應とは?

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おう【応〔應〕】

[音]オウ(呉) ヨウ(漢) [訓]こたえる いらえる

学習漢字5年

問い呼びかけにこたえる。「応酬応答呼応

承知する。「応諾

外からの求め働きかけを受けて動く。「応援応急応戦応対応募応用感応(かんおうかんのう)・順応(じゅんのう)・即応・対応・内応反応(はんのう)」

ふさわしい。つりあう。「応分相応

名のり]かず・たか・のぶ・のり・まさ

難読相応(ふさわ)しい


いら・ゆ【応・答】

〔自ヤ下二〕 (ハ行下二段動詞「いらう(ふ)」から転じて、室町時代頃から用いられたもの。多く場合終止形は「いらゆる」) =いらう(応)〔運歩色葉(1548)〕

*虎明本狂言今参室町末‐近世初)「とう事もいらゆる事も」


おう‐・ず【応】

〔自サ変〕 ⇒おうずる(応)


いらえ いらへ 【応・答】

〔名〕 (動詞「いらう(応)」の連用形名詞化) こたえ。返答

伊勢物語(10C前)六二「いとはづかし思ひていらへもせでゐたるを」

源氏100114頃)桐壺「よろづの事を泣く泣く契りのたまはすれど御いらへも聞え給はず」


おう・じる【応】

〔自ザ上一〕 (「応ずる」の上一段したもの) =おうずる(応)〔和英語林集成初版)(1867)〕


おう‐・ずる【応】

〔自サ変〕 [文]おう・ず 〔自サ変

呼び掛けられて返事をする。応答する。

史記抄(1477)二〇「太史公唯唯否否、先づ謙して応して、さではさふへどもと云て、さでない子細を云ぞ」

② 他に伴って起こる。呼応する

音曲声出口伝(1419)「うたふ人もきく人も、同心一曲の感に応ずる」

祈り命令要求募集などの働きかけに対して、それに添うよう行動する。

今昔1120頃か)一「五百人、〈略〉南无釈迦牟尼仏我等が苦を済ひ給と申す。其の時に音に応じて忽に高禅山の扶に至り給ふ

太平記14C後)一九今度催促にも不応(ヲウゼズ)、都に残留られたりけるが」

花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉一七「今夜公使招きに応じて宴に会す

④ うまく合うように行動する。適合する。かなう。

太平記14C後)八「百戦勇力変に応(ヲウ)ぜしかは」

西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉二「その子才思に応じたる職業に、改めしめんことを勧めければ」


いら・う いらふ 【応・答】

〔自ハ下二相手問いかけに対してことばを返す返事をする。

*竹取(9C末‐10C初)「翁いらふるやう『なし給ひそ〈略〉』といふ」

源氏100114頃)空蝉「わづらはしくて、まろぞといらふ」

[語誌](1)類義語「こたふ」が、上代から用いられているのに対し、「いらふ」は、中古から例が見られるようになった返事をする意の「こたふ」が単純素返事であるのに対し、「いらふ」は自らの才覚適宜判断しながら返事をする場合多く用いられ、「こたふ」より自由なニュアンスがあったという。しかし、和歌ではもっぱら「こたふ」が用いられ、「いらふ」は用いられない。
(2)中古後期以降散文では「こたふ」が勢力回復し、「いらふ」よりも優勢となる。


こた・ゆ【答・応・報】

〔自ヤ下二〕 (ハ行下二段活用の「こたふ」から転じて、室町ごろから用いられた語。多く終止形は「こたゆる」の形をとる) =こたえる(答)

