勇者の里
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早瀬 高志(はやせ たかし) 声 - 井上剛 幼いころからの刃更の親友。胡桃と共に澪を討伐するため派遣された。刃更が起こした過去の悲劇を繰り返させないために、冷徹に任務を遂行しようと考えており、障害は例え味方であっても押し通るほどの勢いで、魔族相手には容赦がない。 刃更が、魔王の娘である澪と一緒にいることに納得しておらず、過去の悲劇を忘れて過ごしていることに怒りを覚えるほど。しかし決闘後に澪から過去のことを忘れるはずがないと叱責される。決闘時には、友として刃更と対決することを望んでいたが、予想は外れターゲットである澪と万理亜と対戦することになる。彼にとっては澪の存在は刃更を惑わす元凶という見方をし、想像以上に敵視している。2人を倒した後、迷うことなく刃更を斬ると高々に宣言するくらいで、柚希と同じく刃更の勇者資格剥奪と追放に関しては一番納得しておらず、出ていく刃更を引き留めるくらい信頼する仲であった。 霊槍『白虎』を使用し、刃更と同スキルであるスピード戦を得意としていて、『高速槍術使い(クィック・ランサー)』という戦闘タイプを使いこなす。 斯波 恭一(しば きょういち) 声 - 平川大輔 勇者の一族の中でも高い実力を持つ男性。しかし人格にやや問題があり、胡桃と高志の任務には戦力でなくお目付け役として同行する。過去にある問題を起こして、何年間も座敷牢に入れられていたという前科者。刃更自身も彼とやり合うことは、避けるくらいである。 その正体は、かつてバチカンの特務部が作り出した迅のクローンであり、迅の細胞と高位魔族の細胞を掛け合わせて生み出された存在。 刃更達が勇者の里に訪れた際に、切札として再び座敷牢から出され、刃更一行、勇者の里、バチカンの三者の集った儀式の間に介入。セリスの言葉を逆手に取る形で、刃更達の抑止力になり得るかを見極めるために、自身とセリスのそれぞれが彼と決闘をするよう仕向け、更に刃更には「セリスとの決闘に負けたら、柚希と胡桃の二人を殺す」と脅しを掛ける事で、刃更がセリスと本気で戦い、勇者の里側が有利になるように仕向ける(それを聞いた里長達は、自分達が有利になるためなら柚希と胡桃を犠牲にしても構わないと暗黙の容認をするかの様に無言で通した)。しかし、それは柚希と胡桃が修哉達両親に「勘当」という形で里から追放してもらうことで、実質無効になったが、今度は「負けたら、腹いせでセリスを殺す」と新たな脅しを刃更に掛けている。 セリスが刃更に敗北した後、自身と刃更の決闘が白紙になるが、それをすんなりと受け入れて座敷牢へと戻る。しかしその後、クレオ(バルフレア)の手引きによって牢から脱出し、儀式の間にある四聖獣の武具の内、白虎を除いた3つと、セリスの持っていた神剣ゲオルギウスを奪い、姿を消す。 氣功格闘士として、己や周囲の氣を操る。 大場 清斗(おおば せいと) 声 - 江藤博樹 勇者の一族の一人で、刃更の運命を大きく狂わせた張本人でもある。 一族の中でも迅に匹敵する実力と才能を持っていた人物であったが、魔族に常軌を逸した憎悪を抱き、根絶やしにすべきという過激さと傲慢さを合わせ持った危険思想の持ち主。 魔族の全滅までは考えていなかった長老達に業を煮やし、封印していたブリュンヒルドを勝手に開放してしまうが、共に封印されていた太古の邪精霊も開放してしまった結果、それに乗っ取られる形で暴走して『里』の同胞達を手当たり次第手に掛けてしまい、柚希が殺されそうになった事で、精神の限界を迎えた刃更が暴走させてしまった「無次元の執行(バニシング・シフト)」によって消滅する末路を迎えた。 自らの死後、刃更は父親の迅と共に『里』を追放され、柚希は自分を責める様に訓練に打ち込み、事態を知らなかった胡桃は刃更を恨むようになってしまう等、その所業は多くの人間を苦しめるに至り、いまだに『里』では、無次元の執行によってもたらされた爪痕が、時間が停止したままの状態で遺されている。