対空・対水上戦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 01:20 UTC 版)
「オリバー・ハザード・ペリー級ミサイルフリゲート」の記事における「対空・対水上戦」の解説
AN/SPS-49レーダー STIRレーダー レーダーとしては、当初は他のミサイル艦と同様にAN/SPS-52を搭載することも検討されたが、トレードオフ開発の結果、2次元式のAN/SPS-49のみとなった。これにより、本級は、アメリカ海軍のミサイル艦として唯一、3次元レーダーなどの高角測定手段を備えない艦級となった。当初は(V)4が搭載されていたが、最終艦「イングラハム」では(V)5とされ、これ以前の建造艦の一部にもバックフィットされた。 コンセプト開発で決定されたように、本級は能力限定型ターター・システムを装備する。その射撃指揮装置としては、もともとはMk.87(シグナール社製M22のライセンス生産版)にSTIR追尾レーダー(separate target illumination radar)を連接して搭載する予定とされており、またこれが頓挫した場合はターター-C・システムの搭載が予定されていた。結局、M22の改良型にあたるWM28をライセンス生産したMk.92 mod.2が搭載された。WM28シリーズの特徴となっていた卵型レドームを備えたCAS(Combined Antenna System)のほか、別体のSTIR追尾レーダーとしてAN/SPG-60の改良型が連接された。同時に4目標を追尾できる。また最終艦「イングラハム」では、CORT(Coherent Receiver Transmitter)を適用して低空目標への対処能力などを強化したmod.6に更新され、これ以前の建造艦の一部にもバックフィットされた。 艦対空ミサイル(SAM)の発射機としては、計画当初は連装のMk.26が検討されていたが、後にアスロック対潜ミサイルの搭載要求が削除されると、よりコンパクトなMk.13に変更された。ここから発射されるミサイルとしてはSM-1MRが用いられた。その後、SM-1MRは2003年度にアメリカ海軍から退役したことから、Mk.13発射機も順次に撤去され、2009年9月より、撤去跡には遠隔操作式の87口径25mm単装機銃(Mk.38 mod.2)が搭載された。ただしオーストラリア海軍のアデレード級などでは、Mk.92をmod.12にアップデートし、SAMをSM-2MRに更新している。 艦砲としては、計画当初は90口径35mm機銃が検討されていたが、近距離での高速戦闘艇との交戦も考慮して、結局、62口径76mm単装速射砲(Mk.75 3インチ砲)が搭載された。これはイタリアのオート・メラーラ社製の76mmコンパット砲のライセンス生産版であった。これにより、本級は、1960年代以降に建造されたアメリカ海軍の水上戦闘艦としては唯一5インチ砲を搭載しない艦級となった。当初計画の名残もあり、砲の装備位置は、通常ありがちな艦首・艦尾甲板ではなく、艦体の中央部、上部構造物上とされている。また対艦兵器としては、Mk.13からハープーン艦対艦ミサイルを発射することができた。 1988年より、Mk.15ファランクス 20mmCIWSが順次に搭載され、1990年代後半よりブロック1に更新された。また2005年までに、当時アメリカ海軍で運用されていた艦ではブロック1Bにアップデートされた。このほか、1990年・1991年のクウェート侵攻から湾岸戦争を受けて、一部の艦に対し、小型の高速戦闘艇に対処するためのMk.38 25mm単装機銃や12.7mm単装機銃、7.62mm汎用機関銃などを搭載する改修が行われ、これは後に大部分の艦に適用された。 上部構造物上の76mm単装砲 上甲板舷側に装備される25mm機銃
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対空・対水上戦
