参入したメーカーと発売した主な機種
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/14 09:20 UTC 版)
「MSX2」の記事における「参入したメーカーと発売した主な機種」の解説
(太字はVRAM64KB、斜体は本体・キーボード分離型のセパレートタイプ) キヤノンV-25,V-30F 三洋電機WAVY25F,WAVY25FD,WAVY25FK,WAVY25FS,WAVY23,WAVY-77,WAVY-55FD2WAVY-25FはセパレートタイプでVRAM 64KB、1DDドライブ搭載のレアなモデル。25FDはVRAM 128KBで2DDドライブ搭載。25KKは漢字ROM追加。25FSは海外専用で25FのVRAMを128KBにしたモデル。 WAVY-77はMSX-JE(MSX-Write)内蔵・プリンター搭載のワープロ型機種。 WAVY-23はFS-A1, HB-F1に続いて発売された3万円MSX2。独立テンキーを標準搭載。 ソニーHB-F5,HB-F500,HB-F700,HB-F900,HB-T7,HB-T600,HB-F1,HB-F1mk2,HB-F1XD,HB-F1XDmk2HB-F1シリーズは漢字ROM非搭載、CPUを断続的に停止させ、実行速度を遅くする機能であるスピコン・スペースキーを連射化する連射ターボ・CPU動作を一時停止させるポーズキー付き。HB-F900はRAM256KB、FDDが2基で本体色は白と黒、別売の専用デジタイザ(HBI-F900、色は黒のみ)を接続可能。HB-T7とHB-T600は通信モデムと漢字ROMを搭載。HB-T600はFDD1基とRAM128KBも搭載、株式ターミナルと銘打って株式パッドと専用の株式管理ソフトが同梱された。標準キーボードはオプションで、HB-F900等と同一のものを使用。HB-F1XDの筐体はMSX2+以降も採用され、ソニーのMSX撤退まで使われ続けた。 東芝パソピアIQのブランドで展開されていた。 HX-23、HX-23F、HX-33、HX-34RGBコネクタは独自仕様。いずれも漢字ROM搭載。HX-33やHX-34にはオプションでRS-232C搭載可能、HX-23Fは標準搭載。 多くの機種で、サウンドの出力がステレオになっていることも特徴的である。 日本ビクターHC-80,HC-90,HC-95HC-90,HC-95(HC-90のFDD2基版)は3.58MHzのZ80Aの他に、日立のZ80上位CPUHD64180を搭載し、6.144MHzの高速動作にする「ターボモード」が存在する。PSGの音程はそのままだが、ほとんどのゲームソフトはスプライトがちらついたり画面が崩れたりと正常に動作しない。スーパーインボーズ機能と、VHDカードなどが挿せる独自のJVCスロットを外部に2基、独自の内部拡張スロットを4基備える。標準仕様のスロットは1基。 HC-95の後期機種(HC-95T)はVDPがV9958になっており、メーカー非公認だがマシン語レベルでMSX2+専用プログラムが動作する。搭載メモリも64KBから256KBに増設されている。MSX2+登場以降も業務用途に販売が続けられ、時期により前面パネルやキーボードコネクタの形状に違いがある。RGBコネクタは独自仕様のD-Sub25pin。 日立製作所MB-H3,MB-H70MB-H3は本体から分離が可能な手書きタブレットを搭載。標準ではVRAMは64KBで、基板には、増設用のパターンが設けられており、メーカーが増設サービスを行っていたほか、改造でVRAM128KBに増設できた。 MB-H70は三菱ML-G30とキーボードが同一で、それ以外の箇所も酷似しておりOEMの可能性がある。漢字ROMとRAM128KiB搭載。 三菱電機メルブレイン ML-G10,ML-G30,ML-TS2,ML-TS2HML-G30はセパレート機で漢字ROMとFDDとメインRAM128KiB搭載。FDD搭載数とRS-232Cの有無で2モデル存在する。標準スロット1基のほか内部スロット3基搭載。「メルブレーンズ・ノート」という統合ソフト(ワープロ・表計算・ペイント・通信)が添付される。 ML-TSシリーズは松下電器産業A1・ソニーF1等と同期販売のモデム内蔵機で第2水準漢字ROMも搭載されている。ML-TS2Hは電話器が付属。 松下電器産業(現:パナソニック)ナショナルブランドFS-4500,FS-4600F,FS-4700,FS-5000F2,FS-5500F1/F2FS-4500,4600F,4700はワードプロセッサー内蔵モデルで感熱式プリンターが内蔵されている。4600FはMSX-JE内蔵でメインRAM128KiB搭載。5000F2はメインRAM128KiB搭載、ワープロソフト付属。 パナソニックブランドFS-A1,FS-A1mk2,FS-A1F,FS-A1FMA1/A1mk2は漢字ROM非搭載。A1FMにはFDD1基とモデムが搭載されており価格が比較的高かった。この時点では、A1シリーズにワードプロセッサー内蔵モデルはなかった。 なお、FS-A1は松下が「パナソニック」ブランドを国内向けに使用した最初の製品である。 カートリッジのスロットカバーが外れて紛失しやすく、現在は有志により3Dプリンター用データが公開されている。 日本楽器(現:ヤマハ)YIS604/128,YIS805/256,CX-7/128,CX-7M/128全機種RAM128KiB以上搭載、YIS805/256はRS-232C搭載。いずれもヤマハ独自のサイドスロットを備え、FMシンセサイザーユニットが搭載可能(CX-7M/128は、SFG-05 FM音源/MIDIユニットを標準搭載)。 河合楽器KMC-5000パナソニックのFS-A1FのOEM。 大山工業(ダイセン)MX30A,MX30B業務用途向けで機器組み込みを前提とした機体。メインRAM128KiB搭載。FDDは2DD/2HD両用。なお、2HDはMSX規格外である。 NTTCaptain Multi Stationキャプテンシステムの端末。 大宇電子(韓国、日本国内での発売は無し)大宇ポスコム CPC-300,CPC-400,CPC-400SCPC-300はFDD非搭載の普及型モデルで「大宇ポスコム IQ-2000」のブランド名で販売された。『IQ教室』というチュートリアルプログラムが内蔵されており、初期状態では電源を入れると自動で起動するようになっている。BIOSにも手が加えられており、起動時のMSXロゴが「IQ-2000」のロゴに書き換えられている。 CPC-400はFDD搭載のセパレートモデル。『IQ教室』は添付のユーティリティディスクに収録される形になった。CPC-400Sはスーパーインポーズ、デジタイザーなどの映像編集機能を搭載。 いずれのモデルも、MSX-BASIC 2.0をベースに大宇電子が拡張したハングルBASIC 3.0が搭載されており、ハングルの表示モードを設定するSET HAN命令や、高精細でハングルを描画する専用モードSCREEN 9等が追加されている。 テレマティカ(アルゼンチン、日本国内での発売は無し)タレント TPC-310 この他、MSX規格に準拠した業務用(店頭端末用・工場などでの制御用・キャプテンシステム・ビデオタイトラー)の特殊な製品も存在する。 NEOSMA-20MSX2バージョンアップアダプター。いくつかのメーカーが検討したものの、最終的にリリースされた製品はこれだけである。MSX-BASICカートリッジと、VDP等を内蔵したカートリッジで構成される。64KBのRAMを搭載していないMSX1で使用するには、別途RAMの増設が必要である。MSX2+やMSXturboRに接続しても、カートリッジ上のソフトウェアが優先されることにより、増設したハードウェアによってMSX2として動作するようになる。
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