交響曲の副題とは? わかりやすく解説

交響曲の副題

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/31 02:07 UTC 版)

交響曲の副題(こうきょうきょくのふくだい)


  1. ^ 現在では交響組曲として扱われる事が多い。
  2. ^ 最終改訂時に交響曲から「交響組曲」に呼称を改めている。


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交響曲の副題

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/02 14:32 UTC 版)

交響曲」の記事における「交響曲の副題」の解説

詳細は「交響曲の副題」を参照 ハイドンモーツァルトにおいては交響曲音楽以外のものと結びついた副題を予め与えられることは、一部特殊な作事情をもつ作品除き、ほぼなかった。これは交響曲絶対音楽として成立していたことを示す。 ハイドンにおいては、第45番『告別』や第94番『驚愕』・第101番『時計』・第104番ロンドン』などの名前を持つものがあるが、これは曲の特徴初演された場所を愛称として付したものであり、副題内容音楽として表現したものでないため、絶対音楽と言えるモーツァルトの第31番『パリ』・第35番『ハフナー』・第41番『ジュピター』なども同様である(第35番はハフナー家のために作曲された)。ただし、ハイドン第6番『朝』、第7番『昼』、第8番『晩』は、当時仕えていたエステルハージ侯爵から題を与えられ作曲したのであるとされ、標題音楽側面も持つといえようまた、第8番『晩』の第4楽章にはハイドンによって『嵐』という副題つけられている。 ベートーヴェンは、第3番英雄』・第6番田園』において自ら副題与えるというやり方開始した第3番は、最初ボナパルト』と題され作曲されたことからも、ナポレオン・ボナパルト念頭においた標題音楽であると言うこともできる。なお、第5番運命』、第9番合唱合唱付き)』は後世の人が与えた愛称であり、標題ではない。ただし、第9番シラーの詩による「歓喜の歌」を含み、その言語により意図していることは明確であり、絶対音楽ではない。 以降ロマン派交響曲は、絶対音楽標題音楽狭間揺れ動きつつ、発展遂げることになったベルリオーズは『幻想交響曲』において、1人女性幻影につきまわれるという筋立てのもと、女性幻影旋律にし、固定観念(イデー・フィクス)として用いた5つ楽章は「夢と情熱」、「舞踏会」、「野の風景」、「断頭台への行進」、「悪魔祝日と夜の夢」という副題を持つ。この曲は、後の交響詩発展先駆けともなったシューマンメンデルスゾーン交響曲副題を持つものがあるが、形式的に絶対音楽範疇とどまっている。 ブルックナーはかたくななまでに絶対音楽形式守ったマーラーは1番と3番作曲途中標題付けたが、最終的に標題削除している。2番復活」、7番夜の歌」、8番「千人の交響曲」は他人によってつけられ通称であり、6番「悲劇的」もマーラー自身によって付けられものかは定かではないマーラー本人明確に題を残したもの歌曲集交響曲との中間的な存在である「大地の歌」のみである。ただし、マーラー交響曲には声楽を含むものも多く、意味のある歌詞を含むようになった以上、それらは絶対音楽ではあり得ないまた、最終的に標題削除した交響曲についても、作曲の過程標題意識したものがほとんどであり、いずれの交響曲大なり小なり標題性を持つ。 リストの『ファウスト交響曲』と『ダンテ交響曲』、シベリウスの『クッレルヴォ交響曲』、マーラー交響曲大地の歌』、チャイコフスキーの『マンフレッド交響曲』など、番号付き作品系列外標題を持つ作品もある。 エドゥアール・ラロの『スペイン交響曲』(ヴァイオリン協奏曲第2番)、ヴァンサン・ダンディの『フランスの山人の歌による交響曲』、伊福部昭の『ピアノ管絃楽のための協奏交響曲』など、実質独奏楽器管弦楽のための協奏曲であるが規模大きな作品を、あえて交響曲と呼ぶ例もある。

※この「交響曲の副題」の解説は、「交響曲」の解説の一部です。
「交響曲の副題」を含む「交響曲」の記事については、「交響曲」の概要を参照ください。

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