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対空兵器としては、SeaRAM近接防空ミサイル・システムが搭載される。また62口径5インチ砲(127mm単装砲)も対空兵器として使用されうるが、その射撃指揮は、上記のOPY-2によって行われる。 対艦兵器としては、62口径5インチ砲に加えて、17式艦対艦誘導弾(SSM-2)の4連装発射筒2基が搭載される。攻撃管制用の艦上装置としては、艦対艦ミサイル艦上装置3形(SSMS-3)が搭載されるものと見られている。この他、日本製鋼所が開発した国産RWSである「水上艦艇用機関銃架(遠隔操作型)」の12.7ミリ機関銃装備型を2基搭載する。 また「ベースライン」案の導入に伴い、最終形態にあたるベースライン3ではミサイルの垂直発射装置(VLS)を搭載して、長射程の新艦対空誘導弾(A-SAM)や新艦対艦誘導弾の運用能力を付与し、主隊の前方数十海里においてHUK/SAG先遣部隊として派出されて、攻勢的防御を担うことも検討されるようになった。三菱重工業の案では16セルのMk.41が盛り込まれていたが、搭載するミサイルの所要を更に検討する必要から、平成30年度艦2隻には搭載されず、後日装備となった。令和2年度概算要求では、平成30年度から令和5年度計画艦まで12隻分のVLSのFMS取得費が盛り込まれていたが、政府予算案では計上されず、令和2年度計画艦でもVLSは後日装備となった。その後、令和3年度補正予算で令和3年度艦2隻分のVLSの取得費が盛り込まれた。@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}当面の間、搭載弾薬は07式垂直発射魚雷投射ロケットのみとされている。[要出典]
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対空・対水上戦
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「ノックス級フリゲート」の記事における「対空・対水上戦」の解説
レーダーとしては、マック上に、対空捜索用のAN/SPS-40、対水上捜索用のAN/SPS-10が設置された。AN/SPS-10はのちにAN/SPS-67に更新されたほか、一部にはAN/SPS-58に換装した艦もある。またシースパローIBPDMSの実験艦とされた「ダウンズ」では、AN/SPS-40のかわりにMk.23 mod.0 TASが搭載された。 本級は、計画段階ではRIM-46シーモーラーBPDMS(基本個艦防空ミサイル・システム)の搭載を予定して、所定のスペースを確保して設計されていた。しかし1番艦起工直後の1965年に開発自体がキャンセルされたことから、そのスペースの大部分は航空艤装に振り替えられることになった。その後、はるかにコンパクトなシースパローBPDMSが開発されたことから、1971年から1975年にかけて、31隻(DE-1052~69、1071~83)に対してこれが搭載された。船尾甲板にMk.25 8連装ミサイル発射機が、また後部上部構造物上にMk.115射撃指揮装置が設置された。また「ダウンズ」は、改良型のシースパローIBPDMSの実験艦とされており、発射機はMk.29、射撃指揮装置もMk.91とされた。DE-1083以降の14隻は、赤外線誘導のシーチャパラルを搭載する予定だったが、このミサイル自体が装備化されなかったことから、本級への搭載も実現しなかった。なお対艦ミサイル防御(ASMD)の観点から、1982年より、シースパローBPDMS搭載艦の多くが、これをMk.15「ファランクス」 20mmCIWSに換装した。 艦砲としては、護衛駆逐艦として初めて(そして唯一)54口径127mm単装速射砲(Mk.42 5インチ砲)を装備している。これは、ガーシア級の38口径127mm単装砲に対して、射程・発射速度ともに向上した優秀な対空砲であった。また砲射撃指揮装置(GFCS)は、従来のDEでは対空射撃を主眼としたMk.56であったのに対し、本級では対地艦砲射撃を考慮して、Mk.68を搭載した。ただし砲を1門しか搭載しないことから投射弾量が少なく、攻撃力不足として批判されることもあった。これは本級が対潜艦として設計されたにも関わらず、汎用艦として運用されたことによって顕在化したものであった。またMk.42は動作不良の率が高く、砲を1門しか搭載しない本級にとっては悩みの種となった。 艦対艦ミサイルとして、1976年より、アスロック用のMk.112発射機の左端の2セルをハープーンの発射に対応する改修が開始された。16発の搭載弾のうち、4発はハープーンを搭載するのが典型的な構成であった。また一部の艦は、暫定的にスタンダードARMを搭載していた。
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