作中に登場する特殊な道具
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 10:12 UTC 版)
「THE MOMOTAROH」の記事における「作中に登場する特殊な道具」の解説
モモ・マスク 後述の桃紋羽織の生地から作られたフェイスマスク。桃の紋が入った鉢巻を締め、二房に分けた前髪に髷を結った武士のイメージで作られている。作品開始時のマスクは初代「桃太郎」が実際に身に着けていた桃紋羽織から直接切り抜いて作られた。ナイフ等の刃物も通さない「銀綾地」でできており、初代「桃太郎」であるご先祖ちゃん自身も「これを身に着けていれば金棒で殴られても痛くなかった」と語っている。その生地の特殊さゆえ、現代では名工と呼ばれる「左源五郎」にしか加工することができない。作中では全部で三着が存在し、最初にモモタロウが身に着けていた物は影幻春架(ブラック・モモタロウ)との試合中、ブラック・エンドによって左こめかみ部分の生地が切り裂かれ、試合途中に左源五郎によって応急処置されるものの、すぐに再び破り裂かれた。その後モモタロウは、ご先祖ちゃんが持ち帰った銀綾地の反物から源五郎が瞬時に作り上げた二代目マスクを装着している。なお、初代マスクは洗濯することができないのか、破り裂かれた頃には非常に汗臭くなっていた。初代と二代目のデザインは同一。他に影幻が盗んだ生地で作らせ、黒漆を塗った「黒マスク」が存在している。こちらは試合中にピーチ・フラッシュによって黒漆が剥離し、カラーリングデザインはほぼ同一に戻っている。ブラックマスクとモモタロウのマスクのデザイン上の違いは、目の部分がオープンかメッシュ、また目元の模様の形状の違い(モモマスクは先端が下向き、ブラックマスクは上向き)。 「神通力」によって様々なギミックが搭載されており、例を挙げるとマスクの前髪部分が槍になる、翼になって飛行できる、細かい針状の飛び道具になる、髷部分が変形して防御機構になる、マスクの開放部分(目と口周り)にミラー状のシャッターができる等、ギャグとしての演出を兼ねて多岐にわたる。 しかし神通力が最も顕著な部分は額にある「ピーチ・エンブレム」であり、エンブレムが観音開きに開くと中から光や人形等、多種多様な物が飛び出してきたり、あるいは逆にその中に人が吸い込まれたりする。影幻の「黒マスク」のエンブレムからは、660年前の「桃太郎」の生家へと繋がっていた。 なお単行本カバーの折込での写真と作者談によると、プロのマスクを作っているファンの方より、実際に被れる本物の「モモマスク」がにわのまことに寄贈されたという。 桃紋羽織 「銀綾地」で作られた陣羽織で、桃太郎が鬼が島へ鬼退治に向かう際、おじいさんとおばあさんが与えた物。その生地は刃も通さず、金棒の衝撃ですらはじき返す強靭さを誇る。この銀綾地(シルバー・ファブリック)という生地は、作中の時間より更に未来の世界で兵器として使用するために作られた物である。ご先祖ちゃんの羽織は後にモモマスクへと加工されたため、羽織としては用をなさない(生地が刳り貫かれた羽織が作中にも描かれている)のだが、シーンによってご先祖ちゃんが武士の姿になった時、同様のデザインの羽織を羽織っているが、そちらは銀綾地で出来た物かどうかは不明。ただ、初代マスクが破られた際の前後の会話からすると、デザインだけが同一のただの羽織のようである。 打ち出の小槌 「一寸法師」の物語に登場する道具で、物を大きくする効果がある。作中では一寸法師の子孫である七尺一寸がこれを所持しており、試合中に「手だけを大きくする」「足だけを大きくする」等の使い方をしていた。試合最中にコミッショナーを称したコーテツローが没収し、牛馬鹿丸と身体や顔を大きくして遊んでいた。後に一応七尺兄弟に返還された様である。普段は兄弟が身に着けているヘッドギアの耳部分にある、「おわん」に収めてある。 針千丸 一寸法師が鍛えたとされる二本の針。七尺兄弟が所持しており、彼らはこれを使って「七尺剛針法」という針治療を行い、非常識なまでの回復力を見せる。その回復力はベンケーのぶちかましによって血を吹こうが、もんがーにミサイルを打ち込まれて消し炭寸前になろうが即座に試合に復帰できたほど。一寸の言によると上記の打ち出の小槌によってある程度サイズを変更して持ち歩いているらしく、初登場の時には人のサイズほどもある大きな針だったが、後に登場した際にはヘッドギアのおわんに収納できる普通の縫い針サイズにまで縮めていた。弁慶が試合中に肩を痛めたとき、牛馬鹿丸に盗まれたことがある。 強者のエキス シュテンドルフが妖術によって作り出した、永遠に尽きることなく酒を作り出す「鬼麹亜空間」を封じた徳利に満たされた酒。その酒に蛇酒のように「強者」を閉じ込めることでその生命エネルギーを吸収し、またその酒を飲むことでエネルギーを自らの物とすることができる。シュテンドルフはこのエキスを飲み続けることで1000年以上を生きた。バカオニ三兄弟らもそれぞれこのエキスによってパワーアップしている。徳利に押し込む「強者」は基本的にシュテンドルフ自らが戦い、強者と認めた相手に限られるようである。なお後にシュテンドルフが改心した後は徳利には安酒が詰められ、彼の死後はモモタロウが受け継いだ(次回作にもこの徳利を持ち歩いている描写がある)。 太陽の紋章 物ではなくムーの王家の一族に伝わる「紋章」だが、能力が独特なためにこちらに記載する。 初代ムー帝国の王、「ら・むー」が授かったとされる日食の太陽を模した紋章で、代々王家に受け継がれている。作中では他にウラシマ・ら・むー、ウラシマまりんが見せた。本来の力としては「人を生かす力」であるが、まりんは未熟なため、単純に格闘のためのパワーアップ程度にしか使えていない。その力を使う際には、紋章の所持者の身体の一部(初代王は左の臀部、現国王は右の太もも内側、まりんは眉間と両手首)に前述の紋章が現れる。
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