前提知識とは? わかりやすく解説

前提知識(アブラハムの家系と聖書の預言)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/16 13:12 UTC 版)

日ユ同祖論」の記事における「前提知識(アブラハム家系聖書預言)」の解説

まずユダヤ教では旧約聖書への理解子孫への伝承必須条件とされる日本ではその内容口伝すらされていない旧約聖書アブラハム紀元前17世紀)の孫はヤコブ(別名イスラエル)であり、ヤコブ12人の息子祖先とするのが、イスラエル12支族である。12支族はアシェル族エフライム族ガド族ベニヤミン族イッサカル族ルベン族マナセ族ダン族ナフタリ族ゼブルン族ユダ族シメオン族分かれているとされる。孫のヤコブヤアコブ)の時代エジプト移住した後に、子孫はやがてエジプト人の奴隷となる。400年続いた奴隷時代の後に紀元前13世紀モーセモーゼ)は民族エジプトから連れ出しイスラエル12支族はシナイ半島40年放浪し定住始め200年程かけて一帯征服して行く。カナンの地住みダビデ王紀元前1004年紀元前965年)の時代統一イスラエル王国として12部族がひとつにされる。ソロモン王紀元前965年紀元前930年)の死後南北分裂してサマリヤ首都10部族による北王イスラエルと、エルサレム首都にする2部族による南王ユダ分かれた北王国は紀元前722年アッシリアにより滅ぼされ10支族のうち指導者層は虜囚としてアッシリア連行された。この10支族行方文書残されていないため、2部族によって「失われた10支族」と呼ばれたアッシリア征服された後、信仰深めるため、信仰邪魔されない場所に移るとして、消息不明になったとされるエズラ第4書13:3947)。 ユダ族等の残り2支族は、エルサレムを都として南ユダ王国建国した後、紀元前586年新バビロニア滅ぼされた。指導者層はバビロンなどへ連行され虜囚となったが、宗教的な繋がり強め失ったエルサレムの町と神殿代わりに律法を心のよりどころとするようになり、神殿宗教であるだけではなく律法重んじる宗教としてのユダヤ教確立することになる。ユダ族等は離散後、ユダヤ人呼ばれるようになったユダヤ人とは、現在では、ユダヤ教旧約聖書のみを信じ新約聖書信じない宗教)を信仰する者(宗教集団)、あるいはユダヤ人を親に持つ者(民族集団)という2つ捉え方がある。当時イスラエル人有色人種であり、白色ユダヤ人アシュケナジム)は8世紀頃、ハザール人ユダヤ教への改宗によって、ユダヤ人名乗ったことに由来するとの説がある。日ユ同祖論でいうユダヤ人とは、有色人種としてのユダヤ人セファルディム)であるという説もある。そして、同祖とはアブラハムヤコブ意味すると言えるエズラ書第4書(第2書とも呼ばれる13:39〜では、「幻に現れたその群集は…九つ部族であった写本によって、九部族/九部族半/十部族と異なる)。彼らは異教徒群れ離れ先祖いまだかつて住んだことのない土地行き自国で守ることのできなかった規則をせめて守るようにとの計画互いに持ち合って、さらに遠くの国へ向かった。……それはアルザレト(もうひとつ土地あるいは果ての地)という地方であった。彼らは最後までそこに住み…」とされている。 エゼキエル書37では、「主なる神はこう言われる…わが民よ、わたしはあなたがたの墓を開き…時、あなたがたは、わたしが主であることを悟る。……わたしはエフライムの手にあるヨセフとその友であるイスラエル部族の木を取り、これをユダ木に合わせて一つの木となす。…… わたしは、わたしの地イスラエル山々で彼らを一つの国とする。一人の王が彼らすべての王となる。彼らは二度と二つの国になることなく二度と二つ王国分かれることはない。…… わたしの聖所永遠に彼らの真ん中置かれるとき、諸国民はわたしがイスラエル聖別する主であることを知るようになる。」とされている。 旧約聖書においてはセム黄色人種先祖であり、ハム黒人種の先祖となり、ヤペテ白人種先祖であるとされる誤解してはいけないのは、当時イスラエル周辺には古代イスラエル人の他にも様々な民族住んでいたとされ、旧約聖書イスラエル人、あるいはアラム人などのセム語族視点書かれたものなので、離散した古代イスラエル人(ユダヤ人)はイスラエルの地離れて他の地域散らばったということ目安しかない古代ユダヤ人現在のアジア人日本人同じよう風貌をしていたというわけではなく、ユダヤ人全人類の先祖であるというわけではない。 「イスラエルの失われた10支族#古代イスラエルの歴史」および「古代イスラエル#士師の時代から王政へ」も参照

※この「前提知識(アブラハムの家系と聖書の預言)」の解説は、「日ユ同祖論」の解説の一部です。
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