怪現部
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/11/21 15:55 UTC 版)
灰塚 孝(はいづか こう) 怪現部所属の高校一年生。憑物のクロトゲを操る。 幼いころから妖怪を見る能力を持ち、同じ能力を持っていた祖父が唯一の家族だった。その祖父の葬式の時に行方不明になり、その間にクロトゲに取りつかれる。以来、クロトゲを受け入れて生活していたが、中学時代に怪異に襲われた友人を助けようとして、怪異が見えなかったその友人が孝を犯人だと勘違いして絶交されたことで、怪異には関わらないようにしていた。 女子生徒をカマイタチから助けようとしたが窓を壊していると誤解されて停学処分を受けかけたところを、部長の記憶消去能力でなかったことにされ、半ば脅迫されて怪現部に所属することになり、クロトゲの正体を探っていくことになる。 現在は一人暮らしをしている。学業の成績はあまりよろしくない。自身が選んだ妖怪と関わる道は家族の願いとは正反対であるらしい。クロトゲ 孝に取り憑いている骨ばった黒鼠の憑物。額にキリークの梵字が刻まれている。名付け親は孝で、由来は「黒くてトゲトゲしているから」。長い尾を使って物を掴むことができ、尾だけを部分的に出現させることでロープのように操れる。 孝が幼い頃から憑いていたが、猫と呼ばれる妖に追われる身であるため姿を隠していた。しかし孝が妖にさらわれて化野に連れ込まれそうになった際、孝を守るためにやむを得ず姿を現し、その後は自らの意思を封印し孝に自由に使われる身になることで猫の追跡を逃れている。 小町 綾女(こまち あやめ) 孝の同級生で学級委員長。札を用いた術を得意とする。 普段は猫をかぶっており真面目で清楚な印象だが、強気で押しが強い相当の自信家。人使いが荒い。孝を怪現部に在籍させ続けるため弱みを握って脅迫している。勉強だけでなく絵画や料理も得意な才媛。 怪現部に所属する理由の詳細は不明だが、助けたい人がおり、そのために経験を積んで強くなろうとしている。 部長(ぶちょう) 怪現部部長。本名は不明で、皆から「部長」と呼ばれている。小さな達磨のような不思議生物の姿だが、元はれっきとした人間で「元の姿に戻る」ことを目的に怪現部に所属している。「ム」の一言しか発しない。孝のことを気に入っている。記憶消去能力や設置式結界”虫籠・蝶菱”を張る能力を持つ。ノリがいい。ふにふにとした体の質感で、かなり癒されるらしい。 古賀 一将(こが かずまさ) 怪現部部員だが、学校にも姿を見せず単独行動を取っていたため、当初は孝と面識がなかった。 雷獣と呼ばれる妖怪の父と人間の母の間に生まれた半妖で、人間と雷獣の二つの姿を持つ。雷獣の姿の時は雷を操る能力が使える(ただしコントロールに難あり)ほか、獣らしい俊敏な動きが可能になる。 顔が怖く言動も粗暴だが、自分の非に気付いた時は謝罪の意を示したり他人を気遣ったりと、本質的には善人。しかし、自ら「迷惑をかけるのが嫌いなくせに迷惑をかけてしまう」と語るように、本人の意図にかかわらず周囲とのトラブルが多く、以前はそのために母に迷惑をかけてしまう自分を嫌っていた。また、自らの出生を受け入れてはいるが、物心付いた時から父がおらず、母からも詳細を聞かされていないことから、父に対しては複雑な感情を抱いている。 雨ノ宮 端穂(あまのみや みずほ) 薄墨高校二年生で、怪現部の部員。体が非常に弱くすぐに吐血してしまうが、水の巫女で怪異解決のエキスパート。神使の上弦(じょうげん)と下弦(かげん)を従えている。 九鬼(くき) 絡繰細工屋兼妖怪万屋″キッカイ屋″の店主。自称・怪現部の部活顧問。怪現部とは部室や妖怪情報などの提供の代償に仕事の一部を手伝ってもらうという協力関係にある。極度の面倒くさがり屋で面倒事は徹底して避けるため、一見するといい加減な印象を受けるが、信頼できる面も持っている。 孝の祖父である厳流とは面識があったらしい。 卯ノ花(うのはな) サユという病弱な少女が持っていた人形。体が弱かった彼女の祖母が祖父から貰った握っていると体調がよくなる不思議な石を入れたお守りが本体となっている。サユの病状が悪化し生死の淵をさまよったため、藁にもすがる思いの祖母が”流し雛”にされたが、川の途中で岸に引っかかってしまい、穢れを浄化することができないまま化野へ運ばれ、九鬼に発見されるも彼が面倒臭がったために5日間放置され妖怪化してしまう。孝の手で近場の川まで運ばれ、自分を”家族”と呼んでくれたサユのために川の流れに飲み込まれる。その時に言った「きれいな場所で自由に動きまわってサユと一緒に遊びたい」という願いを聞いた九鬼が本体を探し出し、少女の姿をした絡繰り人形の中に本体を組み込まれサユと遊ぶという願いを叶えることができた。しかし、整備代やパーツ代などにかかった多額の借金を返済するため、キッカイ屋で働くことになるが、九鬼が面倒臭がって仕事を与えないため、家事全般を勝手にこなしている。
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怪現部(カイゲンぶ)
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怪異現象調査部の略。学校にある扉をくぐった先の化野に部室が存在する。人間世界と化野がかかわることで起こり2つの世界の理を捻じ曲げる怪異現象の解決を行いながら、部員それぞれの怪異を解決することを目的とする。部屋の下には九鬼が営むキッカイ屋がある(部室はキッカイ屋から間借りしている)。部室の奥にある「準備室」と書かれた扉は化野のあらゆる場所につながっている。
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