ちたいかん‐ミサイル【地対艦ミサイル】
【地対艦ミサイル】(ちたいかんみさいる)
対艦ミサイルのうち、地上施設または車両から発射されるもの。
主として港湾や沿岸部に配置される。
対艦戦闘の主流ではないため、それほど積極的な技術開発は行われておらず、多くは艦対艦ミサイル・空対艦ミサイルの転用・技術流用によって開発・生産されている。
関連:空対艦ミサイル 艦対艦ミサイル
主な地対艦ミサイル
地対艦ミサイル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/05 00:22 UTC 版)
地対艦ミサイル(ちたいかんミサイル、英語: surface-to-ship missile, SSM / ground-to-ship missile, GSM)は、地上の固定基地または移動型の車輛より発射される方式の対艦ミサイル。
概要
地上から敵艦艇を攻撃するミサイル。沿岸防衛を主任務とし、上陸作戦や地上攻撃、あるいは海峡突破を意図して地上に近づく敵艦艇を攻撃する。つまり、従来の沿岸砲を受け継ぐ兵器であるといえる。沿岸砲は艦隊と違って動けないことが欠点であったが、地対艦ミサイルは車両に搭載して移動することができる。
レーダーや通信といった支援車両を同伴して移動することで、生存性と柔軟性を獲得している。また、誘導弾ゆえに88式地対艦誘導弾のようにプログラムによって複雑な軌道で飛翔し、発射所元を隠匿できるものもある。
技術的には大型の艦対艦ミサイルや空対艦ミサイルと大差なく、ファミリー化されているものが多い。中国人民解放軍においては、地上発射型対艦弾道ミサイルとしてDF-21Dの開発も行われている。
代表的な地対艦ミサイル
- 4K44 リドゥート[注 4]
- 4K51 ルベーシュ[注 5]
- K-300P バスチオン[3][注 6]
- 3K60 バル[注 7]
- HY-2 シルクワーム
- YJ-82(鷹撃82)
- YJ-7(鷹撃7)
- YJ-62A(鷹撃62A)
- YJ-12A(鷹擊12A)
- DF-21D(東風21D)
- DF-26 (東風26)
- ブラモスBlock I、Block II、Block III
-
デンマーク海軍の地上発射型ハープーン発射車両
-
フィンランド海軍のRBS-15KA発射車両(MTO-85M)
-
旧東ドイツ海軍の4K51ルベーシュ
-
YJ-62
-
イラン海軍の地対艦ミサイル発射車両
-
インド陸軍の地上発射型ブラモス発射車両
脚注
注釈
出典
- ^ ハープーン地対艦ミサイル(韓国) - 日本周辺国の軍事兵器
- ^ オホーツク海南部で地対艦ミサイル発射訓練が行なわれた - ロシア海軍報道・情報管理部機動六課
- ^ К300П "Бастион-П" - ロシア海軍黒海艦隊公式サイトによる紹介
- ^ 世界のミサイル・無人機 写真特集 - 時事ドットコム(時事通信社)
- ^ イランが新型ミサイル試射 欧米の制裁けん制 - 日本経済新聞 2012年1月2日
- ^ 革命防衛隊がミサイル試射、軍事演習終える イラン - AFPBB News(フランス通信社)2010年4月26日
関連項目
- 対艦誘導弾(日本の対艦ミサイル)
- 輸送起立発射機(TEL:Transporter Erector Launcher) - ミサイルの輸送・起立・発射装置を兼ねたプラットフォーム車両。
- 要塞
- 砲台
- 地対艦ミサイル連隊
- スウェーデン水陸両用軍団
地対艦ミサイル
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「朝鮮人民軍の兵器一覧」の記事における「地対艦ミサイル」の解説
金星3 - 北朝鮮の地対艦巡航ミサイル、ロシアのKh-35対艦ミサイル(3M24「ウラン」、SS-N-25「スイッチブレード」)とよく似ている。4連装発射機を搭載した車両と、6連装発射機を搭載した装軌車両がある。艦対艦ミサイルとして、ノンゴ型新型ミサイル艇や新型コルベットとされる艦にも搭載されている。
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