キャロル交響曲とは? わかりやすく解説

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キャロル交響曲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/02/13 01:11 UTC 版)

キャロル交響曲』(A Carol Symphony)は、イギリスの作曲家ヴィクター・ヘリー=ハッチンソン1927年に作曲した、全編にクリスマス・キャロルを素材として用いた交響曲である。

初演

1929年9月26日ロンドンのクイーンズ・ホールで行われたプロムナード・コンサート(プロムス)で、作曲者の指揮により初演された。

構成

スケルツォを第2楽章に配置した古典的な4楽章制の交響曲である。各楽章につき1つずつのクリスマス・キャロルが素材として使われており、後半2楽章では付随的にもう1つずつのキャロルが扱われる。全曲は切れ目無く演奏される。

第1楽章 Allegro energico
「神の御子は今宵しも(Adeste Fideles)」による。
第2楽章 Scherzo: Allegro molto moderato
スケルツォ。「世の人忘るな(God Rest Ye Merry Gentlemen)」による。
第3楽章 Andante quasi lento e cantabile
コヴェントリー・キャロルThe Coventry Carol)」による緩徐楽章。中間部では、幻想的なハープの音色に導かれて「牧人ひつじをThe First Nowell)」の旋律が現れる。
第4楽章 Allegro energico come prima
Here We Come A-wassailing」と、第1楽章でも用いられた「神の御子は今宵しも」が対位法的に組み合わされる。

その他

ジョン・メイスフィールド児童文学『喜びの箱』(The Box of Delights)が1984年BBCで映像化された際、テーマ曲として第3楽章の「牧人ひつじを」の部分が使われ、その幻想的な映像と相まって強い印象を与えるものとなっている。

録音

  • バリー・ローズ指揮 プロアルテ管弦楽団(録音:1966年EMI
  • ギャヴィン・サザーランド指揮 プラハ市フィルハーモニー管弦楽団(録音:2002年NAXOS

参考文献





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