対英米開戦と宣戦布告遅延とは? わかりやすく解説

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対英米開戦と宣戦布告遅延

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 14:49 UTC 版)

第二次世界大戦」の記事における「対英米開戦と宣戦布告遅延」の解説

12月1日御前会議正式に対米戦争開戦決まった際、昭和天皇首相東條英機呼んで間違いなく開戦通告をおこなうように」と告げた[要出典]。これを受けて東條外相東郷茂徳開戦通告をすべく指示し外務省開戦通告準備入った厳密にはこれは開戦通告ではなく当時行われていた野村来栖大使による特別交渉成果達成諦め通知である。また、英国相手には初めからか行うことは考えられていない。)東郷から駐米大使館の野村吉三郎大使宛に、パープル暗号により暗号化された電報昭和16年12月6日東郷大臣野村大使宛公電第九一号」が、現地時間12月6日午前中に届けられた。この中では、対米覚書決定されたことと、機密扱い注意手交できるよう用意しておくことが書かれていた。 「昭和16年12月7日東郷大臣在米野村大使宛公電第九二号」は「帝国政府ノ対米通牒覚書」本文で、14部に分割されていた。これは現地時間12月6日正午頃(以下は全てアメリカ東海岸現地/ワシントンD.C.時間)から引き続き到着し電信課員によって午後11時頃まで13分割目までの解読終了していた。14分割目は午前3時時点到着しておらず電信課員上司指示帰宅した14分割目は7日午前7時までに到着したとみられる。 九〇四号機密保持観点から「覚書の作成タイピスト利用しないように」との注意があり、九〇七号では覚書手交を「貴地時間七日午后一時」とするようにとの指示書かれていた。しかし、「タイピスト利用しないように」との注意忠実に解読終わったものから順にタイプ不得意な一等書記官奥村勝蔵により修正清書され、そのために時間浪費してしまう。その上に館員多く6日夜には、ブラジル赴任する館員送別会兼ねてワシントンD.C.市内中華料理店「チャイニーズ・ランタン」に向かい多くそのまま自宅戻ってしまう。 さらに12月6日午後9時(日本時間7日午前10時)に米大統領ルーズベルト昭和天皇親書送りジョセフ・グルー駐日大使に暗号文翻訳急がせた ものの、親電東京中央電信局15時留め置かれ最終的に昭和天皇元に届いたのは開戦直前日本時間8日未明)で手遅れであった12月7日の朝9時(日本時間7日午後11時)に日本大使館出勤した電信課員は、午前10時に14分割目の解読作業開始し、昼の12時30分頃(日本時間8日午前1時30分)に全文書の解読終了した14分割目も奥村により修正清書され、そして午後2時20分(日本時間8日午前3時20分)に特命全権大使来栖三郎大使野村吉三郎より、国務省にてコーデル・ハル国務長官手交された。しかし、これはそもそも日本政府設定した手交指定時間」から1時間20分遅れで、日本陸軍イギリス領マレー半島コタバル上陸の2時間50分後、日本海軍アメリカハワイ真珠湾攻撃1時間後だった。そのために、日本政府は後にアメリカ政府より宣戦布告遅延非難されることになる。 こうして日本外地含む人口:約1億人)は、中華民国と(人口:約4億人)の戦い続けながら、ついにイギリスオーストラリアニュージーランドイギリス領マラヤイギリス領インド帝国なども含む。大英帝国とそれらの植民地含む人口:約5億人)、アメリカアメリカ領フィリピンなども含む。植民地含む人口:約1億5000万人)、オランダ正式に植民地であるオランダ領東インド。なお本国イギリスへ亡命植民地含む人口約2億人)、カナダ人口:約1500万人)などとの間にも開戦することとなり、ここで、ヨーロッパ戦線アフリカ戦線から、アジア戦線アメリカ太平洋戦線へと全世界戦域広がり、まさに世界大戦となる。

※この「対英米開戦と宣戦布告遅延」の解説は、「第二次世界大戦」の解説の一部です。
「対英米開戦と宣戦布告遅延」を含む「第二次世界大戦」の記事については、「第二次世界大戦」の概要を参照ください。

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