ラオス料理
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/04 07:13 UTC 版)
ラオス料理(ラオスりょうり)は、東南アジアのラオスの料理である。他の東南アジア国とは異なり、ラオスではもち米を主食としている特徴があり、もち米は手で食べられる。南姜、レモングラス、パーデークはラオス料理の最も重要な材料。ラオス料理を代表するメニューはラープであり、刻み肉とハーブとライムジュースとスパイスから作られる。もう一つのラオスの主要産物はオーラムと呼ばれるスパイシーなハーブと肉を煮込んだ料理である。
特徴
東南アジア唯一内陸国であるラオス料理には、ハーブなど山と川の幸をふんだんに使った素朴でヘルシーな料理が数多くある。
ラオス人の主食はカオ・ニャオ(もち米)で、カオ・チャオと呼ばれるうるち米はごく少数。カオ・ニャオは、鶏、牛、豚などの肉料理や川魚を使った魚料理、パパイヤのサラダなどの野菜料理、ディップ、スープなどのおかずと一緒に食べられる。
ラオス人の主食カオ・ニャオは、ティップ・カオと呼ばれるふた付きの丸い籠に入れて出され、おかずと一緒に、手を使って食べる。
チェオと呼ばれる、炭火で焼いたトマトもしくはナス、唐辛子、コリアンダーから作ったディップはラオスの食卓には欠かせない。
また、ラオス料理には「モック」と呼ばれる、魚(もしくは、魚卵・川海苔)等を野菜・ハープと混ぜて、バナナの葉で巻いて蒸したもしくは炭火で焼いた料理も多い。
材料
- 南姜
- レモングラス
- パーデーク:魚を使ったラオス独特のソース。パパイヤサラダなどに用いられる。
- ライム
- コブミカンの葉
- 生姜
- バジル
- ミント
- コリアンダー
- シャロット
- カーミットナス
- ニンニク
- 唐辛子
- キクラゲ
- ジュウロクササゲ
- タマリンド
- タマリンドの葉
- トマト
- 竹の子
- バナナの花(赤色の部分)
代表な料理
前菜
サラダ
- 青パパイヤ・サラダ
- カオプン・サラダ
- 青バナナ・サラダ
- ジュウロクササゲ・サラダ
炒め物
- ラープ(ひき肉の香草炒め):ラオスの代表料理で、みじん切りにした肉に細かく切ったレモングラス、ミントなどの香草を混ぜて炒めた料理。ラープに使う肉は、鶏、牛、豚、アヒル、魚など様々。
- ラープ・グア:牛肉のラープ
- ラープ・パー:魚のラープ
- ラープ・ペッド:アヒル肉のラープ
- ラープ・カイ:鶏肉のラープ
- ラープ・ムー:豚肉のラープ
煮込み類
- オー・ラム
- ゲーン・ノー・マイ:竹の子のスープ
スープ
- トムカーガイ:レモングラス、南姜、コリアンダーの入ったチキンのスープ
- ケン・パー
- トム・ペッド
ディップ
- チェオ・マック・レン:焼いたトマト・唐辛子・コリアンダーから作ったディップ (もち米と食べる)
- チエオ・マック・クア:焼いたカーミットナス・唐辛子・コリアンダーから作ったディップ
- チェオ・ボーン
焼き料理
- ピン・ガイ:ハーブで味付けたラオス風焼き鶏
- ピン・パー:ラオス風焼き魚
カレー類
- ケン・カリー
米料理
- カオ・ピアク・カオ:煮込んで作る粥
- カオ・クア:ラオス風のチャーハン
- カオ・ピン(もしくはカオ・チー):卵、シャロット、コリアンダなど味付けたもち米を焼いた料理
- ネーム・カオ
麺類
- カオ・ピアク・セン
- カオソーイ
- カオ・プン
- ミー・カティ
- クアーミー
肉・魚料理
- サイ・ウア(ラオス風ソーセージ):スパイスの利いた手作りソーセージは、独特の酸味がある。豚肉、鶏肉、牛肉、ハーブ入り、唐辛子入りなど、ソーセージの種類は多数。
- サイ・コーク
- シン・ヘン
- シン・トーク
- ソム・ムー
- ソム・パー
- モック・パー
- モック・カイ・パー
- モック・カイ
蒸らし料理
- ウア・ドーク・ケア
デザート
- ナム・ワン
- カオ・パード
- カオ・トム
- カオ・コープ
飲料
アルコール飲料
清涼飲料飲料
- ナム・パン:果物(パイン、スイカ、メロンなど)と氷と一緒にシェイクした飲み物。
- ナム・マーク・ナオ:ライムジュース。
外部リンク
- ソンパオ・レストラン[リンク切れ] - 関西テレビ(フジテレビ系列)にじいろジーンで紹介されたラオス料理のレストラン。
- ラオスの食べ物 INJカルチャーセンター
- ラオス料理 麺類
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