夏目組・犬の会
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 15:55 UTC 版)
「夏目様」のしょうもない悩みやお節介に付き合って、呼び出しあらば犬のごとく馳せ参じようという妖が集まった飲み会サークル。発起人は中級妖怪のコンビ。 ヒノエ 声 - 岡村明美 呪詛使いの女妖。三篠の知り合いで、呪術の知識が豊富。妖力のほどは不明だが、大物の部類に入る。外見は人間に近く、レトロな着物姿。右目は開かない。長い髪は簪でとめていることが多く、キセルを愛用している。蓮っ葉な言動だが姉御肌で面倒見はよい。男嫌いであるが、レイコに惚れていたため、レイコに瓜二つな孫の夏目のことは例外的に気に入っている。レイコに断られたため友人帳に名は書かれていないが、三篠と同様、夏目に協力することを約束している。旧知である斑・ニャンコ先生とは喧嘩友達のような関係。初登場は第2巻6話、アニメは第1期12話。 三篠(みすず) 声 - 黒田崇矢 友人帳に名を書かれた妖の1人。斑時のニャンコ先生にも見劣りしないかなりの巨体で、右手は馬、左手は人間、人の体と馬の顔を持つ。鈴や腕輪を身につけており、それらを鳴らして姿を現す。子分としている蛙以外にも、複数の妖を従える沼護り。友人帳に書かれた妖の中では唯一夏目の命に従っているが、大妖としてのプライドが高いのか、主人である夏目に軽んじるような口をきく描写が多々見られる。夏目が友人帳を持つに相応しいかを試した際、相応しくないと判断しながらも、その人柄を気に入り名をそのまま預ける。また、ヒノエに夏目を思うなら友人帳を取り上げ、人の世界で暮らさせるようにすべきだと促す。初登場は第1巻3話、アニメは第1期3話。 中級妖怪 声 - つるつる・松山タカシ / 牛・下崎紘史 八ツ原に暮らす妖のコンビ。調子がいい。妖の中では登場頻度が多く、作中では彼らコンビに似た妖も登場している。 本名は共に不明。ひとつ目の妖は「つるつる(A)」、牛顔の妖は「牛(B)」である。妖力は文字通り中級だが、カッパよりは上で、ちょっとした変化の能力もある。夏目を「夏目様」、「夏目の旦那」と呼び慕っている。ニャンコ先生に対しては普段は「斑様」と呼んでいるが、酒盛りに現れて酔っ払っては下手な歌を披露する上に酒乱で暴れることに頭を悩ませている。そのため陰で「ブサネコ」と呼んだり、ボイコットを企んだりしていたが、その現場が見つかり、雷を落とされたこともある。「夏目組・犬の会」の発起人で、夏目の前に現れるときには「犬の会」と書かれた白い上り旗を掲げていることがある。また、夏目との会話の状況に応じて「夏目さまに恩をうる会」「夏目さまを偲ぶ会」など名称を一時的に変えることがある。初登場は第1巻3話、アニメは第1期3話。 ちょび(ちょびひげ) 声 - チョー 各地に陣を書いて回るタキを止めるべく、夏目に相談し、頼ってきた妖。自らを高位の妖と名乗り、ニャンコ先生の張った結界も通り抜けた。 見た目通りのんびりしているが、性格は傲慢であり、また丁寧な口調だがかなり毒舌であって、特にニャンコ先生とはその本来の力を知ってか知らずかしょっちゅう口喧嘩で衝突し合っていて、ニャンコ先生やその結界を「ちんけ」と表現している。語尾には必ず「〜であります」を付けて話し、アニメではニャンコ先生との口喧嘩の際に語尾を真似されていた。平和主義な一面が見られる。人の子はかわいらしいと思いつつも好きにはなれないらしく、表情のある生物は苦手だと言う。 本名は不明。体格は胴より頭が大きく、口髭を生やしていることから、「ちょびひげ」、「ちょび」と呼ばれるようになる。アニメでは第2期6話より登場。 紅峰(べにお) 声 - 渡辺美佐 ニャンコ先生の古い友人で、右目に蝶が止まっている人の姿の女妖。妖気を感じ取る能力に秀でており、本人の発言からして人間を食することに躊躇はないようである。ニャンコ先生のことを「斑様」、リオウのことを「主様」と敬っているが、招き猫姿の先生やリオウに対しては「ちんちくりん」と称し心底嘆いている。人間は嫌いだがニャンコ先生を介して夏目には協力的であり、夏目がリオウを解放して以降は「主様の恩人では食うわけにもいくまい」と、恩義を感じている描写がある。妖の中では珍しく夏目が「さん」付けしたり稀に敬語を使って話したりしている。 アニメシリーズでは第2期に初登場、第3期最終話で再登場し、夏目組・犬の会の宴会に参加した。 カッパ 声 - 知桐京子 炎天下の苦手な下級妖怪。道端で干からびそうになっていた所を夏目に助けられてから「夏目親分」と呼び慕っている。学習能力は低いらしく、毎回登場のシーンは水辺から離れて干乾びそうな状態で発見され、それを夏目が頭の皿に水をかけて救うというものになっている。初登場は第2巻5話、アニメは第1期4話。 子狐(こぎつね) 声 - 矢島晶子 森に住む狐の妖。本名は不明。原作では性別も不明だが、アニメ版では雄らしい描写がなされているが、妖である為に曖昧にされている。森に棲む中級妖怪たちにいじめられている所を夏目に助けられ、それ以降夏目を慕っている。母親を亡くしていて、その墓標らしき石を「母さま」と呼んで大切に扱っている。力が弱いため自力では人間に化けられず、また人間に化けられる薬を使用しても耳と尻尾が出てしまう。森に落ちていた白い帽子を大事にしている。 一人称は、原作では「私」、アニメでは「僕」。アニメシリーズでは第1期7話に登場し、夏目に会いたいがために他の妖から人間に化けられる薬をもらい、列車に乗り夏目に会いに行った。最終話では夏祭りに現れ、夏目達と花火を鑑賞した。第3期にて再登場した。夏目や夏目組の妖怪たちとかかわりが多いが、正式な夏目組・犬の会のメンバーではないため、メンバーが一堂に集合する場面において毎回登場せず、第5期オープニングでもメンバーの中に描かれていない。 そのほかに、第3期最終話で夏目を夏目組・犬の会の宴会に強制参加させるために縄で縛って拉致した「大根のような姿をした妖怪」(第5期オープニングの犬の会メンバーとしても再登場)や、夏目組・犬の会の宴会に参加している3匹の「八ツ原に棲む低級妖怪」(小鬼のような妖怪、小鬼のような三つ目の妖怪、鉢を被った妖怪)がメンバーとして存在しているが、いずれも名前やどのような妖であるかなどは明らかにされていない。
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