シマノフスキ:協奏交響曲(交響曲第4番)
協奏交響曲
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/20 08:26 UTC 版)
![]() |
この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。2014年1月)
( |
協奏交響曲(きょうそうこうきょうきょく、仏: symphonie concertante, 伊: sinfonia concertante)は、協奏曲形式の一種である。
概要
一般的には協奏曲と呼ぶ場合、ソロ奏者とオーケストラとの協演を目的とした楽曲を意味している。それに対し協奏交響曲は、独奏楽器がソロではなく複数であり、複数奏者とオーケストラとが演奏する協奏曲を「協奏交響曲」と呼ぶようになった。すなわちこの形式の交響曲(伊: sinfonia)はバロック時代の合奏協奏曲に倣った協奏曲であることを意味しており、ベートーヴェン(あるいはモーツァルトの後期交響曲)以降に広まった「管弦楽のためのソナタ」という意味での交響曲とは異なる。
協奏交響曲はカール・シュターミツなどのマンハイム楽派の作曲家によって多く書かれたが、ハイドンやモーツァルトにも作品がある。
19世紀前半の作曲家リトルフは、交響協奏曲もしくは交響的協奏曲(フランス語: concerto symphonique)を幾つか作曲しているが、これは協奏交響曲とは異なり、単独のソロ楽器とオーケストラの対比よりも、協調・融合を目指した協奏曲である。リストやブラームスのピアノ協奏曲に影響を与えた。
協奏交響曲と名付けられた協奏曲
ジョゼフ・ジョンゲンはオルガン協奏曲を「オルガンと管弦楽のための協奏交響曲」と称した。
20世紀になってからは、シマノフスキが交響曲第4番にこの名称を与えている。
主な作品
- シマノフスキ
- エネスク
- 協奏交響曲 (チェロ)
- フローラン・シュミット
- 協奏交響曲(ピアノ)
- ジョゼフ・ジョンゲン
- 協奏交響曲(オルガン)
- エドマンド・ラッブラ
- 協奏交響曲(ピアノ)
- タンスマン
- 交響曲第3番
- ピアノと管弦楽のための協奏交響曲 (1954年)(ピアノ)
- シェッフェル
- 協奏交響曲(1999年)(4人のトランペット奏者)
- フランク・マルタン
- 協奏交響曲(小協奏交響曲の3管編成管弦楽版) Symphonie Concertante (1946)<『最新名曲解説全集3 交響曲Ⅲ』(音楽之友社)参照>
- 伊福部昭
- ピアノと管絃楽のための協奏風交響曲 (1941年)(ピアノ)
脚注
- ^ ただし音楽学者のロバート・レヴィンとダニエル・リースンによる「統計的・構造的・方法学」を用いたコンピューター分析ではソロ・パートはモーツァルトの作、オーケストラ・パートは第三者の作曲という鑑定結果を導いた。レヴィンの改訂による復元稿も知られている。
協奏交響曲
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/07 07:07 UTC 版)
「モーツァルトの協奏曲」の記事における「協奏交響曲」の解説
ケッヘル番号順K.K6.作品タイトル作曲年備考297b C14.01 管楽器のための協奏交響曲 変ホ長調 ? 以前はK.Anh.9、他人による編曲 320 木管楽器のための協奏交響曲 ト長調 1779 セレナード第9番の第3,第4楽章より 364 320d ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲 変ホ長調 1779 Anh.9 297B オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴットと管弦楽のための協奏交響曲 1778 自筆譜消失。R.レヴィンによって復元。偽作の疑い。 Anh.104 320e ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための協奏交響曲 イ長調 1779-80 第1楽章の断片のみ。O.バッハ加筆。P.ウィルビー、三枝成彰らによる補筆あり
※この「協奏交響曲」の解説は、「モーツァルトの協奏曲」の解説の一部です。
「協奏交響曲」を含む「モーツァルトの協奏曲」の記事については、「モーツァルトの協奏曲」の概要を参照ください。
協奏交響曲と同じ種類の言葉
- 協奏交響曲のページへのリンク