【07式機動支援橋】(まるななしききどうしえんきょう)
81式自走架柱橋の後継として開発された、陸上自衛隊の施設科(工兵)部隊が装備する架橋車両。
河川や不整地域に臨時の橋を構築する事を目的として、各方面隊の施設科に配備されている。
架設車1両、ビーム運搬車1両(中間ビーム6本・端部ビーム2本)、橋節運搬車4両(中間橋節6台・端部橋節2台)、支持装置や補強リンク等の付属品で一式が構成されている。
架設車、ビーム運搬車、橋節運搬車はいずれも74式特大型トラックがベースである。
この新架橋は、前作の81式自走架柱橋と違って架柱を使わない方式であり、最長で60mの橋を架けることができる。
完成した橋は50tほどの重量にも耐えることが出来るため、81式自走架柱橋で架けた橋は通過不能であった90式戦車や99式自走榴弾砲も通すことが出来る。
スペックデータ
橋梁長:60m(最長)
橋梁幅員:4,200mm
橋梁等級:CL60(90式戦車)~CL50(10式戦車)
橋梁型式:単径間橋
開発経費:約32億円
主な装備部隊
第14施設隊(中部方面隊第14旅団隷下)
第2施設大隊(北部方面隊第2師団隷下)
施設学校施設教導隊(教育訓練用として保有)
07式機動支援橋
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/25 14:06 UTC 版)
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通過している車両は92式地雷原処理車(手前)及び91式戦車橋(奥)


07式機動支援橋(まるななしききどうしえんきょう、英語: Mobility support bridge, 略号:07MSB)は、陸上自衛隊施設科の装備する架橋器材のひとつである。
概要
81式自走架柱橋では90式戦車や99式自走155mmりゅう弾砲などの装備に対応できず、架柱(橋脚)を用いて架橋するため河川の水量や流速および河床の土質など制限があることから、新架橋として2003年(平成15年)から開発を開始し、2007年(平成19年)に制式化された。開発経費は約32億円である。
開発にあたり架橋の制限を受けないよう、途中に橋脚が不要な単径間橋を採用し、迅速に架橋するために作業の自動化が進められている。
構成
架設車1両・ビーム運搬車1両(中間ビーム6本・端部ビーム2本)・橋節運搬車4両(中間橋節6台・端部橋節2台)・支持装置や補強リンクなどの付属品で一式が構成される。架設車及び運搬車には7tトラック(74式特大型トラック)が用いられている。
架橋作業は架設車が支持装置を用いてビーム(梁)を対岸まで繰り出した後、橋節をビームの上に繰り出して対岸まで渡すことによって橋として完成する。
諸元・性能等
- 橋梁
- 橋節運搬車
- 全長:11,000mm
- 全幅:3,000mm
- 全高:3,700mm
- 全備重量:25,000kg
- 乗員:3名
- 最高速度:85km/h
- 製作
配備部隊・機関
出典・外部リンク
- 防衛省 平成14年度 事前の事業評価 - 要旨 - 本文
- 防衛省 平成18年度 事後の事業評価 - 要旨 - 本文 - 参考
関連項目
- 74式特大型トラック
- 陸上自衛隊の装備品一覧
- 陸上自衛隊の施設科装備
- 67式戦車橋
- 91式戦車橋
- 81式自走架柱橋
- 70式自走浮橋
- 92式浮橋
- パネル橋
- パネル橋MGB
- M3 水陸両用自走架橋車
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