夜の寝覚(1045‐68頃)二「いといみじくみ思ひいりて、こたゆる事なく」


こたえ こたへ 【答・応・報】

〔名〕 (動詞「こたえる(答)」の連用形名詞化

① こたえること。質問呼びかけに応じること。返答返事答申

書紀720舒明即位前(寛文版訓)「時に群臣、嘿(もた)して答(コタヘ)無し

源氏100114頃)夕顔「めせば御こたへして起きたれば」

② むくい。応報返報

書紀720垂仁五年一〇月(寛文版訓)「故、今日の夢(みゆめ)みたまふは、必ず是の事の応(コタヘ)ならむ」

山彦などの反響

古今(905‐914)恋一・五二一「つれもなき人をこふとて山びこのこたへするまでなげきつる哉〈よみ人しらず〉」

④ ききめ。効果

評判記色道大鏡(1678)五「是よりいましめをくはふるといへども、其恐れかろく、又こたへうすし」

(5) あいさつ断わり

歌舞伎隅田川続俤法界坊)(1784)口明「悪い事があるなら、請人の役、マア一番にわしに答がありさうなもの」

(6) ある行動に対して起こる反応確かな感触手ごたえ

多情多恨(1896)〈尾崎紅葉〉後「日比此人をば確乎とした所応(コタヘ)の無い、卒といふ時には働けさうにも考へぬけれど」

(7) 問題を解いて得る結果解答。〔数学ニ用ヰル辞ノ英和対訳字書1889)〕

良人の自白(1904‐06)〈木下尚江〉続「思ひも寄らぬ問題に、我ながら答案(コタヘ)が付かぬのである


こた・える こたへる 【答・応・報】

〔自ア下一(ハ下一)〕 [文]こた・ふ 〔自ハ下二〕 (「こと(言)」「あえる(合)」で、言を合わせる意か) 他からの働きかけに応じる。こたゆ。

① ことばをかけられたのに対してちらからも言う。

(イ) 返事する。応答する。うけこたえする。いらう。

書紀720神代上(寛文版訓)「対(コタヘ)て曰(まう)さく、吾(やつがれ)は是(こ)れ国神(くにつかみ)なり」

(ロ) 質問に対して意見答えを述べる。回答する。

伊勢物語(10C前)六「白玉かなにぞと人の問ひし時つゆとこたへて消えなましものを」

(ハ) 提起された問題を解いて結論を出す。解答する。

② ひびく。反響する。声と声互いに応じる。

古今(905‐914)恋一・五三九「打ちわびてよばはん声に山びこのこたへぬ山はあらじとぞ思ふよみ人しらず〉」

③ 他からの作用に対して感応する。

(イ) 報(むく)いる。報ずる

書紀720顕宗二年八月寛文版訓)「言として酬(むく)ひざるは無く、徳として報(コタヘ)ざるは無し

(ロ) 感じて応じる。反応する。通じる。

書紀720大化年三月(北野本訓)「天(あめ)も人(ひと)も合応(コタヘ)て、厥の政惟新なり」

(ハ) 心にしみ通る。深く感じる。しみわたる

千載(1187)雑中・一一四九あかつきの嵐にたぐふ鐘の音心の底にこたへてぞ聞く西行〉」

(ニ) 衝撃を受けて強く感じる。刺激痛み苦痛などを強く感じる。利(き)く。

*虎明本狂言・皸(室町末‐近世初)「六こんへこたえて、うづきまするほどに」

俳諧片歌東風俗(1765)「唇にこたへる秋やとうからし〈山〉」

挨拶する。ことわる。告げる。訴える。

浄瑠璃江州石山寺源氏供養(1676)「よしたとへ、かけこみたるにもせよ、しさいをつぶさにこたへ、じんじゃうのさたにてこそわたさんすらめ」

[語誌](1)→「いらう(応)」の語誌。
(2)室町時代頃からヤ行下二段活用見られる。→こたゆ(答)


こた・う こたふ 【答・応・報】

〔自ハ下二〕 ⇒こたえる(答)


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/28 10:36 UTC 版)

(おう)は、先秦時代の小国。




  1. ^ Li (2006), p. 71.
  2. ^ a b c d e 呉鎮鋒:《金文人名匯編》,中華書局2006年8月第1版,第413頁。
  3. ^ 呉鎮鋒:《金文人名匯編》,中華書局2006年8月第1版,第417頁。


「應」の続きの解説一覧

出典:『Wiktionary』 (2018/07/05 19:56 UTC 版)

発音

熟語


出典:『Wiktionary』 (2019/05/12 04:32 UTC 版)

発音

動詞

文語応ず/(口語応じる

  1. (おう) 承知すること。
  2. あるものの変化に対応する。

熟語



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