07式垂直発射魚雷投射ロケットとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 製品 > 武器・装備 > 兵器 > 対潜ミサイル > 07式垂直発射魚雷投射ロケットの意味・解説 

【07式垂直発射魚雷投射ロケット】(まるななしきすいちょくはっしゃぎょらいとうしゃろけっと)

ASROC後継として2007年制式採用された対潜ミサイル通称「新アスロック」。
従来ASROCの約2倍の有効射程を持つ。

発射装置はMk.41垂直発射システム誘導方式慣性誘導
弾頭には97式魚雷単体魚雷として機能する状態で搭載している。
このため弾体事実上魚雷敵艦付近まで運搬する用途しかなく、終端誘導破壊力は、搭載され魚雷依存する

スペックデータ

全長:6,535mm
直径:450mm
重量:1,284kg
弾頭97式魚雷
誘導方式慣性誘導


07式垂直発射魚雷投射ロケット

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/13 00:45 UTC 版)

07式垂直発射魚雷投射ロケット
開発時の発射試験
種類 対潜ミサイル
製造国 日本
性能諸元
ミサイル直径 450mm[1]
ミサイル全長 6.535m
ミサイル重量 1.284t
誘導方式 慣性誘導[1]
テンプレートを表示

07式垂直発射魚雷投射ロケット(まるななしきすいちょくはっしゃぎょらいとうしゃロケット)は、海上自衛隊が装備している護衛艦搭載対潜ミサイル[2]

概要

飛しょう体の構造

2007年に制式化した対潜水艦攻撃用兵器で[1]護衛艦より遠距離に誘導魚雷を投射する兵器である[2]。ミサイルの後部がブースター部、前部の弾頭内に魚雷が搭載されており、4枚組の安定翼が胴体末尾と中間(前部弾体端)に取り付けられている[3]

護衛艦のMk 41VLSより発射され、初期旋回後に推力制御装置を分離し超音速で飛行後、前部弾体を切り離す[3]。前部弾体がパラシュートにより減速された後に、フェアリングが外れ、搭載魚雷が露出する[3]。魚雷は着水後、パラシュートを切り離し、標的の潜水艦へ向かうこととなる[3]。なお、搭載弾頭には97式魚雷[3]12式魚雷[4]が用いられる。

開発・装備

1999年度から技術研究本部によって「新アスロック」として本格開発が開始された[2][5]。開発の主眼は、従来のアスロック対潜ミサイルに対し、即応性向上のための飛翔速度の高速化と遠距離探知に対応する長射程化にあり[2][5]試験艦「あすか」に搭載されたVLSで運用試験が行われた[6]

当初は2005年度に終了する予定だったが、超音速から減速のためのパラシュート開傘の挙動についての技術課題のため延長された[2]。その後、技術課題が解決されたため、2007年度中に開発を完了[2]あきづき型護衛艦の2番艦「てるづき」(2013年就役)より搭載が開始された[1]

装備艦艇

脚注

関連項目

外部リンク




固有名詞の分類

対潜ミサイル K-ASROC  07式垂直発射魚雷投射ロケット  アスロック
日本のミサイル 07式垂直発射魚雷投射ロケット

英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「07式垂直発射魚雷投射ロケット」の関連用語

07式垂直発射魚雷投射ロケットのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



07式垂直発射魚雷投射ロケットのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
航空軍事用語辞典++航空軍事用語辞典++
この記事はMASDF 航空軍事用語辞典++の記事を転載しております。
MASDFでは航空及び軍事についての様々なコンテンツをご覧頂けます。
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの07式垂直発射魚雷投射ロケット (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS