勇者の遺物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/11 15:08 UTC 版)
かつて勇者や英雄などが所持していた特異な呪物。ガスタークでは「忘却欠片(ルール・フラグメ)」「 忘却神器(ルール・ファジール)」と呼ばれている。 アイルクローノの鎌 クゥが所持する大鎌。所持者の身体能力を飛躍的に向上させる。また、刃に触れたものを凍結させる能力を持つ。しかし、使用している間は感情も凍結するという副作用がある。 エレミーオの櫛 スイが所持していた櫛。対象に向かって振ることにより強烈な衝撃波を発生させる。暴走したアルファ・スティグマの保持者の放つ破壊をもたらす五芒星を打ち消す対策として使用されていたが、暴走したライナの放つ五芒星には効果がなく逆に破壊されてしまった。 ドルエリの剣鱗 スイが所持していたが、後にフロワードの手に渡る。 人や物に限定せずに突き刺さすことでドラゴンを召喚。刺した対象物が人体の場合、その一部がドラゴンの頭部に変化し、意図的に火を吐かせることが可能。伝承によれば、魔王を倒した勇者グラウス・ガルバードが使用していたという。 黒叡の指輪 フロワードが所持する黒い指輪。実体を持つ獣の姿をした影を生み出し、操る。「影」を繋げることで、切り落とされた腕をくっつけることもできる。力を行使する際に唱える言葉は「闇よ、有れ」。 來獣の指輪 リルが所持する金の指輪。実体を持つ光の獣を生み出す。黒叡の指輪と同等の力を持っている。神依りの体質の者しか使用できない。力を行使する際に唱える言葉は「來の方(らいのかた)の獣よ、有れ」。後からは「来の方(このかた)の獣よ、有れ」となっており、魔法と同様、呪文自体に意味はない様子。 再生の剣(グロウヴィル) レファルが所持する大剣。極めて絶大な威力を誇るが使用する度に能力の一つ(視覚などの感覚や体の一部)を失うという高いリスクを負わなければならない。力を行使する際にはライナの暴走時と同様に空から堕ちてくるような声が聞こえるが、ライナのそれとは違って厳かで畏怖を抱かせるものである。 世界の外側「エレル」より「司祭」によってもたらされた力。ガスターク大陸の数万の人間の命を使い作られた。司祭に選ばれたレファル・エディア(現ガスターク王レファルの名前は彼からとられたもの)の家系、エディア家の者のみが使える聖剣。聖洞に封印されていたが、「女神」を殺すためレファルが復活させた。 石喰い(スパンクエル) リルが所持する水晶玉。魔眼保持者の眼球を抉り出したり、ルークの糸を切り刻んだりするなど活用範囲は広い。 ラッツェルの糸 ルークが所持する縫い針。細い針から目を凝らさなければ見えないほどの細く強靭で決して切れない糸を無限に出し入れできる。もとはただの便利な裁縫道具だったようだがルークは武器として使用している。 次元の龍 持ち主の願望を具現化して、世界に破滅と絶望をもたらす黒の番(つがい)の黒水晶。グロウヴィルに匹敵する極めて強力な忘却欠片であり持ち主が邪悪な心の持ち主であれば破滅の龍化してしまう。現在シルが所有しているがシルの願いは友人が欲しいという純粋なものであったため破滅の龍化せずに人間となった。破滅の龍化しなくともある程度の力は持っている模様。 メノスの断残 人形の形をしている。全てを焼き尽くすまで消えることのない黒い炎を生み出し城三つ薙ぎ払って余りある程の威力。その使用者は逃げ切ることができないため本来は自爆用であるが、ゾーラはルシルの能力を逆手に取り対処の隙を利用して逃走した。 アートファールの呪詛 リューラがライナに扉を見せるために使用。効果の詳細は不明。 神獣消し(シプアムス) 首飾り。かつてルーナ帝国の神から姫へ贈られた魔払いのお守り。周囲の光を取り込み巨大な雷を発生させる。山ぐらいなら跡形もなく消し去る威力を持っている。 魔獣消し(エルアムス) 破壊の規模は神獣消し(シプアムス)よりも小さいが、それでも数千・数万の人命を奪うほどの威力を持っている。 寄神虫(ユーロス・エルマ) 七色に明滅する蛍光色の小さな虫の大群で、アムス系の忘却欠片を打ち消すことが出来る。それら数千万匹が魔獣消し(エルアムス)の光を食らい尽くした。 死の転移(デルニオ) 治癒の石。これにより人を治療する際には代償(人間の血)が必要で、怪我が大きければ代償も大きくなる。即死でない限り大抵の怪我を治癒させる事が可能。
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