのシステムメカが途中でばらけてしまったり、十分な性能を発揮出来ない時があった。しかし、このミスがアクダマンには悪い方向に作用し、不完全だった事が却って敗退を招く結果になる。
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