ラル一行
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/04 09:29 UTC 版)
「BLUE DRAGON ラルΩグラド」の記事における「ラル一行」の解説
ラル 本作の主人公。15年前、ドラゴンのカゲを宿した赤ん坊として生まれ、ドラゴンを恐れた王・ロイの命令で、城の地下牢に封印されていた。身分上はスフェライト城の王子のため、特別に家庭教師(ミオ)を付けられて教育を受けた。前述の事やラルの発言から年齢は15歳と推測される。幽閉されながらもグラドとミオに育てられたお蔭で無垢な心を持つ。その一方で、自身を閉じ込めた人間(ロイ)に対する怒りの感情や、全ての元凶であるビラへの復讐心を内に抱えている。牢の外の世界を大いに気に入り、ミオの身体に興味を示したことを機に女(特に胸)好きとなった。何よりも女のためにカゲと戦うことを決意する。まだ幼いアイアを可愛いと評した時には、ロリコンだと自称した。 グラドの影響で身体をドラゴンの様に変化させることが可能で、手をドラゴンの爪で覆ったり翼を生やして滑空できるなど、かなり人間離れしている。グラドが体内にいるときは竜の鱗のような硬い材質のものが体を覆い、全裸になっても微妙に鱗が体を覆っているため完璧な裸にはならない。グラドをカゲとして出現させると鱗のようなものは消える。 当初は、あまりに幼稚・スケベな下ネタ的言動が目立ったが、次第に人間的な知性や感情を身につけ、これらの言動は抑えられていった。元々悪知恵の働く少年であり、グラドがラルを捕食しなかった理由の一つに知能(知性ではない)の高さを挙げている。 その一方で、ビラへの復讐心やガネットへのライバル意識から功を焦って失敗したり、女好きであることにつけこまれてカゲに騙されたりと未熟なところがある。 最後はグラドと完全融合してラルグラドとなる。この姿になるとラル自身も闇の世界で生きなければならない。このため、ビラを青い炎で葬り去った後、他のカゲたちと一緒に闇の世界へと行った。ブルードラゴン ラルと共存している青きドラゴン。名は「グラド」。ラルが赤ん坊のころにとりつき、知恵と血肉を与えた。ラルの父親代わりであると同時に“ビラ(闇女王)”の裏切り者である。ラルとは従来の生物とカゲの関係ではなく、ラルが名づけた「特殊融合(フレンド)」と呼ばれる特殊な関係となっている。多くのカゲ達から「狂乱の魔獣(デリル=モンストール)ブルードラゴン」、ビラからは「最強のカゲ」と言われるほどに強大な力を持ち、恐れられている。人間の武器を取り込み、その武器を任意に解放して攻撃することができる。また、巨大なタテガミは鋭利な刃物として振るうことができる。また最強の武器として、「青い炎(フラムブルー)」と呼ばれるドラゴンの息吹を駆使する。 普段は3メートルほどの大きさだが、「実体(フルサイズ)」することにより10倍ほどに巨大化する(正確には本来の姿に戻る)。基本的にラルの言うことには忠実だが、負けず嫌いなために時折ラルの言うことを聞かなくなる。例えば、自らの姿を模倣されると模倣した者を有無を言わせず滅したり、自分の体を傷つけたものには必ず報復をしたりする。 ミオ ラルの教育係の女性。眼鏡を掛けている。ラルが地下牢に封印されてから15年間教育を続けてきたため、ラルを信頼している。年齢は不詳だが、回想シーンによれば幼少のころからラルの教育係をしていたので、20代後半ということになる。性格は極めて温厚、またかなりの巨乳の持ち主であり、ラルに服を引きはがされてしまったときには、胸を揉みしだかれた。それからも胸を揉まれることがしばしば。ラルからは「ミオ先生」と呼ばれ、慕われている。