アシェル族
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/03 16:12 UTC 版)
アシェル族(アシェルぞく、英語:Tribe of Asher、ヘブライ語:אָשֵׁר (Asher))はイスラエルの12部族の一つであり、イスラエル王国の分裂後は北イスラエル王国に属した。新約聖書では「アスェル」と呼ばれる。ヤコブとジルパの間の息子アシェル(Asher)を祖としている。
歴史
アシェル族はイムナ族、イシュビ族、ベリア族、ヘベル族、マルキエル族から構成されていた。
約束の地での相続地は、ガリラヤ山地の西斜面から西に向かって地中海に達し、南はカルメル山頂から北はツロとシドンの付近にまで及ぶ平地であった。東はゼブルン族とナフタリ族の相続地、南はマナセ族の相続地と境を接していた。アシェル族の相続地からゲルショム族のレビ人に4つの町とその放牧地が与えられた。
アシェル族は地中海沿岸の諸都市の大部分からカナン人を追い払うことができなかった。士師時代に、アシェル族はデボラを助けなかったが、ギデオンの陣営には加わった。また、ダビデのために従軍の兵士を送り、ソロモンの治世には12行政区の1区になっていた。
古代イスラエル王国分裂後は、北イスラエル王国に所属した。北イスラエル王国が滅亡した後は、南ユダ王国ヒゼキヤ王の治世にエルサレム神殿で行われた過越祭に、アシェル族の代表が参加した。
新約時代には、幼子イエスに会った女預言者アンナは、アセル族(アシェル族)の出身であると紹介されている。
黙示録7章においても、終末に救われる、イスラエル部族の一つとしてあげられている。
参考文献
- 『新聖書辞典』いのちのことば社、1985年
アシェル族
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/10 15:43 UTC 版)
アシェル族は、アシェルの5人の子供達を祖とする、イムナ族、イシュビ族、ベリア族、ヘベル族、マルキエル族の5氏族から構成されていた。アシェル族はモーセから祝福を受けて、ガリラヤ山地の西斜面から西に向かって地中海に達し、南はカルメル山頂から北はツロとシドンの付近に及ぶ平地を割り当てられた。 東は、ゼブルン族とナフタリ族の相続地で、南はマナセ族の相続地に面していた。 アシェル族は、地中海沿岸の諸都市のほとんどから異民族を追放することができなかった。 デボラを助けなかったが、ギデオンの陣営には参加した。ダビデ王時代には兵士を派遣して、ソロモン時代にも行政区の一つになっていた。王国分裂の際には、北イスラエル王国の創始者ヤロブアム1世に従った。 前722年の北イスラエル王国の滅亡後、ヒゼキヤ王の時代に、エルサレム神殿での過越の祭にアシェル族の代表が参加している。 新約時代、アシェル族出身の女預言者のアンナは幼子イエス・キリストを見て喜んだ。
※この「アシェル族」の解説は、「アシェル」の解説の一部です。
「アシェル族」を含む「アシェル」の記事については、「アシェル」の概要を参照ください。
- アシェル族のページへのリンク