作家への道と朝日新聞社入社とは? わかりやすく解説

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作家への道と朝日新聞社入社

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 04:44 UTC 版)

夏目漱石」の記事における「作家への道と朝日新聞社入社」の解説

1903年明治36年1月20日英国留学から帰国3月3日東京本郷区駒込千駄木町57番地転入現在の文京区向丘2-20-7、千駄木駅徒歩10分。現在は日本医科大学同窓会館敷地内記念碑あり)。同月末、籍を置いていた第五高等学校教授辞任同年4月第一高等学校東京帝国大学講師になる(年俸高校700円、大学800円)。当時一高校長は、親友狩野亨吉であった東京帝大では小泉八雲後任として教鞭を執ったが、前任者であった八雲の、一度口を開けばたちまち教室全体詩的空気包み込み酔わせてしまうような講義対し漱石分析的な硬い講義不評で、学生による八雲留任運動起こったり、不平不満陰口にされて貶されるなどした。川田順のように「ヘルン先生のいない文科に学ぶことはない」と法科転じた学生もいた。また、当時一高での受け持ち生徒藤村操がおり、ある授業中態度悪さ漱石叱責され数日後華厳滝入水自殺してしまい、それに伴い一高生徒同僚教師達だけでなく、事件衝撃受けた知識人達の間で「漱石藤村死に追いやった」と謂われのない噂が囁かれる事となった。こうした職場での風評被害苛まれ苦悩し結果、とうとう漱石神経衰弱患ってしまい、授業中家庭において頻繁に癇癪起こして暴れまわるようになり、欠席代講増え、妻とも約2か月別居する1904年明治37年)にはある程度落ち着き取り戻し明治大学講師務める(月給30円)。 その年の暮れ高浜虚子から神経衰弱治療の一環創作勧められ処女作になる『吾輩は猫である』を執筆初め子規門下の会「山会」で発表され好評を博す1905年明治38年1月、『ホトトギス』に1回読み切りとして掲載されたが、好評のため続編執筆するこの頃から作家として生きていくことを熱望し始めその後『倫敦塔』坊つちやん』と立て続け作品発表し人気作家として地位固めていく。漱石作品世俗忘れ人生をゆったりと眺めようとする低徊趣味漱石造語)的要素強く当時主流であった自然主義とは対立する余裕派呼ばれた1906年明治39年)、漱石の家には小宮豊隆鈴木三重吉森田草平などが出入りしていたが、作家として名声が高まるにつれて来客多くなり、仕事支障をきたすようになったので、鈴木毎週面会日を木曜日定めた。この日は誰が来てもよいことにしたので、漱石書斎多く門下生集まって語り合うサロンのような場になり、やがて「木曜会」と呼ばれるようになった1906年10月8日書簡によれば10月11日から。)。 1907年明治40年2月一切教職辞し池辺三山請われ朝日新聞社入社月給200円)。当時京都帝国大学文科大学初代学長現在の文学部長に相当)になっていた狩野亨吉からの英文科教授への誘い断り本格的に職業作家としての道を歩み始める。同年6月職業作家として初めての作品虞美人草』の連載を開始執筆途中に、神経衰弱胃病苦しめられる1908年明治41年3月23日平塚明子平塚らいてう)と栃木県塩原心中未遂事件起こした門下森田草平後始末奔走する塩原事件)。 1909年明治42年)、親友だった南満州鉄道総裁中村是公招き満州朝鮮旅行する。この旅行記録は『朝日新聞』に「満韓ところどころ」として連載される。

※この「作家への道と朝日新聞社入社」の解説は、「夏目漱石」の解説の一部です。
「作家への道と朝日新聞社入社」を含む「夏目漱石」の記事については、「夏目漱石」の概要を参照ください。

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