AN/SPS-67とは? わかりやすく解説

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AN/SPS-67

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/07 02:24 UTC 版)

AN/SPS-67
ポール・ハミルトン」搭載のAN/SPS-67(V)3
種別 2次元レーダー
目的 捜索・捕捉
開発・運用史
開発国 アメリカ合衆国
就役年 1984年
送信機
形式 マグネトロン
周波数 Cバンド(5.45〜5.825 GHz
パルス 0.25/1.3マイクロ
パルス繰返数 750, 1,200, 2,400 pps
送信尖頭電力 280 kW
アンテナ
形式 リニアアレイ型 ※(V)2以降
アンテナ利得 30 dB
ビーム幅 1.5×12°
走査速度 19 rpm
方位角 全周無制限
仰俯角 12°(-67(V)1)
31°(-67(V)2, (V)3)
探知性能
探知距離 104 km (56 nmi)
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AN/SPS-67は、アメリカ合衆国のノルデン(現在のノースロップ・グラマン)社が開発した2次元レーダーアメリカ海軍において対水上捜索用レーダーとして広く配備されており、高精度の水上捜索能力を持つほか、限定的ながら低空警戒/目標追尾能力を有する。

AN/SPS-67は、AN/SPS-10の後継として開発されており、いわばそのソリッドステート版となっているため、初期型では共通のアンテナを使用していた。マグネトロンAN/SPS-55と共通化されている。本機は、将来レーダー用として策定された共通電子モジュール(SEM)を導入した初のレーダーであり、平均故障間隔(MTBF)は、SPS-10の150時間から600時間に延伸された[1]

雨天や海面の波への電波反射(sea clutter)に対しても高い精度を発揮し、海面に浮くブイも探知可能である。

派生型

AN/SPS-67(V)1
初期型。AN/SPS-10の後継として開発され、AN/SPS-10のアンテナを流用する。
AN/SPS-67(V)2
アンテナをリニアアレイ型の棒状アンテナに換装し、索敵・標的捕捉時の精度を向上させた型。
AN/SPS-67(V)3
デジタル式自動標的検出(ATD:Automatic Target Detection)機能や捜索中追尾(TWS)機能、移動目標識別(MTI)英語版機能を追加された改良型。
アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦にのみ装備される。
AN/SPS-67(V)4
詳細不明。
AN/SPS-67(V)5
-67(V)3の改良型。
商用オフザシェルフ(COTS:Commercial-Off-The-Shelf)を取り入れ、従来型のシンセサイザー拡張モジュールを排して、VME(Versa Module Eurocard)ベースのCOTS方式新型プロセッサーを搭載した、シグナルプロセッサーユニットに換装する[2]

搭載艦艇

脚注

注釈

  1. ^ a b AN/SPS-10より後日換装

出典

関連項目

外部リンク

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