参入したメーカーと発売した機種
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/27 01:54 UTC 版)
「MSX2+」の記事における「参入したメーカーと発売した機種」の解説
MSX2+規格に参入したのは、ソニー、三洋電機、松下電器産業の3社だけとなった。ヤマハはVDPとFM音源、東芝はZ80カスタムCPU(MSX-ENGINE2)などの部品を提供するのみになった。 発売された機種は全てキーボード一体型となり、セパレートタイプのマシンは発売されなかった。また、規格の上では必須ではないが大半の機種でFDDを1〜2基搭載していたことから、供給ソフトのメディアの主流は完全にROMから価格の安いFDへと置き換わった。 三洋電機 WAVY70FD、WAVY70FD2、WAVY35 BASICコンパイラ(「MSXべーしっ君ぷらす」相当)を内蔵。単漢字変換で、MSX-JEは内蔵しない。 WAVY35(PHC-35J)は日本国内の一般向けのモデルではなく、FDD非搭載。 WAVY35(PHC-35JN)は日本能率協会が教材として販売していたモデルで、こちらもFDD非搭載。「パソコン入門」という教材がカセットテープで供給されていた。 WAVY70FDはフロッピーディスクドライブを1機、70FD2は2機搭載。 ソニー HB-F1XDJ、HB-F1XV ゲーム開発ツールディスクを付属、筐体はMSX2のHB-F1XDシリーズから流用。MSX-JEを内蔵。漢字ROMにはJIS X 9051のビットマップフォントが使用されている。XDJは1年ほど使用しているうちにFM音源の音が小さくなるという回路の不具合があり、メーカーでコンデンサー交換による対応を取っていた。またメモリーは64KBながらハード的にはマッパーRAMとなっており、ページを跨いでのセグメントの移動が可能となっている。メモリマッパー規格は最低128KBで切り替えBIOSがなくてはならないので厳密にはメモリマッパー対応ではない。 XVは本体のカラーリングを変更してバンドルソフトウェアを充実。F1シンセサイザー(シンセサウルス相当品)、F1ツールディスク(グラフィックエディター、らくらくアニメ、ボイスレコーダー、BASICファイラー)、文書作左衛門(ワープロソフト)。 シリーズ全体を通して、キーボードの隙間から混入したゴミによりフィルム上のパターンが断線するという問題を抱えており、2019年現在はこれを解決するための同人ハードが作られている。 松下電器産業(現パナソニック) FS-A1WX、FS-A1FX、FS-A1WSX Wシリーズはワープロ内蔵、FXはFM音源・MSX-JEなし。WSXはS端子を付けた代わりにカセットテープ端子を削除。改造して後付けすることは可能。 10.7MHzのオシレータ出力を搭載している。MSX規格のCPUクロックである3.58MHzは、これを3分周して生成する。また、これを2分周した5.38MHzのモードを持ち、内蔵ワープロを高速に動作させるために使用された。BASIC等からも利用が可能で、BASICより「OUT 65,154」と打ち込むなどの方法でI/Oポートに規定の値を出力することで、入力周波数が変化する。ただしMSX-ENGINEに対する入力周波数が変化することから、PSGの音程など、そのクロックを拠り所としているものは全て影響を受ける。
※この「参入したメーカーと発売した機種」の解説は、「MSX2+」の解説の一部です。
「参入したメーカーと発売した機種」を含む「MSX2+」の記事については、「MSX2+」の概要を参照ください。
参入したメーカーと発売した機種
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/21 21:04 UTC 版)
「MSXturboR」の記事における「参入したメーカーと発売した機種」の解説
松下電器産業(現:パナソニック) FS-A1ST(1990年10月発売、価格は87,800円) メインメモリを256KB搭載した、turboRとしてスタンダードな機種。搭載ワープロは16ビットCPU R800の恩恵を受けて動作が速く、より快適にはなったが、現在では、葉書の宛名印刷機能を例に挙げると、後発のFS-A1GTを含め、郵便番号7桁の入力と印字に対応しないなど、処理速度以外の面で実用に耐えなくなった部分も少なくない。 FS-A1GT(1991年11月1日発売、価格は99,800円) メインメモリは倍の512KBを搭載し、μPACK相当のMIDI機能インターフェイスが追加され、MSXViewをROMで内蔵した。ビデオ出力のコネクタのピンアサイン、並びにコネクタの数は変更され、CSyncの信号がビデオコンポジット出力になっており、RCAピンジャックで接続する場合には、RGBの端子からビデオ、音声出力を取り出す形になっている。既に過去のものとなっていたRF出力に関しては削除された。 本体デザインはいずれも、同社のMSX2+モデルからの流用である。 AUCNET(日本ビジネステレビジョン) NIA-2001 AUCNETというオークション運営会社の「中古車衛星TVオークション」用の端末として開発。CPU切り替えスイッチが背面にあり、R800とZ80に切り替えることができる。スーパーインポーズ機能搭載。日本ビジネステレビジョン・アスキー・高岳製作所の3社による共同開発である可能性が高い。サービス終了時に端末は回収されたはずなのだが、近年、Yahooオークションに出品されていることがわかり、海外のコレクターによって落札された。
※この「参入したメーカーと発売した機種」の解説は、「MSXturboR」の解説の一部です。
「参入したメーカーと発売した機種」を含む「MSXturboR」の記事については、「MSXturboR」の概要を参照ください。
- 参入したメーカーと発売した機種のページへのリンク