特殊融合可能なカゲが5匹であることを知らなかったことなどを除けば、カゲについてのほとんどの知識を有しており、戦闘においては、敵の弱点や特徴を教えるアドバイザーとして活躍する。ルリーラの街で岩獣に捕まり、ビラの生贄になりそうになった。最終回では完全融合したラルが闇世界へ行くのを「ありがとう」と涙を流しながら見送った。もう一つの最終回ではコリーと完全融合してラルと共に闇世界へ行くという設定になっている。「硬鎌獣(デュールフォシュモンス)」 ミオと共存するカゲ。元々は、セノルと共存しているカゲ「ミーシュ」により、ザンガ城に捕らわれた男の一人につけられていたが、ラル一向が闇女王討伐に向かう際、カゲをつけることを希望したミオに移された。高速で空を飛ぶことができ、戦闘でも足手まといにはならない程度の強さを持つ。目の部分がレンズのようなもので覆われており、ラルからミオにそっくりだと言われるが、決して眼鏡ではない。ビラ亡き後はミオから離れ、復活した闇世界へと帰っていった。 アイア ラルと同じく城の地下牢に封印されていた13歳の少女。とても小柄で幼い容姿をしている。クルクルをカゲとして持つ。「アイ」が一人称でもある口癖。ほとんど「アイ」としか喋らないが、たまに普通の言葉も喋る。カメレオンのようなカゲ アイアと共存しているカゲ。名は「クルクル」。非常に耳が良く、また遠くまでカゲを伸ばせる上に、どんな場所でも物音を立てず素早く移動することができるなど偵察に特化している。アイアいわく、ベロを引っ張られるのが好き。アイアからは非常に可愛がられている。ビラ亡き後はアイアから離れ、復活した闇世界へと帰っていった。 カフカ 「華縛りのカフカ」の異名を持つ、ストラ姫を慕い守る騎士。リズをカゲとして持つ。ストラ姫の命令で、ラル一行に加わった。 男前だが船に弱く、カナヅチで全く泳げない。薔薇のようなカゲ カフカと共存しているカゲ。名は「リズ」。「薔薇鎖獣(ジェンヌロード)」の異名を持つ。守備特化のカゲだが、その荊で敵を捕らえることもできる。水獣を吸収した結果、そのツタで石も簡単に真っ二つにするほどの攻撃力を得た。戦闘の際には、弱い味方を荊の内側に入れて守りながら戦う。ビラ亡き後はカフカから離れ、復活した闇世界へと帰っていった。 ヌイ カフカと共にストラ城の番をしていた特別な犬で、カゲを宿しているのかどうかは不明。カゲを持つ生物を判別する能力を持ち、カゲを持つ者に対しては激しく吠えて攻撃する習性があったが、後には再調教されて尻尾を振るだけになった。しかし、カゲを持つ者でもヌイの好物であるピーナッツを直接与えれば味方と認識する。ガネットがルリーラ街の神隠し事件を解決しないで立ち去ったのは、神隠し事件を解決できる能力を持ったヌイがルリーラ街に来ることを、何らかの形で知ったからである。 スンス ルリーラの街に住む少年。ラル一行の仲間になりたいと志願するが、カゲをもっていないので断られた。その後、ゲンスイが宿ったので一同の仲間になった。志願の理由は、ルリーラの街の神隠し事件を解決しようとしなかったガネットに復讐するため。レッドフェニックスに襲われ瀕死の重傷を負うが、そのレッドフェニックスの血によって一命を取り留める。ガネットを見返し、生贄としてさらわれた姉を助けることができた後にも、姉からの推薦でビラ討伐に加わった。アメンボのようなカゲ スンスと共存しているカゲ。名は「ゲンスイ」。手に入れた当初は「実体(フルサイズ)」してもかなり小さかったが、その後ガネットが倒したカゲの屍を喰らったことで飛躍的にパワーアップして巨大化し、大蛇獣の毒牙を手に入れた。ゲンスイが水上にいれば、スンスは水の中で呼吸をしながら自由に行動できる。ビラ亡き後はスンスから離れ、復活した闇世界へと帰っていった。
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