また、高志には懐かれていたらしく、それが彼の性格に影響を与え、死後に刃更への理不尽な怒りを抱かせる原因になってしまった模様。 武器は神格化された中国の武将関羽が使っていたとされる槍「冷艶鋸」の霊格複製品(レプリカ)で、刃更に敗北してから半年間の間にこの武器は高志に受け継がれているが、彼の唯一の肉親であった母親を、邪精霊に取りつかれて暴走した清斗が手に掛けた武器でもあるらしい。 野中 修哉(のなか しゅうや) 柚希と胡桃の父親。刃更達が『里』に帰郷した時に、車で迎えに来てくれたが、運転はかなり下手。刃更とは懐かしむように声をかけ、立派に成長した姿に喜ぶ。5年前、刃更が『里』を追放された時、何もできなかったことに罪の意識を感じているが、「お帰り、刃更君。」と優しい声で彼を迎えてくれた。 その後、斯波の言い出した『提案』によって、柚希と胡桃の勇者の里での立場はおろか命までもが危うくなり、長老達までもがそれを黙認しようとしている事態へと発展した結果、魔界を出た時から勇者の里と決別する事を考えていた娘達の想いを汲み取って、彼女達を刃更に託す事にする(柚希が一度里へ帰還した時から、密かに話し合いが行われていた模様)。 野中 薫(のなか かおる) 柚希と胡桃の母親。 富士(ふじ)、熊野(くまの)、熱田(あつた) 勇者の里の長老である三人の老人。それぞれの名は、代々の里長が襲名する名称で、神が住まうと謳われる三山が由来となっている。 三人共、老獪さと自己保身の塊としか言い様の無い醜悪な性質の持ち主であり、『里』の立場を守る為なら、斯波の様な危険人物の暴挙を黙認するだけでなく、邪魔者となった同胞を追放したり、犠牲を強要する事も厭わない身勝手さを見せる。 柚希、胡桃の帰還の命令をすると共に、刃更と澪の二人も『里』へと呼び出す。しかし、一度は澪を消滅対象から監視対象に戻しても、元から彼女の存在自体を「脅威」としか見なしておらず、「刃更や皆と共に生きていきたい」という彼女の本心から主張も嘘で、仮に本心だとしてもいつかは変わると無慈悲に決めつけ、彼女を精神的に追い込んでいく。が、それに反発した刃更によって、自分達の猜疑心に満ちた正当性に欠いた態度や、5年前に起きた事件の事を棚上げして世界を守ってきた自分達の実績を自負している横柄さを指摘された結果、儀式の間を見守る神々や精霊達からも一方的で理不尽なものと見なされ、「穢れ」を生じさせてしまう事になる(最高位の神族二人の加護を受けた刃更の存在も影響している)。 その後、姿を現したセリスによって自分達の不手際の数々を追及されるも、あらかじめ切り札として座敷牢から出していた斯波の介入によって、刃更達の抑止力となっているかを見極めるべく、セリスと斯波のそれぞれが刃更と決闘する方向へと持ち込む。その際、斯波は刃更に対し、「セリスに負けたら柚希と胡桃の二人を殺す」と持ち掛けているが、自分達の立場しか考えていない長老達は、賛成も反対もしない「無言」という形で、斯波の暴挙を容認している。結果的に柚希と胡桃の二人が自分達から『里』から追放されるよう望むことになるが、長老達は彼女たちを止めるどころか、霊操術の籠手と霊刀「咲耶」を返還するよう言っただけで、二人を簡単に切り捨てている。
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勇者の里(ゆうしゃのさと)
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日本で魔族と戦い続けている勇者の一族達が住んでいる隠れ里。風景はまさに田舎そのもの。
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